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2章 ヒーロー活劇を望む復讐者
黒猫の探し物 5
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「平気だって。学校側も対応してくれてるみたいだし」
「でも、あの子たちが停学になったわけじゃないわ。処分が甘いのよ」
「まだそう決まったわけじゃないよ。そんな心配しないで。私、強くなるから」
その言葉と笑顔が更にお母さんを心配させてしまった。自分自身を励ます言葉ではあったけど、お母さんからしてみれば自分で自分を追い詰める言葉にしか聞こえなかった。
「猫、よろしくね。行ってきます」
眉を垂らして黙ってしまうお母さんの顔をそれ以上見ていられず、私はドアを開けて外に出る。
さっきまでは降っていなかった雨が最悪のタイミングで降り始めていた。
朝食の時までは確かに嬉しさで心が満たされていたのに梅雨の雫が幸福を流してしまった。
学校の朝の連絡事項で山崎たちが謹慎になったことと笹塚 瑠璃が階段から落ちて意識が戻らないまま入院したということを知った。
喜ばしい報告とは言えない。それでも重石になっていた私の心は少しだけ軽くなるのを感じた。同時に人の不幸で喜ぶ罪悪感が別の重石になってぶら下がる。
ここ最近、体が軽くなった体感がない。教室を移動する時も1人で昼食をとる時も手足が重い。原因となっていた山崎たちがいなったのに。
私と山崎たちの関係は教室内でも噂になっていて、クラスメイトは痛いものを見る目で遠くから私を見ていた。多くの生徒がいる教室で馴染めない疎外感を押し付けしつけられる。
いじめの相談をした時、坂本先生は親身になって聞いてくれて、一時的に重石が下された感覚があった。なのに、山崎たちの対応は注意だけだった。
そこまでひどいことにはなっていないからだと生活指導の先生は告げてきた。
山崎たちには暴力やお金を要求したりをしなかった。けど、言われた悪口や嫌がらせは私を傷つけて、見えない傷として今も残っている。
さらに、先生に相談したことが山崎たちを怒らせた。その翌日、私物を取られるようになった。貸したノートは下劣な言葉で埋められて、お母さんが作ったお弁当はトイレに流された。
あの時、先生たちがしっかりした対処をしてくれれば、あんなことにはならなかった。
そういった後悔やクラスメイト達への憤り。表には出さないように努めてはいるけど、時折どうしようもなく溢れ出そうになる。
きっとこれも私が弱いからだ。耐える力が足りないんだ。
私が気弱だからこうした重石にも耐えられずに体の動作を鈍くさせる。
カウンセリングを受ければ重石の降ろし方も強くなるための方法教えてくれるのかな。
今日の放課後から開始できると、坂本先生は言っていた。すぐにでも受けたかった私は二つ返事で承諾して雨の湿気が残る放課後の廊下を坂本先生について歩く。
「でも、あの子たちが停学になったわけじゃないわ。処分が甘いのよ」
「まだそう決まったわけじゃないよ。そんな心配しないで。私、強くなるから」
その言葉と笑顔が更にお母さんを心配させてしまった。自分自身を励ます言葉ではあったけど、お母さんからしてみれば自分で自分を追い詰める言葉にしか聞こえなかった。
「猫、よろしくね。行ってきます」
眉を垂らして黙ってしまうお母さんの顔をそれ以上見ていられず、私はドアを開けて外に出る。
さっきまでは降っていなかった雨が最悪のタイミングで降り始めていた。
朝食の時までは確かに嬉しさで心が満たされていたのに梅雨の雫が幸福を流してしまった。
学校の朝の連絡事項で山崎たちが謹慎になったことと笹塚 瑠璃が階段から落ちて意識が戻らないまま入院したということを知った。
喜ばしい報告とは言えない。それでも重石になっていた私の心は少しだけ軽くなるのを感じた。同時に人の不幸で喜ぶ罪悪感が別の重石になってぶら下がる。
ここ最近、体が軽くなった体感がない。教室を移動する時も1人で昼食をとる時も手足が重い。原因となっていた山崎たちがいなったのに。
私と山崎たちの関係は教室内でも噂になっていて、クラスメイトは痛いものを見る目で遠くから私を見ていた。多くの生徒がいる教室で馴染めない疎外感を押し付けしつけられる。
いじめの相談をした時、坂本先生は親身になって聞いてくれて、一時的に重石が下された感覚があった。なのに、山崎たちの対応は注意だけだった。
そこまでひどいことにはなっていないからだと生活指導の先生は告げてきた。
山崎たちには暴力やお金を要求したりをしなかった。けど、言われた悪口や嫌がらせは私を傷つけて、見えない傷として今も残っている。
さらに、先生に相談したことが山崎たちを怒らせた。その翌日、私物を取られるようになった。貸したノートは下劣な言葉で埋められて、お母さんが作ったお弁当はトイレに流された。
あの時、先生たちがしっかりした対処をしてくれれば、あんなことにはならなかった。
そういった後悔やクラスメイト達への憤り。表には出さないように努めてはいるけど、時折どうしようもなく溢れ出そうになる。
きっとこれも私が弱いからだ。耐える力が足りないんだ。
私が気弱だからこうした重石にも耐えられずに体の動作を鈍くさせる。
カウンセリングを受ければ重石の降ろし方も強くなるための方法教えてくれるのかな。
今日の放課後から開始できると、坂本先生は言っていた。すぐにでも受けたかった私は二つ返事で承諾して雨の湿気が残る放課後の廊下を坂本先生について歩く。
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