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7章 赤い珠が映す空想未来
空想未来に向かって 7
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切り替えようと思って目を閉じて頭を振るうと浮遊感はなくなった。
「私たちの目的はさ」
影弥に余計な心配をさせないと話を続ける。
「赤眼の男に紅柘榴を救出させることでしょ」
影弥が人喰い塀に侵入し、妹を連れ出す未来もあったが、これは失敗する。なぜなら影弥の最優先は紅玉だからだ。彼はどこかで妹を切り離す。
妹を第一に考える人でないといけない。
「今日の影弥との接触で遅すぎた準備が早まった。なら、彼には紅柘榴を連れ出す準備をこのままさせてもらう。蝶男の邪魔が入らないように」
「俺たちは何をするんだい」
まだ話が見えていない影弥が少しだけ焦りを見せた。
「町中に蝶男の目がある。それを利用して私たちの存在を知らせよう」
「けど、それだと」
「何も丸裸で蝶男の眼前に立とうってことじゃないのよ。噂を流すの。私たちが入るかもしれないよってさ」
影弥は神経質な程、蝶男に紅玉の存在を知られることを恐れた。紅玉の身を案じてのことだが、妹がすぐそこにいて、それでいて助けを求めているなら影弥の心配性も今だけは忘れてくれないと困る。
しかし、紅玉の願いだとしても影弥は優しく「そうしよう」と言ってくれない。
紅玉は駄目押しするように言い聞かせる。
「ちょっとした噂でいいの。物が勝手に落ちたとか、夜道を驚かせたり。派手なことじゃなくていいのよ。人が怖がる、小さな悪戯を繰り返すだけでいいの。白紙にさ、墨の水玉をいくつも落としたら白さは気にならなくなるでしょう。それと一緒よ。いくつも数があれば本体だって見つけにくい。そうでしょ」
思いつく限りの言葉を並べてひたすらに喋った。途中で早口になったせいか影弥は言葉を理解するのも遅くなり、全文を理解するのに時間がかかった。
理解したとしてもそれを了承も否定もできなかった。彼には未来を決める能力がない。紅玉を心配したとしても、何が危険になるのか予測もできなかった。
結局は判断できる者にしか従うしかないのだ。
「私たちの目的はさ」
影弥に余計な心配をさせないと話を続ける。
「赤眼の男に紅柘榴を救出させることでしょ」
影弥が人喰い塀に侵入し、妹を連れ出す未来もあったが、これは失敗する。なぜなら影弥の最優先は紅玉だからだ。彼はどこかで妹を切り離す。
妹を第一に考える人でないといけない。
「今日の影弥との接触で遅すぎた準備が早まった。なら、彼には紅柘榴を連れ出す準備をこのままさせてもらう。蝶男の邪魔が入らないように」
「俺たちは何をするんだい」
まだ話が見えていない影弥が少しだけ焦りを見せた。
「町中に蝶男の目がある。それを利用して私たちの存在を知らせよう」
「けど、それだと」
「何も丸裸で蝶男の眼前に立とうってことじゃないのよ。噂を流すの。私たちが入るかもしれないよってさ」
影弥は神経質な程、蝶男に紅玉の存在を知られることを恐れた。紅玉の身を案じてのことだが、妹がすぐそこにいて、それでいて助けを求めているなら影弥の心配性も今だけは忘れてくれないと困る。
しかし、紅玉の願いだとしても影弥は優しく「そうしよう」と言ってくれない。
紅玉は駄目押しするように言い聞かせる。
「ちょっとした噂でいいの。物が勝手に落ちたとか、夜道を驚かせたり。派手なことじゃなくていいのよ。人が怖がる、小さな悪戯を繰り返すだけでいいの。白紙にさ、墨の水玉をいくつも落としたら白さは気にならなくなるでしょう。それと一緒よ。いくつも数があれば本体だって見つけにくい。そうでしょ」
思いつく限りの言葉を並べてひたすらに喋った。途中で早口になったせいか影弥は言葉を理解するのも遅くなり、全文を理解するのに時間がかかった。
理解したとしてもそれを了承も否定もできなかった。彼には未来を決める能力がない。紅玉を心配したとしても、何が危険になるのか予測もできなかった。
結局は判断できる者にしか従うしかないのだ。
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