虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する

あかのゆりこ

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【第二部】魔王覚醒編

5)戦乱の悪魔・フィルガー

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 クレイア領の領主の館。焼け落ちた王城――と言っても、他国に比べると非常に小さく、簡素なものだったが――跡地に建てられた屋敷だ。

 戦乱後のごたごたの間に、ワガママ三昧のモアをザトーが何とか騙し切って建てた普通の屋敷。モアは「もっと大きい王城がいい、マスティリ帝国よりもっと大きな城にして!」と騒いでいたが、それは無理というものだ。……大陸の覇者であるマスティリ帝国より大きな王城を、他国に負けた敗戦国の自分たちがなぜ建築できるとモアは思っていたのだろう。

 その屋敷の屋根、そこに一人の人影が満月に照らされて浮かび上がる。

「La La La ……」

 人々が眠りに就き、人外が動き出すこの夜。上機嫌に歌っているのは、戦乱の悪魔フィルガーだった。

 ステッキを大きく振り回し、時に両腕を大きく広げる姿はまるでオペラでも演じているかの様。そしてその歌はこの世界の言葉ではなく、どこか他の世界の言葉であった。

 ――内容は、戦争を讃える歌。フィルガーが最も好む、戦時下に民を鼓舞する為に作られた歌謡曲だった。

 明るくポップな曲調と全くの逆に、歌詞は凄惨そのもの。いかに相手を殺す気持ちを沸き立たせられるかを歌い上げたフィルガーにとっての最高傑作だった。

「イイネ。人間は、歌がお上手だヨ」

 最後まで歌い終わったフィルガーは、自分の歌声ではなく、この曲を作ったどこかの世界のアーティストへ拍手を送る。もうその世界は滅びて久しいが、こうして歌は歌い続けられるのだからあの世界の人間も浮かばれるだろう。

 その世界はフィルガーが起こした戦乱の末に、結局滅びて消えた。天使が気づいた時には、すでに人間の間で戦火が広がりすぎて収拾がつかなくなってしまったのだ。

 フィルガーは拍手を止め、仮面に手を掛ける。鳥のくちばしのような独特な仮面。

 それは、違う世界であれば『ペストマスク』と呼ばれるものだった。この世界にペストは存在しない、故にペストマスクも存在しない。誰もが『不気味なデザインの仮面』としか思わないだろう。

 そんなマスクをフィルガーはおもむろに外す。

 仮面の下から現れた顔は――無、だった。

 何もない、黒い空間が広がっている。体を包む黒のタキシードの中身も、漆黒の闇だ。

 フィルガーがステッキを一振りすると、そこからひらりと一匹の黒い蝶が舞い上がる。……いや、一匹だけではない。二匹目、三匹目……次から次へと無数の蝶が文字通りにフィルガーの体から噴出する。

 その黒い蝶たちは満月の空を舞い、四方八方へと消えていった。それはある種、神秘的な光景にも見えるほどに美しかった。

 フィルガーは続いてステッキをもう一振り。すると次は、タキシードの首元、何もない空間から黒いネズミが大量に湧きだし始めた。

 さきほどの黒い蝶は美しさすら感じる程であったが、こちらは悍ましさと恐怖を覚えるほどだ。

 這い出たネズミはフィルガーの体に沿って下り、屋根を伝いさらに屋敷の壁を這い回り、そして地面に到着して蝶と同じくあちこちに散っていく。

「……フゥ。契約主の魔力が少ないとなかなか困りますネ」

 一仕事終えた、と言わんばかりに顔の無いフィルガーは体を軽く伸ばす。何もないところに浮いたままのシルクハットが少しだけずれた。それを手で戻し、続いて仮面も顔のような部分に装着する。

 何度か手で仮面とシルクハットの位置を調整すれば、そこにいるのはモアやザトーの前に現れるフィルガーそのものの姿だった。

 ……フィルガーはドーヴィほど人間に甘くない。いや、ドーヴィが異様に契約主に甘いだけだが。

 モアから吸い取った魔力で、出来る範囲の事しかフィルガーはやらならい。ドーヴィなら多少のサービスで自分の魔力を持ちだしてくれるところでも、フィルガーは魔力の一滴も漏らさなかった。ケチと言えばケチ、なのだろう。

 だからモアの魔力では、大規模魔法を使うのは難しい。もっと魔力があれば、この小細工も偵察もわざわざ使い魔を使役せずに直接魔法で成果を得られると言うのに。

「とは言え、ここで死なれても困りますからネ。あの娘には、元気でいてもらいまショウ」

 まだ戦争は始まっていない。フィルガーにとってのメインステージは、まだ開演していないのだ。


★★★


「また疫病発生!?」

 執務室に飛び込んできた騎士の報告に、グレンは思わず大声を上げて立ち上がった。それにたじろいだ騎士に気づき、グレンは軽く咳ばらいをして席に座り直す。

「すまない、報告の続きを。マリアンヌ、一緒に聞いてくれ」
「はい」

 数日前、確かにグレンは地方の村で疫病らしきものが発生したとの報告を受けた。そしてその対応をマリアンヌに任せている。

「いや、おかしいだろう、そんな、国のあちこちで疫病がばらばらに発生するだなんて……」

 騎士の報告によれば、また違う場所の小さな町で発生したとのこと。グレンは広げてあった地図のその町へ印をつけた。

 地図上の印はクラスティエーロ王国全土に散らばっている。数日前の村に始まり、続いて以前から疫病の多かった北部地域、その反対の疫病が少ないはずの南部地域。さらにはクランストン辺境領の一部や、新しく入ってきた情報によると王都の近い場所でも疫病が発生した様だった。

 報告に来た騎士へ「シルヴェザン元帥と会談がしたい、調整依頼を伝えてくれ」と言い渡して送り返す。騎士は敬礼をしてから執務室を飛び出し、廊下を走って去って行った。

「閣下、これは明らかに異常事態です。ただの疫病であれば近隣地域から広がっていくはずですが……」
「ああ。こんなにあちこちで飛び火のようになるのは……呪術か、毒による何らかの工作の可能性があるぞ、これは」

 グレンは片手で目を覆って深いため息をついた。死者がまだ出ていないのが幸いだろう。

 高熱、頭痛、吐き気からの嘔吐、全身の痛み……そして、それらに苦しむ人々は指先などの一部皮膚が黒ずんでいると言う。

 疫病発生の報告を受けてから、マリアンヌ達対策チームは城の文献を探し回ったが、どこにもそのような症状に関する情報は見つからなかった。つまり、新種の病であるか、あるいはグレンの推察どおり呪術、毒などの対外的要因か。

「……閣下、シルヴェザン元帥との会談ですが、アルチェロ陛下も交えての会談はいかがでしょうか。国境を接している他国にも場合によっては情報共有が必要になるかもしれません」
「む、アンドリュー……マリアンヌ、どう思う? 対策チームのリーダーとして、この件を国内で治められる見込みはありそうか?」

 アンドリューの指摘に、グレンは一理あると考え、マリアンヌに意見を求めた。マリアンヌは、悔しそうに眉を下げる。

「残念ですが、それは難しいと思われます。今のところ、効果的な治療方法も見つかっておらず、疫病……仮に疫病としておきますが、それについては広がり続けています。封じる手段もわからない現在では、国内だけにはとどまらない可能性が高いです」
「うむ、わかった」

 マリアンヌの言葉にグレンは重々しく頷いた。眼帯をしていない片目をくるりと動かして、そばに立っているドーヴィに視線を向ける。

「ドーヴィ、陛下の都合をつけてくれ。緊急事態発生として、なるべく優先して頂くように。シルヴェザン元帥も含めたスケジュール調整を任せるぞ」
「かしこまりました」

 優雅に一礼して、ドーヴィも足早に執務室を出ていく。宰相から告げられた『緊急事態』の単語に、室内は一気に緊張が高まっていた。

「マリアンヌ、そう気に病むことはない。君はよくやっている。だが、敵が一枚上手なようだ」
「は……ありがたきお言葉」
「非常に困難な事態だが、マリアンヌならまだ踏ん張れると信じている。引き続き、対策を頼む。それからアンドリューは、万が一に備えて外交の準備を進めてくれ。陛下の判断次第ではあるが、準備をしておいて損はないだろう」

 それぞれに指示を出したグレンは、徐に執務椅子から立ち上がった。そして、二人に告げる。

「私は、少し仕事の合間に調べ物をする。……呪術の可能性がある、というのならその辺りの古文書を探してみるつもりだ」

 アンドリューとマリアンヌは二人そろって目をぱちくりさせた後に、合点したように大きく頷いた。そう、クランストン宰相閣下は辺境伯と言う貴族であると共に、大魔術師でもあるのだ。

 クラスティエーロ王国の隻眼の大魔術師と言えば、その名を知らぬ者はいない。国外にもその名は轟き、魔術大会や魔術学園への講義依頼まで届くほどだ。残念ながら、仕事を理由にそれらは全て断っているが。

 若き王が治める新しいクラスティエーロ王国に周辺国が手を出さない理由の一つになるほどに、グレンの異名は他国の人間を震え上がらせていた。あの、連戦連勝のガゼッタ王率いる上位貴族集団を、一人で屠るだなんて。

 今や、噂は独り歩きしてグレンが老年の賢者であるという事になっている国もある。……まさか、その隻眼の大魔術師本人が少年であるとは思いもしないだろう。

 図書室に行く、と言いおいて、グレンは護衛騎士のティモシーとルミアを引き連れて執務室を出た。

「……大変なことになりましたね」

 声を潜めて、ティモシーがグレンに話しかける。その言葉に、グレンは大きく頷いた。

「疫病だとしても厄介だが、毒や呪術だとしたらもっと厄介だ。人為的なものだとしたら、敵は国内か国外か」
「どちらでも、面倒ですね……また戦いになるのでしょうか」

 ティモシーは不安そうにそう尋ねる。彼は志望して騎士になった人間ではあるが、率先して戦場に出たいかと言えばそうでもないタイプの人間であった。その絶妙な臆病さが、護衛騎士としても買われている。戦いに夢中になって護衛をおろそかにするようでは護衛騎士は務まらないからだ。

「なるべく、それは避けたいところだ。まだ国の立て直しは一段落着いたに過ぎないし……また内乱、となっては国民への負担も大きくなってしまう」

 他国が、というなら国を守るために戦うという理由が立つ。が、内乱となると、国内を統制できていないと王であるアルチェロや宰相であるグレンがその責任を負う事になる。

 グレン自身はいくらでも責任を負う事になっても、自分の名前に傷がつくことになっても構わない。ただ、現在クラスティエーロ王国唯一の王であるアルチェロに傷をつけることだけは、許されないと考えていた。

 王の揺らぎは国の揺らぎに繋がる。何としても、アルチェロを王として輝かせ続けなければいけない。

「……はあ」

 大きなため息をついて肩を落としたグレンに、ティモシーとルミアがグレンの頭上でアイコンタクトを交わす。

「閣下、調べ物のついでに軽食はいかがでしょうか。書物が汚れないような菓子と、飲み物をご用意いたしましょう」

 ルミアが涼やかな声で静かに囁く。グレンはその言葉に顔を上げ、少しだけ顔を綻ばせた。

「……さすがルミアだ、気が利くな。会談が何時になるかわからん、今のうちに腹も膨らませておくとしよう」

 了解です、とルミアは小さく呟いた。図書室までグレンを護衛してから、城の厨房に宰相閣下専用の軽食セットを依頼しに行く算段だ。

 落としていた肩を持ち直して、グレンは図書室への歩みを進める。

 頭が痛い事件だが……以前。反乱の前は、全部ひとりで抱えていた。しかし、今なら兄であるシルヴェザン元帥もいるし、王であるアルチェロも味方だ。何より、ドーヴィがいてくれる。

 きっと、それなら大丈夫だ何とかなる、とグレンは心の内で呟いて、護衛騎士達に不安を悟られないように顔を引き締めた。





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ところで(私が)怖い話してもいいですか?
3話以降プロット書いてないのでここまで全部行き当たりばったりでこの後も全部行き当たりばったりです
こわ……どうすんのこれ……
ザトーはさっき急に生まれた
フィルガーはさっき急に喋り始めた
なんだこの世界(困惑

グレンくんがおやつタイムもぐもぐしているのだけが私の癒し……
うう、さくさくクッキーとはちみつホットミルクでほこほこしようね……
そろそろドーヴィとのいちゃこらシーンがないと私が死ぬ……いちゃいちゃしてくれ……
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