虚弱生産士は今日も死ぬ ―遊戯の世界で満喫中―

山田 武

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DIY、コネ就職を求める

現状報告 その06

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 翔たちは修行パートに入ったようだ。
 その仲間の一人が、暗躍街で修業をしているようだが…………うん、暗殺者として何か伸ばすのかもしれないな。

「──父さんが戦ったお爺さん、あの人に今は教わっているんだ」

「ああ、うん。あの人なら……って、あの人剣も教えられるのか?」

 思い出すのは『プログレス:アーツクリエイター』の発現者である老師。
 そう、まさに武の師匠感のある老人……武闘世界の出身であるジーヂーだ。

 俺が知っているのは、格闘家として肉体の武を披露していた姿。
 なので翔に教えることが、体術になってしまうのでは……と思ったのだが。

「うん、ジーヂーさんは体術だけじゃなくて剣も……あと何でも使える人だったよ」

「……つまり、俺と闘った時はまだ本気じゃなかったってことか」

「でも、父さんもそうだったんだから、お互い様って言ってたっけ?」

「…………本当、食えない人だったんだな」

 武芸百般という言葉があるが、それを体現するような人だったわけだな。
 まあ、別にまた戦いたいと思うわけでもないので、縛りプレイはぜひとも大歓迎だ。

「で、翔はあのお爺さんにどんなことを教えてもらっているの?」

「うーん、道場の先生のことも知っているみたいでさ。現実とEHO、両方でいろんなことを教えるって。だから剣技と体技、あと歩法とかちょっとした気の練り方なんかを習っているんだ」

「へー、いろいろと習って…………えっ、気の練り方? それ、どっちで?」

「両方で」

 …………現実世界もファンタジーな要素、まだまだあったんだな。

  ◆   □   ◆   □   ◆

 修行パートはしばらく続くそうで、翔からは武闘世界の情報を聞くことができそうだ。
 刺客を差し向けている世界の一つなので、強者事情なんかを把握しておきたい。

 なお、自慢になりそうだが、翔の支援者である生産職のメンバーが、今とは別の時期に俺に教えを請いたいと翔を通じて言ってきたことがあった。

 本当なら翔が強くなることに繋がるので、協力したかったのだが…………:DIY:頼りな俺なので、正直教えられることなど何も無いため断っている。

 今回はそんな話もあって、生産世界で腕を磨いているとのこと。
 ……その時のお詫びに渡した資料、読んでくれているだろうか?

「ふっふっふ。さて、ついに私の出番ね!」

「「「…………」」」

 翔の話が終わったということは、当然瑠璃の話が始まるということ。
 意識の切り替えも終わっていない状況なんだが、情報の濁流が押し寄せてきそうだ。

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