2,907 / 3,140
DIY、未知を既知とする
錬金チャレンジ その15
しおりを挟むアトリエ
売られている場所はたった一つ、だけど大いに盛り上がり大繁盛な人造人間錬成陣。
星もその規制はできず、休人たちの使用により忌避的な認識は弱まっていくはず。
今なお[掲示板]には、人造人間を錬成した結果を挙げる者が。
……マニアックな需要にも、素材次第で答えられるのが人造人間の凄いところだ。
「とまあ、彼らも人造人間を創り理想を追求しているようです」
「……その、ホムホムクラブ? とやらの動向はどうなっているんだ?」
「所属していると思わしき者のうち、数人はすでに使用を広めていましたね……少しばかり、言葉にしづらい方もいましたが」
そんな中、『錬金王』が気にするのはタクマから聞いた人造人間を創りたい集団。
当然、それを可能とするアイテムの存在は彼らにも届き、試す者が現れていた。
ただまあ、[掲示板]に挙げられた人造人間は……うん、マニアックだったな。
かなりこだわり抜いたであろうその姿に、多くの『ご意見』が寄せられていたっけ。
「ある程度は個人の趣味だ、好きにすればいいだろう。それで、それ以外には?」
「知人の情報屋に依頼はしておきました。やはり、気になりますか?」
「……人造人間の生み出す方法は、たしかに錬金術だけでなくとも存在する。だが、その大半は外法であり外道だ。今は神聖術式による土塊からの創造もできる世になったが……そもそも、根本が違うのだろう?」
「ベースは科学、肉体はできても魂魄となり得るものが確保できない状態でしたね」
ホムホムクラブの連中は、クローン技術に着目して人造人間作りを行っていたらしい。
……まあ、少し前にそれを悪用しまくったヤツも居たらしいしな──そう、俺です!
クローン技術という知識、そしてそれを可能とするファンタジーなアイテムの数々。
それらを組み合わせ、少なくとも人体に近しい器の方は出来上がっていたそうだ。
「本来は、そこに至るまでで頓挫するのだがな……そこまで行けば、禁忌に手を染めるだけで出来上がる」
「──死霊術、ですね」
「そうだ。付喪神がある種、正の方法であればその逆。悪霊を憑りつかせ、望む行動を取らせるといった方法でも成立はする。無論、それは人造人間とは言い難いナニカだがな」
「あー、たしかに。それは悪霊の意思で動いているのであり、人造人間自体はその器でしかないわけですし」
俺たちの場合、人造人間自身が体を動かせるようにするつもりで錬成している。
だが、彼らからすれば理想の人形が動けばそれでいい者たちも居るわけで……。
こんな会話をした数日後、タクマ経由である情報が入った──ホムホムクラブが方向性の違いで解散、その片方が少々面倒臭いことになったと。
1
あなたにおすすめの小説
神殴り代行 異世界放浪記 〜俺の拳は神をも砕く〜
神
ファンタジー
「フォース」——それは、あらゆる生命の魂に宿るエネルギー。
23世紀、日本は新たなエネルギー「フォース」を発見した。
石油の枯渇による世界戦争の中、日本が生み出したこの力は、やがて世界を変革する。
フォースの研究は、「能力開発」へと発展し、人々は意志と感情によって能力を発現するようになった。
主人公・神谷錬(かみやれん)。
東京で働く25歳のサラリーマンであり、趣味は走ることと美味いものを食べること。
幼少期からフォースに興味を持ち、独学で研究を重ねた結果、**「空間干渉」**という独自の能力を会得する。
空間干渉——それは、フォースの膨大なエネルギーを利用し、空間を操る力。
レンは、自在に空間を歪め、破壊することすら可能となった。
しかし、ある事件をきっかけに、世界の壁の向こう側へと放り出される。
彼が目を覚ましたのは、何もない**「虚無空間」**——そこから、レンの果てしない旅が始まる。
辿り着いた異世界には、神々すら支配する強大な力が渦巻いていた。
しかし、レンの拳は、世界の理すら破壊する力を持っていた——。
世界の壁の向こうにあるのは、希望か?それとも絶望か?
異世界を旅する放浪者が、神々と拳を交える物語が、今始まる——。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
合成師
盾乃あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。
そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。
【完結】剣の世界に憧れて上京した村人だけど兵士にも冒険者にもなれませんでした。
もる
ファンタジー
剣を扱う職に就こうと田舎から出て来た14歳の少年ユカタは兵役に志願するも断られ、冒険者になろうとするも、15歳の成人になるまでとお預けを食らってしまう。路頭に迷うユカタは生きる為に知恵を絞る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる