虚弱生産士は今日も死ぬ ―遊戯の世界で満喫中―

山田 武

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DIY、未知を既知とする

ムー襲来イベント前篇 その19

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 やることをやり終えたので、最後は激ヤバな魔法“暗黒星雲ダークネビュラ”を使い制圧した。
 何度か試してきたが、やはり彼らは闇のような概念に弱いという結果が出る。

「──これでよし、と。いったん海に沈めてから、回収しておいてくれ」

《畏まりました》

 このまま軍艦を持っていくわけにもいかないし、かといって放置していれば休人たちの的扱いになってしまうわけで。

 なので船の操縦は配置した人形たちに任せて、一度認識外の場所まで向かってもらう。
 そのうえで、脱出用のアイテムを持たせた人形が全員と船を回収する。

 これも『プログレス』が登場し、多種多様な擬似権能が登場したお陰だ。
 収納特化、それも乗り物に限定した……というかなり都合のいい発現者が居たからな。

 だがこういった系統、実はかなり多い。
 誰かに内緒で蒐集したい、でも様々な理由でそれができない……そういった深層心理の願いを、『プログレス』が汲み取るからだ。

 中には『ベストペスト』と似たレベルでヤバい擬似権能に目覚めるヤツも居るが、その辺はある程度自由にさせている……本当にヤバい能力の発現は、制限しているぞ。


 閑話休題せいめいたいげきげん


 それから俺は、空間転移を行いしれっと砦へと帰還した。
 どうやら攻撃を行わなくなった軍艦は攻撃しないよう、指示が入っていたらしい。

 多種多様な攻撃方法を持つ集団なため、下手に手を出して再攻撃されたくないというのも理由の一つ……だが、間違いなくジンリの意思も絡んでいるのだろう。

「……『貸し一つ』、か。『SEBAS』、情報提供だけでどうにかなると思うか?」

 俺の行動を読んでか、[メール]で一言だけ送られてきた分かりやすい文面。
 だがこれがかなり不味い……なんとしても無かったことにしなければ。

《我々が知り得るムー人の情報は、すでに把握しているでしょう。数の力をジンリ様は持ち合わせておりますので》

「くっ……なら、やはりこれか」

《陽具、それも動力源となっていたコアであれば、等価以上の物と扱われるでしょう》

 全然壊れないバリア、重い軍艦を持ち上げる浮力、そして武器のエネルギー源。
 そういったすべてを賄っていた、たった一つのアイテムこそが『陽珠』という代物。

 通常の陽具に使われている、もっと小さい『陽石』とは違う。
 高純度の陽素を秘め、日の光を浴びれば無尽蔵にエネルギーを生み出せる危険物。

 正直あれだ、ほぼ永久機関。
 他の世界が知れば、是が非でも欲しくなること間違いなし……まあ、もう解析は済んだので俺には不要なんだけどな。

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