拝啓、空の彼方のあなたへ -1000の手紙-

emi

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2017年

温もり

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あなたへ

あれから、1年が経ちました。

今でも、はっきりと覚えています。
私の右手に感じた、あなたの手の温もりを。

あれは、昨年の丁度、今頃の事。

突然に、車の調子が悪くなりました。
仕事帰りに、心細さを感じながら、
車屋さんまで辿り着き、見てもらったけれど、
古い車が故に、
部品を交換しても、直る保証は出来ないという説明で。

車の知識が、全くない私にとって、
あの出来事は、
それまで、なんとか保って来た私の心が、
折れそうな程の出来事でした。

あの日は、
これ以上、自走しない方がいいとの、
車屋さんの言葉から、
車を預けて、自力で帰ったのでした。

雨が降っていて、とても寒い夜でした。

やっとの思いで家に帰ると、
突然に、移動手段を失った私は、
泣き出したいような、途方も無い気持ちで、
あんなにも、
あなたに頼りたかった日はありませんでした。

どうしよう

そんな言葉しか出ないまま、
混乱した頭で、
必死に今後の段取りを考えながら過ごしたあの出来事は、
それまでの私の最大の試練だったと思います。

そんな出来事があった2日後、私は、夢を見ました。

真っ白な世界の中、ただ、座る夢。

私が、ひとり、膝を抱え、座っていると、
そこに、あの子が来て、すぐ側に座り、
続いて、あなたが来て、すぐ側に座り、
家族3人、丸くなって座る夢でした。

あなたは、こちらを見て、穏やかに笑っていましたね。

逢いたかった

思わず、あなたの手を握ると、
その手は、とても温かかった。

それは、あなたが側にいてくれた頃の、
大きくて、温かな、
とても安心出来る、大好きなあなたの手でした。

夢から目が覚めると、
あんなにも、焦っていた事が嘘のように、
私の気持ちは落ち着いていました。

そして、
そこからは、何もかもが順調に進んでいきました。

最悪の状態から、
全てが良い方に転がって行った出来事。
そこには、
見えない力が働いているようにも感じました。

あれから、1年が経ちました。
今でも、はっきりと、
あの日感じた、あなたの温かさを覚えています。

あなたが守ってくれたんですね。
本当にありがとう。


2017.05.11
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