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階段をようやく下り切った私はいつもの食事の間に進んで行きます。
「---でしょう?いやだわ、おかしい亮真さんったら!ふふふっ!」
「そうか?普通だろ?」
「あら亮真様、頬にソースが付いてしまったわよ?」
「そういう義姉さんだってついているじゃないか。」
「あら?本当に?」
「ああ、もう。ほらここ。とれたぞ。」
「ありがとう亮真さん。じゃあ私も。亮真さんも綺麗になったわ。ふふふ。」
「なんだか子ども扱いされているみたいで変な気分になるな。」
「そうかしら?」
「ああ、そうだよ。」
ふふふ、あはは、と笑い声が扉の向こうから聞こえてまいります。
扉の隙間から隣り合わせて料理を召し上がられている亮真様と琴葉お義姉様が楽しそうに笑っておられます。
「あの、奥様…」
「ごめんなさいね、せっかくここまで来るのを手伝ってくれたのに。少し疲れてしまったみたい。やっぱり部屋に戻るわ。」
「奥様…でも…」
「そんな顔しないで。大丈夫よ。」
踵を返して、一歩ずつ来た道を戻ります。
ガタッ!
「奥様!大丈夫ですか?!」
バンッ!
「なぜっ…いったいどうして小雪が一人でここまで歩いて来ているんだ?」
「それは…」
「それは私がそのようにしたいと皆に無理を言ったからでございます。」
「ではなぜ…「なぜ、何なのでしょう?」
「いや…食事をとるのだろう?」
「いえ…これから部屋へ戻る途中でございました。」
「…なぜ…」
「なぜ…?」
「いや…とにかく部屋まで送ろう。」
「旦那様、奥様はやっとここまでお食事をお召し上がりになるためにいらしたのです。今朝もまともにお召し上がりになっておられないのです。ここで部屋に送り戻すというのは…」
「いいのよ、大丈夫。ありがとう。…亮真様、部屋には自分で戻りますので。」
「小雪、それならばなおさらだ。」
「あら、小雪さん。急にいなくなったと聞いて心配していたのよ?今亮真様と夕食を頂いていたの。よければ一緒にいかがかしら?ねえ、亮真様?よろしいでしょう?」
「よろしいも何も何を言っているんだ義姉さん。」
「え?…あ、そうね。」
「いえ、今日は疲れてしまいましたのでもう部屋に戻ろうと思います。」
「奥様…」
「大丈夫よ。出かけた先でたくさんお昼を頂いてしまったから。でもせっかく準備してくれた料理人にごめんなさいねと伝えておいてもらえるかしら?」
「それは、もう。お任せください。」
「ありがとう。では、琴葉お義姉様ごゆっくり…。」
「待て小雪、部屋まで送ろう。」
「いいえ、亮真様。私は大丈夫ですので。」
「そうよ、亮真さん、心配しすぎよ。小雪さんも子供じゃないのですから。さあ、食事の続きを楽しみましょう?ね?」
「あ…ああ…」
なぜそんなうろたえた瞳で私を見ておられるのでしょう。亮真様が何をお考えになられているのか全く理解ができません。
一人部屋の中で妙子様の形見の置物を見つめます。
ねえ、妙子様。あれではどちらが夫婦なのかわかったものではないと思いませんか―――?
「---でしょう?いやだわ、おかしい亮真さんったら!ふふふっ!」
「そうか?普通だろ?」
「あら亮真様、頬にソースが付いてしまったわよ?」
「そういう義姉さんだってついているじゃないか。」
「あら?本当に?」
「ああ、もう。ほらここ。とれたぞ。」
「ありがとう亮真さん。じゃあ私も。亮真さんも綺麗になったわ。ふふふ。」
「なんだか子ども扱いされているみたいで変な気分になるな。」
「そうかしら?」
「ああ、そうだよ。」
ふふふ、あはは、と笑い声が扉の向こうから聞こえてまいります。
扉の隙間から隣り合わせて料理を召し上がられている亮真様と琴葉お義姉様が楽しそうに笑っておられます。
「あの、奥様…」
「ごめんなさいね、せっかくここまで来るのを手伝ってくれたのに。少し疲れてしまったみたい。やっぱり部屋に戻るわ。」
「奥様…でも…」
「そんな顔しないで。大丈夫よ。」
踵を返して、一歩ずつ来た道を戻ります。
ガタッ!
「奥様!大丈夫ですか?!」
バンッ!
「なぜっ…いったいどうして小雪が一人でここまで歩いて来ているんだ?」
「それは…」
「それは私がそのようにしたいと皆に無理を言ったからでございます。」
「ではなぜ…「なぜ、何なのでしょう?」
「いや…食事をとるのだろう?」
「いえ…これから部屋へ戻る途中でございました。」
「…なぜ…」
「なぜ…?」
「いや…とにかく部屋まで送ろう。」
「旦那様、奥様はやっとここまでお食事をお召し上がりになるためにいらしたのです。今朝もまともにお召し上がりになっておられないのです。ここで部屋に送り戻すというのは…」
「いいのよ、大丈夫。ありがとう。…亮真様、部屋には自分で戻りますので。」
「小雪、それならばなおさらだ。」
「あら、小雪さん。急にいなくなったと聞いて心配していたのよ?今亮真様と夕食を頂いていたの。よければ一緒にいかがかしら?ねえ、亮真様?よろしいでしょう?」
「よろしいも何も何を言っているんだ義姉さん。」
「え?…あ、そうね。」
「いえ、今日は疲れてしまいましたのでもう部屋に戻ろうと思います。」
「奥様…」
「大丈夫よ。出かけた先でたくさんお昼を頂いてしまったから。でもせっかく準備してくれた料理人にごめんなさいねと伝えておいてもらえるかしら?」
「それは、もう。お任せください。」
「ありがとう。では、琴葉お義姉様ごゆっくり…。」
「待て小雪、部屋まで送ろう。」
「いいえ、亮真様。私は大丈夫ですので。」
「そうよ、亮真さん、心配しすぎよ。小雪さんも子供じゃないのですから。さあ、食事の続きを楽しみましょう?ね?」
「あ…ああ…」
なぜそんなうろたえた瞳で私を見ておられるのでしょう。亮真様が何をお考えになられているのか全く理解ができません。
一人部屋の中で妙子様の形見の置物を見つめます。
ねえ、妙子様。あれではどちらが夫婦なのかわかったものではないと思いませんか―――?
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