虚弱生産士は今日も死ぬ ―遊戯の世界で満喫中―

山田 武

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DIY、未知を既知とする

錬金チャレンジ その07

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 人造人間の製作において、重要な点となるのはやはり魂の存在。
 土塊からゴーレムを生み出すように、ただガワだけなら容易に準備できるからな。

 それを実践するため、行ったのは科学混じりの錬産術──“科法錬産・偽人”。
 そうしてこの場に生み出されたのが──全裸の子供である。

「“服飾錬産”……まあ、このように人形であればなんとかなります」

「……だが、これには欠点があるな」

「ええ、そうですね」

「──禁忌に非ずとも、これは犯罪だぞ?」

「…………あの、犯罪は犯罪でも性犯罪者を見るような目で見ないでください」

 間違いない、そんな目だった!(確信)
 すぐ魔力を糸として衣服を創れる錬産術、“服飾錬産”で布を用意して被せたが……彼女たちの視線は冷ややかなもののまま。

「ごほんっ。欠点ですが、こちらはあくまで私の世界で認識されている人間の構成物質の産物です。それゆえ、身力を運用するための回路が血管内にしかございません」

「魂を持たない以上、職業に就くこともできない。ましてや、成長も見込めない……愛玩用ぐらいか?」

「正直、休人たちの大半はそれでも満足するでしょうけど。人造人間に作業の補助を求める方たちとしては、このスペックではご満足いただけませんね」

 少々ダーティーな面も含め、休人たちは日夜様々な情報を検証している。
 その中の一つに、俺たちとこちらの世界の原人たちとの違いを調べるものがあった。

 彼らが、そして休人としての俺たちが使うことのできる多くのファンタジー現象。
 それを扱うための器官は? ──といったものを、(了承を得て)調べたらしい。

 分かったのは、生まれつき多くの者が身力の運用を可能とする回路を持っていること。
 それは種族レベルの向上、また休人ならばBPの割り振りで強化されている点などだ。

 しかしそんな回路が生まれつき備わっていない者や、存在全体として無い者たちも。
 前者は病人扱い、そして後者はユリルも該当する人造人間などだ(彼女は例外)。

「しかし、そう考えると……『錬金王』さんの偉大さを感じますね。ユリルさんは職業にも就けていますし、回路も十全に。何よりレベルアップも可能としている……それこそ、人並み以上ではありませんか」

「今では休人なんて、万能の才を秘めた連中がゴロゴロいるがな。持ち得るすべてを費やし、完成したのがユリルだ……少しばかりその途中でも禁忌に触れているが、私に後悔は無い」

 ユリルは人造人間としてのデメリットを持たない、完全な存在とも言える。
 しかしだからこそ、そこまでの存在を独りで生み出したからこそ。

 ──彼女は人の大衆意識による禁忌だけでなく、星々が課した禁忌をも犯していた。
 ……そりゃそうだよな、人の大衆認識の呪いだけで『超越者』がやられるわけないし。

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