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DIY、強者の宴に混ざる
強者の宴 その13
しおりを挟むそれからは予定通り、『プログレス』の簡易版を配るだけの簡単なお仕事。
幸い、最上位職の方々に使用者が居たので同期可能なこともすぐに確認できた。
休人の機能の内、便利な物はだいたい組み込んでおいてある。
当然その中には、[ステータス]のようなものも含まれており……。
「『生者』、これには何の意図がある?」
「……はて、何のことでしょうか?」
「本人の承諾を得た場合、権能の詳細を表示すると出ているぞ」
「そのことでしたか。いえ、『超越者』の中には自身の権能をすべて理解しておられない方もいるそうでしたので、ちょっとしたサービスをしてみました」
当然、その裏にも気づいているだろう。
権能の解析を進めれば、俺にも何か利があるかもしれない……そう感じて、とりあえず組み込んでおいただけだ。
「どうですか、『騎士王』さんもぜひ」
「……すでに私の権能は解析してあるのだろう? せっかくだ、試してみよう」
「おや、どうしてそのように?」
「短いはずなのに、長く感じるほどの付き合いだ。それぐらいのことは分かる。友人への贈り物だと思えば、安いものだ」
そう言って、彼女にのみ見えるUIを操作する『騎士王』。
その情報は『SEBAS』に送られ、これまで以上に情報が開示された。
「……そうか。このような効果が、まだ隠されていたのだな。『生者』、これはすでに知り得ていたことか?」
「…………」
「友人としての頼みだ、正直に言ってくれ」
「知りませんでしたね。友人に誓い、これまで私がお借りしていた際に、その力は発現していませんでした」
レベルが条件で発現する追加の権能。
たしかにそれは、現代で『騎士王』を知る俺からすれば納得の能力だった。
しかし、そのレベルは人知を超えた数値であり、今の『騎士王』では未到達。
思い返してみれば、そんな話を一度だけ聞いたことがあった。
「おそらく、初代の『騎士王』が発現したという能力なのでしょう。私に『生者』の権能に関する能力は発現していませんが、それは単純にレベル以外の条件があるからかもしれません」
「では、なぜそれを『生者』自身が把握していない?」
「存在しないから、あるいは権能自体が一度その発現を知り得ていなければ、分からないのかもしれません。無いものを知ることはできません、在ったからこそそれを知ることができるのです」
初代が何かを発現していたことから、そういった仮説を挙げられる。
まあ、本当に無いのかもしれないし、御伺いを立てた方がいいかもしれないな。
俺の権能は、確実に神様から賜った代物。
ならば、尋ねられる御方も一柱のみだな。
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