2,548 / 3,140
DIY、とにかく戦い続ける
闘技大会開発技部門 その26
しおりを挟む激闘(?)の末、文字通り舞台を引っ繰り返した俺。
どんでん返し(物理)という狡猾さ全開な策略により、ジーヂーは退場扱いとなった。
≪試合終了! これはなんだ、まさに夢のような光景! 舞台が地面から離れ、ジーヂー選手はピンピンしているのに退場判定! 勝者は──ノイズ選手!≫
せっかく少し前まで貰えていた歓声も、再び怒りの声に掻き消されてしまっている。
そりゃあやり方がやり方だし、これぐらいしないと勝てなかったから仕方がない。
「──まったく、してやられたわい」
「すみません、ですが貴方ほどの相手ともなると手段を選んではいられず」
「それ、誉められておるかのう? ……まあええ、改めてお主とやり合うことができてよかったわい。まだまだ未熟、武の道に果ては無いということじゃのう」
「そう言ってもらえると、幸いです」
ここで『父親がムカつくから息子に何も教えない』、とか言われても困るし。
きちんとした良識人で……イタタタタ、握手したら物凄い痛みが!
「……これは?」
「ふふん、効くじゃろう? 試合では使えんかったが、これも我流じゃよ。無論、ショウにも教えておくから、これからは息子の前だからと言って張り切り過ぎんことじゃな」
「…………お、お手柔らかに」
防御無視、強制痛覚かよ……まあでも、張り切って困ることも無いし、これまで通りで大丈夫なはず!
◆ □ ◆ □ ◆
準決勝を勝ち進め、いよいよ次が最後の試合となった。
相手が相手だったので、正直大半の札は開示してしまっている。
「それで、次の相手って誰なんだ?」
《──【魔導勇者】、魔導世界における最強の存在となります》
「…………ヤバくない?」
《はい、控えめに言ってマジヤバいかと》
もしかしたら、『SEBAS』も対策に処理能力を費やしているのかもしれない。
それだけ星の名を冠する【勇者】という存在は、理不尽極まりないのだ。
《これまでの試合で用いられた術式は、すべて異なる系統によるもの。魔法、魔術、魔装だけでなく、媒介や未だ解析を行っている未知の術式など……多くの力を同時に運用しております》
「魔導世界、なぜにそんなに本気なんだ?」
《すでに前回、『騎士王』によって『八大星魔』が敗北しております。同時に冒険世界の【冒険勇者】もまた。人々の意識において、『騎士王』こそが最強という認識となっていますが……それを変えたいのかと》
「星の【勇者】様は、そういうところがシビアなんだっけ? で、魔導世界はそれを何とかするべく強い連中をバンバン出しているわけだな」
《彼の世界の場合、防衛には世界樹による結界が使用できます。おそらく、旦那様の贈り物に星が気づき、それを用いることで大幅な性能強化を図ったのでしょう》
……『界樹の神子』、すまん。
どうやら魔導世界が、いろんな意味で本気になってしまっていたようだ、
0
あなたにおすすめの小説
神殴り代行 異世界放浪記 〜俺の拳は神をも砕く〜
神
ファンタジー
「フォース」——それは、あらゆる生命の魂に宿るエネルギー。
23世紀、日本は新たなエネルギー「フォース」を発見した。
石油の枯渇による世界戦争の中、日本が生み出したこの力は、やがて世界を変革する。
フォースの研究は、「能力開発」へと発展し、人々は意志と感情によって能力を発現するようになった。
主人公・神谷錬(かみやれん)。
東京で働く25歳のサラリーマンであり、趣味は走ることと美味いものを食べること。
幼少期からフォースに興味を持ち、独学で研究を重ねた結果、**「空間干渉」**という独自の能力を会得する。
空間干渉——それは、フォースの膨大なエネルギーを利用し、空間を操る力。
レンは、自在に空間を歪め、破壊することすら可能となった。
しかし、ある事件をきっかけに、世界の壁の向こう側へと放り出される。
彼が目を覚ましたのは、何もない**「虚無空間」**——そこから、レンの果てしない旅が始まる。
辿り着いた異世界には、神々すら支配する強大な力が渦巻いていた。
しかし、レンの拳は、世界の理すら破壊する力を持っていた——。
世界の壁の向こうにあるのは、希望か?それとも絶望か?
異世界を旅する放浪者が、神々と拳を交える物語が、今始まる——。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様
あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。
死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。
「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」
だが、その世界はダークファンタジーばりばり。
人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。
こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。
あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。
ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。
死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ!
タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。
様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。
世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。
地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。
合成師
盾乃あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。
そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる