虚弱生産士は今日も死ぬ ―遊戯の世界で満喫中―

山田 武

文字の大きさ
2,154 / 3,140
DIY、偽装工作に走る

魔導世界密入 その02

しおりを挟む


 魔導世界の暗躍街っぽい場所に飛ばされ、かつ案内役に逃げられた俺。
 すぐに姿を晦ませ、改めて情報収集に勤しむことに。

「…………マジか」

《どうやら、そのようですね》

「休人が居ないとか、どんだけ先のエリアに飛ばされたのやら」

 EHOというVRMMOが始まり、それなりに経過している。
 冒険世界……はルリやショウ、マイの活躍もあってそれなりに開拓が進んでいた。

 しかし、他の世界ではまだまだ未開拓の部分が多いようで。
 この狭間の空間に、休人は独りたりとも存在していなかった。

「ちょっとおさらいだな。魔導世界は最初にいくつかの初期地点を選べて、その中から自分に合った場所から始められる」

《はい。純粋な魔法のみに特化する、魔術に特化する。あるいは精霊や呪術、そしてそれらの複合……様々ですね》

 魔法と魔術の違い、いろいろと端折って説明するならそれはシステムの補正の幅。
 また、それ以外のモノとの違いは、完全に自分が主導かどうかだな。

 自分の理想を体現できる領域に向かい、休人たちは研磨を続ける。
 原人たちはいろんな意味で、休人たちを支援してくれるだろう……自分のために。

「それぞれで所属があり、魔導世界内でも競う要素があるみたいだが……より遠くに出るためには、生産世界同様に試練を乗り越えなければならない」

《そうして多くの試練を経て、各領域の支配者の目に適うことで狭間への正式な入場許可が得られるようですね》

「…………けど、ここは中でも特別。ごくまれに『八大星魔』すら来る場所。そんな所に置き去りにするとか、本当にアレだな」

 アレ、の意味はさておきこれが今調べられる中でどうにか集めた情報だ。
 こちらの世界に来てから開示された魔導世界専用の[掲示板]、そこから漁ったいる。

 情報の精査などは『SEBAS』がやってくれているので、信用度はかなり高い。
 ……というか、最悪俺を殺そうとする連中にばったり遭遇しかねんでは無いか。

「まあいい、一先ずはより多くの情報を集めていこう。魔導世界といえば術式の改良、そのやり方自体は[ヘルプ]機能に掲載されたから分かるが……たぶん、不完全だよな」

 各世界ごとの理による恩恵は、[ヘルプ]にきちんと記されるようになっていた。
 そこに記されていたのは、今まで手を付けられないでいた術式改良の行い方。

「各術式の熟練度、捧げるリソース、そして改良の腕……とりあえずはこれが条件か」

 ある程度使用している術式に、魔力か価値のあるモノを捧げる。
 そして術式を弄ることで、恒久的に改良された術式が手に入るとのこと。

 ある意味単純ではあるが、だからこそ難しい──俺の求める術式など、いったいどれだけの難易度なのだ。

しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

神殴り代行 異世界放浪記 〜俺の拳は神をも砕く〜

ファンタジー
「フォース」——それは、あらゆる生命の魂に宿るエネルギー。 23世紀、日本は新たなエネルギー「フォース」を発見した。 石油の枯渇による世界戦争の中、日本が生み出したこの力は、やがて世界を変革する。 フォースの研究は、「能力開発」へと発展し、人々は意志と感情によって能力を発現するようになった。 主人公・神谷錬(かみやれん)。 東京で働く25歳のサラリーマンであり、趣味は走ることと美味いものを食べること。 幼少期からフォースに興味を持ち、独学で研究を重ねた結果、**「空間干渉」**という独自の能力を会得する。 空間干渉——それは、フォースの膨大なエネルギーを利用し、空間を操る力。 レンは、自在に空間を歪め、破壊することすら可能となった。 しかし、ある事件をきっかけに、世界の壁の向こう側へと放り出される。 彼が目を覚ましたのは、何もない**「虚無空間」**——そこから、レンの果てしない旅が始まる。 辿り着いた異世界には、神々すら支配する強大な力が渦巻いていた。 しかし、レンの拳は、世界の理すら破壊する力を持っていた——。 世界の壁の向こうにあるのは、希望か?それとも絶望か? 異世界を旅する放浪者が、神々と拳を交える物語が、今始まる——。

勇者辞めます

緑川
ファンタジー
俺勇者だけど、今日で辞めるわ。幼馴染から手紙も来たし、せっかくなんで懐かしの故郷に必ず帰省します。探さないでください。 追伸、路銀の仕送りは忘れずに。

なんか修羅場が始まってるんだけどwww

一樹
ファンタジー
とある学校の卒業パーティでの1幕。

魔道具は歌う~パーティ追放後に最高ランクになった俺を幼馴染は信じない。後で気づいてももう遅い、今まで支えてくれた人達がいるから~

喰寝丸太
ファンタジー
異世界転生者シナグルのスキルは傾聴。 音が良く聞こえるだけの取り柄のないものだった、 幼馴染と加入したパーティを追放され、魔道具に出会うまでは。 魔道具の秘密を解き明かしたシナグルは、魔道具職人と冒険者でSSSランクに登り詰めるのだった。 そして再び出会う幼馴染。 彼女は俺がSSSランクだとは信じなかった。 もういい。 密かにやってた支援も打ち切る。 俺以外にも魔道具職人はいるさ。 落ちぶれて行く追放したパーティ。 俺は客とほのぼのとした良い関係を築きながら、成長していくのだった。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様

あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。 死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。 「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」 だが、その世界はダークファンタジーばりばり。 人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。 こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。 あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。 ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。 死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ! タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。 様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。 世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。 地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。

【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。 ──────── 自筆です。

処理中です...