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DIY、刺客に抗う
天空攻防 その03
しおりを挟む俺の周囲で強い重力が発生する中、立ち上がり遠くを見る。
そこには翼を生やした男が立っており、宙に留まっていた。
その男──『飛武』の目的は俺、武人タイプの彼は弱者の俺でも容赦なく潰す。
強さも認めているようだが……この場においては、弱く思われていた方が良かったな。
「この重力もじきに消えます。それを合図として、始めましょう」
「うむ、その心意気やよし」
「最後に一つだけ……貴方は、どの世界の出身でしょうか?」
「──武闘世界、だ!」
彼が俺の問いに答えたとほぼ同時、起動していた『潰死の暴圧』の効果時間が切れる。
瞬間、翼をはためかせて物凄い勢いでこちらへ飛んでくる『飛武』。
だが俺は冷静に、[インベントリ]から次のアイテムを取り出す。
そしてそれは、固体としての形を有さないがゆえに即座に効果を発揮する。
「──『万照の陽光』」
「ッ、目隠しか……だが無駄なことを!」
「でしょうね、武人の方には大して通じるものではありません。ご安心を、これはあくまで下拵え。本命は──『天威の滅光』」
「! ぐぉおおお!」
体を焼き焦がす激しい光が生まれた。
本来はここで目を潰しておくのだが、武人というヤツは厄介で気配だけで相手の場所を割り出すことができる。
だからこそ、用意していた二の矢。
周囲を燦然と照らしていたその光を触媒として利用、収束された光が『飛武』に対して向けられた。
「甘い、攻撃に殺気が見え見えだ!」
「でしょうね……実はこれ、そういうものですので」
俺の死因をアイテム化する『死天』。
休人だけの[称号]で、擬似『超越者』にも成り得るのだが……これの場合、明確な弱点が存在する。
死を条件として得ることで、逆に使った相手をほぼ確実に殺せるようになった。
だからこそ、狂気的なまでの殺気がアイテムの中には籠められている。
俺ではなくアイテム自体が殺気を生み出しているため、それを隠すことはほぼ不可能。
ゆえに、気配を敏感に感じ取れる斥候職や戦闘職などを相手取るのが難しい。
それでも、光を回避しながら俺の下に到達するまでに時間が掛かる。
今は『SEBAS』が光を操作し、通り抜けてこれないようにしていた。
「『インストール:バトルラーニング』」
腕に嵌め込んだ宝石。
休人、世界が強者として特別な力を与えた者──ではない者だけが使うことができる力『プログレス』。
製作者である俺は、そんな特別な力を与えられているにも関わらず擬似的に他者のモノに手を出すことができた。
翼を持つ武人との戦闘経験は無いので、これもまた学習に加えておこう。
より多くの存在と戦うことで、真の状態に至ることができるかもしれないしな。
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