悪役令嬢はSランク冒険者の弟子になりヒロインから逃げ切りたい

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(後日談)罠です

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☆★☆シルク視点☆★☆

シルクの心の中は結構毒舌でした・・・



お話でも、と誘われリンセイ王女と談話室に来た。暫く世間話をして過ごすが退屈だ。流行りの菓子やら人気のドレスの話ばかりしている。
頭の中身もお花畑だ。
結婚している男に向かって、あんな熱の篭った目で見つめてくるこの女はどういう神経をしているのだろう?気分が悪い。この部屋に来る時だってぐいぐい身体を押し付けてくる。離れろ、と思うが笑顔を張り付けて乗りきった。王女ってこんなにはしたなくていいのか?きっとあの国王はマトモな教育をしていないんだろう。

あー、早くルマの所に戻りたい。大体あんな男と踊ることにも腹が立つ。触った手を叩き落としたい。ルマの匂いを嗅いだであろう鼻も削いでやりたい。僕より近い距離に男が近寄るだけでも許しがたいのに・・・
罠を仕掛けるために他に方法がなかったとはいえ、苛立たしい。

リンセイ王女付きの侍女がお茶を運んできた。いよいよだ。
僕は時間を稼ぐためにお茶に口を付けず話に夢中になっているように振る舞う。
しかし、なかなかチャーが踏み込んでこない。

「シルク様、今日の茶葉はトンゾ王国から取り寄せた物ですの。どうぞ飲んでくださいまし。」

仕方がない、お茶に口を付けようとした瞬間にチャーとベンが乱暴にドアを開けて部屋に踏み込んで来た。
「シルク、ルマが薬を盛られて男に乱暴されそうになったのを取り押さえた。」
「念のためそのお茶も確認させて貰おう。」
チャーが素早くティーカップを確保する。

僕は笑顔でリンセイ王女の方を向くと
「僕のお茶は念のためです。ご安心ください。直ぐに誰が仕組んだか分かるでしょう。」そう言い残し部屋を後にした。

☆★☆ロッテルマリア視点☆★☆

ソファーで目を閉じていると部屋に何人かの男が入ってきた気配がする。
「スゲー美人だなー。」
「役得だぜ。」
「本当に犯してもいいのか?シルクレンの嫁だぜ?」
「王様の命令とあっちゃ逆らうわけにはいかんだろう。誰からいく?」
男が近づいてくる。本当にちゃんと助けてくれるのか?ドキドキするが、寝た振りを続ける。

ギシッと音がして男が服に手を掛けたその時・・・
バンッ、ドタドタ大勢の人間が部屋に踏み込んで来たのが分かる。
「何をしている!」
「ちっ。」
「おい!この男たちを拘束しろ!」
私の傍に来た人が
「ルマ、そのまま目を閉じてて。」と耳打ちする。
「ルマ様、駄目だ。薬を盛られたらしい。シルクレン様に連絡を!」誰かに横抱きにされて運ばれる。
ドタドタ・・・。


翌日、シルクの親戚の屋敷でベンさんとチャーさんとシルクに事の顛末を聞いていた。
「各国の王族を招いているときにあんな問題起こして……。現行犯だし、暫くは肩身の狭い思いをするでしょう。」
リンセイ王女がシルクに出したお茶には媚薬が入っていたそうだ。
因みに私の果実水はすり替えられていた。男が準備した物には睡眠薬が入っていたらしい。
シルクとリンセイ王女の既成事実を作り、私を汚してシルクを取り込もうとしたそうだ。
ローズウッド家を取り込む事が出来た国は他国に強力な発言権を持つことになる。
「これからもこういう事が起こるのかしら?」
「いえ、あの国王が愚かなのです。国どうしで監視し合っている状況なので、今回のような強引な事を企む事はあまりないです。まぁ、全くないとも言い切れませんが・・・。」
するとベンさんとチャーさんが立ち上がり退出を告げる
「取り敢えず落ち着いたので戻ります。」
「じゃあなー」
二人が出ていった後、シルクが私に向き直る。
「最初に守ると言ったでしょう?面倒な立場かも知れませんがついてきてください。」
「はい。」
「家に帰ったら僕が身体を洗います。異議は認めません。その後、身体中消毒しますね。他の男に触られているルマを見るのはもう嫌です。」
シルクの少し切ない表情を見ると胸の奥がキュンとする。
「私も、シルクがリンセイ王女に笑いかけてるのを見てやきもち焼いちゃった。」
正直な気持ちを打ち明けると、シルクにきつく抱きしめられた。

ー終ー

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