虚弱生産士は今日も死ぬ ―遊戯の世界で満喫中―

山田 武

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DIY、再び革命へ

央州戦線 その07

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 央五州でももっとも巨大な建築物、それはもちろん長である将軍の住まう城だ。
 そして本日、というか今日もまた高柵から一人の男が顔を出す……らしい。

「まだみたいだな……」

《城には強固な結界が張られており、解除をしてしまえばバレてしまいますのでドローンは派遣しておりません》

「……バレることも厭わなければ、なんでもできるってわけか」

《結界といっても、決して『龍王』級の代物ではございませんので。旦那様の兵器を用いれば、容易いかと》

 たとえそんなことを言われても、直接攻撃なんて手段を取ることはない。
 今回の問題だって、できるだけここに住まう者たちだけで解決すべきことだ。

 俺と『宣教師』は、それが上手くいくように下準備をするだけでいい。
 すべてを権能とかで解決しても、彼らのためにはならないしな。

「時間まであとどれくらいだ?」

《分かりません。将軍は不規則な活動を取っており、演説もまたランダムだそうです》

「……いろいろとどうしようもない将軍なんだな。それでも人気があるって、人柄とかそういうレベルじゃないんだな」

 なんてことをしながら待機すること数分。
 双眼鏡を覗いていた俺は、ようやく目標の人物を捉えることができた。

 そこには派手派手しい恰好をした、バカな殿(色白)っぽいヤツが立っている。
 ニヤニヤと笑みを浮かべたその男は、魔道具らしきアイテムを掴んで声を放つ。


「──世の起床を讃えよ!」


 ……何を言っているのか、認識はできても理解ができない。
 えっ、起きただけで称賛の嵐? バカだろそれ、言うヤツもやるヤツも。

「苦しゅうないぞ。時は来た、今こそ他の四州を終わらせるのじゃ。真なる天の皇、央州が目覚めるときじゃ!」

『うぉおおおおおおおおおおおおお!』

 いやいやいや、全然理解できない。
 少々洒落ても居ないダジャレを言ったのは分かるのだが、あの顔……たぶん本気で言っているつもりだな。

「『SEBAS』、どうなっている?」

《旦那様には現在、真空の膜に入っていただいております。音声は一度こちらで解析した物を、別音声として送信しております》

「電話と同じようなものか?」

《はい。一度機械を通せば、本人の声ではないため能力の影響外であると認識しました》

 真空状態ならば死んでいるはずだが、まあ声も出せているし謎の技術でも働いているのだろう。

 そんな中で、俺たちは将軍の能力を暴くためにひたすら観察を続ける。
 ドローンたちも城以外になら飛ばせる……さて、どんな能力なんだか。

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