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DIY、高みへと挑む
初期チート改良 前篇
しおりを挟むこれまでも、そしてこれからもお世話になり続けている:DIY:スキル。
その強化拡張がギフトカタログで可能とのことなので、いろいろと考えてみた。
「とりあえずは要望書だ。純粋な強化──技術知識のアップグレード、拡張──発動中の行動制限の緩和……うん、こういうのは別に気にしなくていいかな?」
前者は気になりはするのだが、こうした裏技染みたやり方をせずとも、正攻法で技術を記した本でも見つけて読めば、それなりに学ぶことができる。
まあ、遺失したモノなどもあるだろうが、それは仕方がない。
現物でもあれば、じっくり解析することで何か分かることがあるかもしれないな。
「で、俺が欲しいのはズバリ──アイテムの複製。イベント中は魔力の続く限りって制限があったけど、それでもかなり使えたしな」
普段は何でもかんでも、天然由来というか自然の産物であれば素材をその場に用意することができる:DIY:のチート要素。
だがその中には魔物の素材など、用意できない物が存在する。
その緩和をすべく、俺が考えついた……もとい思い出したのが複製だ。
「魔力無制限のチートスペック状態なら、あの時よりも何でも対象にできるし。まあ、その分素材を手に入れるっていう最初の前提をこなさないといけないことを、縛りとして設けておかないとな」
《旦那様、それだけではおそらく足りないと思われます。魔力、というよりも対価が実質無制限では、コストが高くなります》
「そういうものか? まあでも、別のスキルとかで補うならともかく、:DIY:内で完結しているってなると、そういう矛盾も厳しくなるのか……」
いわゆるシナジー効果、マイナスとマイナスがプラスになるようなイメージだな。
現状の:DIY:は、俺の虚弱スペックを代償としてギリギリ成立している。
それ以上を求めるのに、対価がまだ足りないというわけだ。
ああだこうだ考え、最終的には『SEBAS』が挙げた内容をそのまま書いておく。
「あとはこれを神像に捧げれば……いつも通り持っていってもらえる」
手にした紙が消えるという現象は、すでに手紙でのやり取りで経験済みなのでさして驚くことはない──が、そのすぐ後にカタログが発光したことには驚く。
「……創造神様、見てたんですね」
うん、創造神は俺に『注目』という祝福を与えている。
まあつまり、字の如く注意して見ているわけだ……どちらかと言えば『観る』だが。
「更新内容は……やっぱり:DIY:。そして、複製が解放されている。うん、ポイントは高いけど、払えない額じゃない」
俺が使えるポイントは、俺自身の感謝の念と聖職者として失名神話の神々を広めた分。
ここに女神プログレスを含めると、全体の八割を超えるのがアレなところ。
実益があるからな、そっちは。
まあ俺は俺で、今からその実益を頂こうとしているわけなんだけれど。
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