悪役令嬢はSランク冒険者の弟子になりヒロインから逃げ切りたい

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(後日談)舞踏会の裏側で

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「ねぇー、ルマってダンス覚えてますか?」
夕食後二人でゆっくりくつろいでいると、思い出したかのようにシルクが聞いてきた。
「暫くしていなかったので自信は無いわ。どうして?」
「うーん。バロン王国の即位式に呼ばれているんです。大概は即位式の翌日に舞踏会だから・・・一緒に踊って貰えますか?」
「その言い方だと行かなきゃいけないのよね?」
「各国の王の即位式だけは行くことになっているんです。顔合わせは大事ですから。信頼出来る国なら王宮に賓客として2~3日滞在しますね。」
「ヒールの高い靴で踊ることも、コルセットに耐えることも自信がないわ。」
冒険者装備は快適で、どうして貴族はあんな服を着ているのか理解できない。
「バロン王国に僕の一族の屋敷が有ります。そこに滞在しましょう。マナーの復習もダンスの練習もそこですると良いですよ。」
シルクの為に頑張る決心をして頷く。
「チャーからバロン王国の今の国王が娘を使い僕を取り込みたがっているとの情報が入りました。何か策を練っているようです。」
「本当にそんな国に行って大丈夫なの?」
「バロン王国の現国王は野心家で釘を刺しておきたいんです。僕達の子供が利用されても困りますし。」
僕達の子供と言われ、頬が赤くなる。
いつ妊娠してもおかしくはない。
「バロン王国との関係を良いものにしておきたいのね。分かったわ。頑張る。」

☆★☆

数日後、シルクが事前に相談してきた。
「ルマは罠に掛かった振りをして現行犯で取り押さえるのと、罠に掛かるのを避けるのとどっちがいいてすか?」
「うーん。」
「罠を避けると断罪は出来ませんね。」
「じゃあー罠にかかる。」
「そうするとタイミングが難しくて。後、僕とルマは離れて行動する必要が有ります。ダンスも別の人と踊らなければいけません。」
「えー。嫌だ。シルク以外に触られたくない。」
間髪入れずに文句を言うと、シルクは嬉しそうに微笑んだ。
「じゃあ、罠は避ける方向で。」
そう話は纏まっていたが、一人でゆっくり考える。私とシルクの子供はローズウッドの勇者として、もしかしたら魔王と対峙する事になるかもしれない。そんな荷を背負った子に余計な負担を掛けたくない。

翌日私はシルクに
「やっぱり罠にかかる。」と告げた。
現行犯で取り押さえるには、バロン王国の騎士達では証言が取れないので、その日に他の国の王族が護衛に連れて来ている騎士に協力を求めて、集める必要がある。
その役をチャーさんとベンさんともう一人冒険者仲間が引き受けてくれた。
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