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3章 死神が誘う遊園地
遊園地 3
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「それを食えばいいのか?」
焦りを隠せないケイがサプリを要求する。
「なら俺も行く」
カンダタも意を決する。
「あら、飲んでくれるの?丁度、無謀な馬鹿はいないか探していたのよ」
カンダタも行きたいと言い出すのは意外だった。
カンダタの目線は棚上の写真立てに向けられていた。写っていたのは3人家族の入学式風景。
なるほどね、カンダタが手を挙げたのは便乗ではなく、目覚めなくなった娘とその家族を思ってこその言動。偽善ね。
心中で毒ついた。
「清音、そろそろ起きなさい」
下の階から清音の母親らしき呼び声。そして、階段を上る足音。
「一旦、戻ったほうがよさそうだ」
光弥の意見に一同は賛成する。
あたしは手早く空間を割いて、物音をたてないように清音の部屋を後にした。
母親がドアを開ければ一行は退散していた。
「危なかったな!」
あたしのマンションに戻った光弥は興奮気味に声を上げる。対して周りは冷静だった。
「瑠璃、あの薬は?」
決意が固まればあとは行動するだけだ。ケイはあたしを急かす。
「言われなくても出すわよ」
リビングのテーブルに置いたままにしていたサプリを手に取る。
「俺も行くよ」
そう言ったのは光弥だった。さっきは飲みたくないと言い張っていたのにどういった心の変化かしら。
「不自然な切り替わりね」
「俺が熟知している分類なら話は別さ。これを飲んだ先で解決できるならハザマの土産もできる。桐 首に会ってみたいしね」
「会える確信があるの?」
「だって、瑠璃にそう言ったんだろ?」
光弥はサプリを指す。
「あの教祖が言っていた切符はそのサプリのことだ。そこで待つって本人が言ったんだ。いるに決まってる」
そういえば、そんなこと言っていたわね。あたしに話すことがあると。それはハクの秘密に関わっている。
あたしはハクの様子を伺う。
ハクは背を丸めて上目遣いでこちらを見つめる。不安げな瞳の奥には自身に対する未知の疑惑がある。
今までハクは妄想の産物だと思い込んでいた。他人に認識されない存在だとハクも自覚していた。そんな想像物が、存在していると言い当てたのが桐 首だ。ハクは自分が何者なのか、その疑惑と向き合っている。
それを知りたい。でも、危険なものには巻き込ませたくない。葛藤する瞳の色をしていた。
「そんな目で見ないでよ」
あたしは呟いてピルケースの薬を見つめる。
夢の世界がどんなものであれ危険は必ずある。桐 首がハクを知り、ハクがあたしに関わっているのならその秘密をあたしも知っておかないといけない。
「あたしも行く」
それは唐突に言い出した決意表明であり、カンダタと光弥は目を見開く。
「ただの気まぐれでもなさそうだな」
「あの教祖はあたしの、ハクの秘密を知っているかもしれない」
ハクはあたしの創造物。それすらも怪しく思えてくる。
「罠でもか?」
「罠でも行かないと」
カンダタは確認の質問をしても無理に止めようとはしなかった。
焦りを隠せないケイがサプリを要求する。
「なら俺も行く」
カンダタも意を決する。
「あら、飲んでくれるの?丁度、無謀な馬鹿はいないか探していたのよ」
カンダタも行きたいと言い出すのは意外だった。
カンダタの目線は棚上の写真立てに向けられていた。写っていたのは3人家族の入学式風景。
なるほどね、カンダタが手を挙げたのは便乗ではなく、目覚めなくなった娘とその家族を思ってこその言動。偽善ね。
心中で毒ついた。
「清音、そろそろ起きなさい」
下の階から清音の母親らしき呼び声。そして、階段を上る足音。
「一旦、戻ったほうがよさそうだ」
光弥の意見に一同は賛成する。
あたしは手早く空間を割いて、物音をたてないように清音の部屋を後にした。
母親がドアを開ければ一行は退散していた。
「危なかったな!」
あたしのマンションに戻った光弥は興奮気味に声を上げる。対して周りは冷静だった。
「瑠璃、あの薬は?」
決意が固まればあとは行動するだけだ。ケイはあたしを急かす。
「言われなくても出すわよ」
リビングのテーブルに置いたままにしていたサプリを手に取る。
「俺も行くよ」
そう言ったのは光弥だった。さっきは飲みたくないと言い張っていたのにどういった心の変化かしら。
「不自然な切り替わりね」
「俺が熟知している分類なら話は別さ。これを飲んだ先で解決できるならハザマの土産もできる。桐 首に会ってみたいしね」
「会える確信があるの?」
「だって、瑠璃にそう言ったんだろ?」
光弥はサプリを指す。
「あの教祖が言っていた切符はそのサプリのことだ。そこで待つって本人が言ったんだ。いるに決まってる」
そういえば、そんなこと言っていたわね。あたしに話すことがあると。それはハクの秘密に関わっている。
あたしはハクの様子を伺う。
ハクは背を丸めて上目遣いでこちらを見つめる。不安げな瞳の奥には自身に対する未知の疑惑がある。
今までハクは妄想の産物だと思い込んでいた。他人に認識されない存在だとハクも自覚していた。そんな想像物が、存在していると言い当てたのが桐 首だ。ハクは自分が何者なのか、その疑惑と向き合っている。
それを知りたい。でも、危険なものには巻き込ませたくない。葛藤する瞳の色をしていた。
「そんな目で見ないでよ」
あたしは呟いてピルケースの薬を見つめる。
夢の世界がどんなものであれ危険は必ずある。桐 首がハクを知り、ハクがあたしに関わっているのならその秘密をあたしも知っておかないといけない。
「あたしも行く」
それは唐突に言い出した決意表明であり、カンダタと光弥は目を見開く。
「ただの気まぐれでもなさそうだな」
「あの教祖はあたしの、ハクの秘密を知っているかもしれない」
ハクはあたしの創造物。それすらも怪しく思えてくる。
「罠でもか?」
「罠でも行かないと」
カンダタは確認の質問をしても無理に止めようとはしなかった。
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