836 / 3,140
DIY、就職活動へ
仮想戦闘 後篇
しおりを挟む「無理無理無理無理無理!」
《再現率20%でしたが……やはり、と言うべきでしょうか》
「さすがだな、おい。それだけでもここまでの実力なのか──『騎士王』は」
戦闘データは一度目の来訪、そして二度目の来訪である程度集めてある。
特に二度目は魔族と魔物相手との闘いだったので、それなりに力を振るっていた。
だがそれでも本気ではなく、『騎士王』はまだまだ余裕を保っていたんだとか。
そんな戦闘データなので、あくまで完全体ではないのだ。
「しかもこいつ、まだ魔術まで使えるし……あと聖鑓も」
いろいろとチートすぎる『騎士王』。
レベルの上では俺の方が上だが、能力値というか才覚の差が天と地の違いなのだ。
振るっているのも聖剣だけ、俺がプレゼントした聖鑓を使った情報など渡した時の試し振りぐらい……それでも、先ほどまで闘っていた休人を模した人形を倒せるようだが。
「やっぱり相手が格上すぎる。ラスボスっていうか、それを超えた存在だからな……全休人で挑んでも勝てるか分からないし」
数の力は偉大だが、それすらも圧倒できるのがこの世界に住まう人々だ。
その中でも最上位の一人『騎士王』、万能の権能を自在に扱う彼女は一騎当千以上に凄まじい力を有している。
「【魔王】は……もっと戦闘データが少ないよな。『SEBAS』、再現できたとしてどれくらいだ?」
《およそ10%かと。同様に、この状態で休人と闘わせた場合は圧勝となります》
もう一人の最強──【魔王】。
俺とは異なる形で複数の職業の力を操り、さらに種族も書き換えることができる。
そして何より、歴代【魔王】の能力も振るえるので……まさに歴史が生んだ化け物だ。
「まあ、もう一度だけやってみるか──再起動してくれ」
《畏まりました。擬似『騎士王』を再起動、戦闘を開始します》
再び起動した人形だが、その手にいちおうとはいえ聖剣を持たしているためか存在感が休人を再現した時とは段違いである。
「制限なんて不要だ──『闘仙』を再現、細胞は『拳王』と『闘仙』を半々で」
《仰せのままに》
仙丹の充填速度が高められ、物理攻撃貫通と連撃時の威力向上が発現する。
集められた仙丹を脚に籠め、推進力として使って人形へ近づき──ジャブを一発。
「うわぁ……まったく効かない」
ここでまず一度死亡。
完全に動きを読み切られ、スッと添えられた剣をなぞりそのまま死ぬ。
「こんなのの連続だからな。これでまだ20とか……無理ゲーだろ」
無理ゲーだと興奮するとか、そう言うヤツではないからな。
今回はここまでにして──もうカンストしてしまった【騎士】を別の職業にしよう。
10
あなたにおすすめの小説
神殴り代行 異世界放浪記 〜俺の拳は神をも砕く〜
神
ファンタジー
「フォース」——それは、あらゆる生命の魂に宿るエネルギー。
23世紀、日本は新たなエネルギー「フォース」を発見した。
石油の枯渇による世界戦争の中、日本が生み出したこの力は、やがて世界を変革する。
フォースの研究は、「能力開発」へと発展し、人々は意志と感情によって能力を発現するようになった。
主人公・神谷錬(かみやれん)。
東京で働く25歳のサラリーマンであり、趣味は走ることと美味いものを食べること。
幼少期からフォースに興味を持ち、独学で研究を重ねた結果、**「空間干渉」**という独自の能力を会得する。
空間干渉——それは、フォースの膨大なエネルギーを利用し、空間を操る力。
レンは、自在に空間を歪め、破壊することすら可能となった。
しかし、ある事件をきっかけに、世界の壁の向こう側へと放り出される。
彼が目を覚ましたのは、何もない**「虚無空間」**——そこから、レンの果てしない旅が始まる。
辿り着いた異世界には、神々すら支配する強大な力が渦巻いていた。
しかし、レンの拳は、世界の理すら破壊する力を持っていた——。
世界の壁の向こうにあるのは、希望か?それとも絶望か?
異世界を旅する放浪者が、神々と拳を交える物語が、今始まる——。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様
あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。
死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。
「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」
だが、その世界はダークファンタジーばりばり。
人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。
こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。
あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。
ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。
死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ!
タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。
様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。
世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。
地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。
合成師
盾乃あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。
そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる