虚弱生産士は今日も死ぬ ―遊戯の世界で満喫中―

山田 武

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DIY、家族と共に

休日開放戦 その09

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「はい、お疲れさまでした!」

「……結局、直接顔を合わせることは無かったんだが。今回の相手って、どういう集団なのか知らないんだよ」

「ふふっ、それを知らないでやるのは──バカかアホかあなただけですよ」

「言われようがなぁ……まあ、ルリの頼みだから、それだけで理由は充分だしな」

 バカやらアホやら言われたが、本気でないことはその笑みからすぐに分かる。
 しかしまあ、その三択か……俺って同一のレベルなんだろうか?

「端的に言えば……彼らはいろいろと危ない物を持ち込んでいたみたいです。それが、街で出されるとひどく危険になって……なんとなく分かったので、派遣しました」

「大変シンプルで結構。ルリ、ちなみにそれはどんな物なんだ?」

「うーん……爆弾?」

 街が大ピンチなレベルの爆弾か。
 ファンタジーな世界観なので、必ずしもそれが核的なものじゃないと思う。

 だが同様に、ファンタジーだからこそ存在する爆弾もある。
 そういうことを望んだ奴らが用意する爆弾だ、それなりに火力もあるんだよなー。

「しばらくはこれで大丈夫なのか?」

「ええ、たぶん」

「ルリのたぶんってことは、ほぼ間違いなく大丈夫ってことだな……」

 望むことは実現される。
 ルリの神懸った幸運があれば、望まないことなど存在できるはずもない。

 先に刺激を求めていたからこそ、今回のイベントが生まれた。
 そして、それを排除したのだ……これ以上家族の冒険を邪魔するものはない。

「ショウとマイがどこにいるのか分からないけど、約束の日になったら始まりの街に戻ってきてくれるみたいだしな。ルリも、準備は忘れないでくれよ」

「ふふふっ、子供みたいにはしゃがなくても分かっていますよ。あなたが行ってから時間もありましたし、何度も確認をしていますので……ただ、一つだけ」

「問題があるのか!?」

「えっ? あなた、どうしてそんなに驚いているのかしら?」

 ルリが問題を抱えるなんて……もしかしたら、今日で世界が終わるのか?
 そんな冗談すら、本当になってしまうのがルリという存在の凄くて恐ろしい点だ。

「す、すぐに解決する! だから、最悪の展開とか考えないでくれよ!」

「えっ、ええ……」

「さぁ、どんな悩みでも解決する! 俺に、俺に全部任せて教えてくれ!」

「──この世界で母親らしいことをする、それって具体的に何をすればいいのかしら? 家族で、っていうならやっぱりそれみたいことがしたい……どうしたの、急に嬉しそうに頭なんか抱えて?」

 よかった、比較的ありふれた悩みで。
 もしも世界滅亡について……とかだった場合、どうしようもできないからな。

「なら、冒険の前の日に、アイプスルへ来てくれ。それでどうにかなるからさ」

「……本当?」

「ああ。ちょっとファンタジーとかからは外れるけど……ルリなら問題なく、母親らしいこともできるさ。だって、もう妻として俺といっしょに居てくれるんだからな」

「あなた……」

 この後、いろいろとやった……うん、いろいろとだよ、いろいろと。

 ──いよいよ家族で冒険だ、できることはとことんやっておくぞ!

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