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DIY、対家族案を練る
職業相談 その17
しおりを挟むアイスプル世界の『神・世界樹』。
特徴はいくつも挙げられるのだが、その最たるものこそ洞の中の神殿だろう。
元より洞には神像を配置していたのだが、進化したことでそれらは内部に鎮座された。
そして神像を通じ、失名神話の神々が俺へ神意をもたらすことができるように。
「……創造神様、これはほんの気持ちですがよろしければ」
世界樹から採れた果実、そして花の蜜などで作られた文字通り神の逸品。
最高品質を:DIY:で可能にし、献上品とした──スムージーだった。
そんな飲み物をストロー付きのコップで数個用意して、神像の前に並べる。
そして、聖職者系の職業を無数にセットした状態で目を閉じて祈りを捧げた。
「創造神様、かつては守っていただきましたが……どうやら、私には精霊神様のお力が必要になったようです」
うん、そう言った瞬間に少々の圧が掛かった気がする。
だがアイスプル世界だと、意図しない限りそこまで死なないのでたぶん気のせいだ。
気のせい……なんだろうけども、神様のやることだしな。
自分の直感を信じて、俺は自分の意をそのまま述べていく。
「それだけではありません。この世界も、少しずつ変化を求めています。そのために、いくつかの異界やそこを管理する神々のお力をお借りしたく……創造神様、どうかお許しをいただきたく!」
失名神話、本来の名を失った彼らの恩恵は他の神話にはっきり言って劣っている。
だが創造神様の御業そのものな:DIY:からも分かるように、力は本物だ。
恩を覚えた俺は、そんな創造神様や力を貸してくださった神々への恩返しがしたい。
そのため布教はしているが……あまり上手くいっていないのもまた事実。
そんな身で厚かましくも願っているが、果たしてその結果は。
閉じていた瞼を開くと──飲み物が消え、一枚の紙が落ちていた。
「『SEBAS』、読んでくれ」
《解析します──『よきにはからえ』、そう記されております》
「おお、ありがとうございます! 必ずや、創造神様のご期待に応えてみせます! ……あっ、それとは別にこちらを。皆さんでお食べください」
捧げ物とは別に、喜んでもらえそうな物を再び祈って献上していく。
把握している限りの失名神話の神々、彼らが喜びそうな物だ。
交渉のための代物ではなく、あくまで俺の純粋な感謝から用意した品々である。
こちらもまた、目を閉じて祈っている間に神々の下へ届けられたようだ。
「よし、許可もいただいたし、向こうで話を付けてからやってもらうか」
《畏まりました》
そして俺は、転移装置を利用してある場所へ向かうのだった。
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