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DIY、騒動に混ざる
竜の里 その07
しおりを挟む俺は目の前の少女──『龍王』の孫娘に、この事態について知っていることを訊いた。
なんとなくだが、ちゃんと教えてくれそうだなぁと思えたからだ。
「わたしたちの目的は、成長の証明。大人であり、外へ向かうだけの実力を得られる……そう告げるため、だそうです」
「他人事なのですね。それではまるで、他者の述べた主張を語っているように思えます」
「事実、その通りなのです。わたしが彼らに協力するのは、あくまでもこの里のため。誰も害を被ることなく、この諍いを収めるためなのです」
「……なるほど、あなた個人の主張に関しては理解できました」
当初、『龍王』から聞いていた通り争いは好まない性格なのだろう。
しかし力がある以上、子供たちからすればもっとも頼りになる存在。
もしこれに参加しなければ、彼女の力を当てにしない強引な作戦になったはず。
故に彼女はこうして、あくまでも力を補助するためにここにいる。
「しかし、彼らはどうしてこのような事態を引き起こしたのでしょうか?」
「……なんでも外の世界では、誰でも容易に力を得られる『プログレス』なる物が生みだされたとのこと。現にそれを使えている者も居て、その力に魅了されたのでしょう」
「あなた自身はどう思われるのですか?」
「お爺様より聞いておりますので。『龍王』の座を継承したいのであれば使わずにいること、そして……それを『生者』と呼ばれる休人が配り歩いていることも」
少し鋭い視線を向けてくる孫娘。
とはいえ、あまり怖くない少女の睨みではあるが……『龍王』さんめ、まさか教えていたとはな。
「あなたは……いえ、『生者』様はどのような目的でこの地を訪れたのでしょうか?」
「『生者』で構いませんよ。先に申した通りここへは、『龍王』さんのお願いでやって参りました。この諍いを仲裁し、苦しむ孫娘を救ってほしいと……過保護ですね」
「……普段のお爺様はとても里思いなのですが、なぜかわたしのことになると、少しだけ箍が外れてしまうのです」
「それはきっと、あなたのことが大切だからですよ。理屈ではありません、生まれたその姿を見て、ずっと可愛がってきた……どんなことをしてでも守りたい存在なのでしょう」
今回、俺を使ったのはしがらみが無いからだろう。
他の『超越者』ではダメ、だが最低限竜の子供たちを相手取れる実力が必要。
それも孫娘の恩恵を受け、通常よりも強化された個体をだ。
俺が呼ばれたのは、そんな相手でも生き残れると思われたからだな。
──さて、これからどうしようか。
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