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DIY、真・就職活動
ヴァルハラ その15
しおりを挟む「──全員、全力で掛かりなさい!」
「で、ですが……」
「この試練を受けている、それだけでも最大限に警戒する相手なのですよ。行いだけを見て判断するのではなく、違和感を信じて挑むのです!」
『は、はい!』
リーダー戦乙女の一声で、メンバー全員の勢いが高まった。
そうして何人か、戦乙女たちがそれぞれの武器を握り締めて迫ってくる。
「へー、みんなそれぞれ違うんだな。もしかして、名前が関係するのか?」
「こ、この……なんで死なないの!?」
「作っておいて良かった、ありがとうよ!」
「きゃぁああ!」
現在、俺は手袋を嵌めている。
右と左、それぞれに似て非なる魔法陣が刻まれた物なのだが……戦闘中、相手の武器などによく右手を触れていた。
何をしているのか、分かる人には分かるだろうが……もう少し待ってくれ。
槍を持った戦乙女を払ったのだが、今度は剣を持った戦乙女が接近してきた。
「今度は剣か……ありがとうよ」
「むっ、何をしている!」
「良いデザインだな……なるほど、参考にさせてもらうよ──魔術『千変宝珠・爆』」
「くぅ──ッ!」
剣にも触れ、一定の時間が過ぎた瞬間に魔術を行使して吹き飛ばす。
こういう相手に『死天』のアイテムを使いたくは無かったので、魔術を使っていた。
次に来るのは、俺がいろいろと言った理由でもある──お手玉っぽい球体を、いくつも持つ戦乙女だ。
先に俺へ向けて球を投擲しながら、自分自身もこちらへ突っ込んでくる。
「一個キャッチ、と。さて……って、消えたか。なるほどな、自動帰還付きか。それならどれだけ投げても困らないってわけだ。俺もやるか──『魔球』」
「速い……けど、させるか!」
「いやいや、無理だって──『付与:雷』」
「えっ──きゃぁあああ!」
本当の意味での魔球と戦乙女の球がぶつかると、遠隔で追加された術式によって球に電気が移る。
自動帰還の悪い点、そこは何か付与されていても気づかずに戻ってしまうところ。
ここで即死の毒とかを付与するのが、殺し合いのときのやり方だ。
今回はただの電流なので、一時的に気絶するぐらいで済む。
先ほどからそうなのだが、戦闘不能になるとこの場から退場させられている。
だが、どんどん倒れていく仲間たちに……無意識か、その場から一歩後ろへ下がっている戦乙女たち。
足を踏み留めていたのは二人──リーダーと例の戦乙女のみ。
……前者はともかく、後者はなんでなんだろうな?
まあ、そろそろ終わりにしよう。
手袋で行った準備を、実行する時が来た。
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