虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する

あかのゆりこ

文字の大きさ
66 / 93
【第二部】魔王覚醒編

17)悪魔&天使

しおりを挟む


 ドーヴィはひたすらに天使マルコへの通信を試みつつ、同時に空間からの脱出を試行し続けた。

 指一本動かせず、膝をついた姿勢で頭はずっと垂れたまま。いかに強靭な肉体を持つ悪魔と言えども、さすがに疲労も溜まれば魔力の消費も激しい。

 どれだけの時間が流れたのか、ドーヴィに知る術はない。焦りも生まれるが――それでも、グレンとの契約は切れていない。

 契約主である人間が死んだ場合は、その世界の時間単位で24時間経過後に契約が自動で解除される。まだ契約が続いているのなら、グレンは生きている。

 万が一死んでいたとしても、24時間以内であれば生き返らせることもできる。ドーヴィならできるし、できないと言われてもできるようになるまで天使を殺し続けるだけである。

(グレン、もうちっと耐えてくれ……!)

 今頃、あの可愛らしい契約主がどれほどに悲惨な目に遭ってるかと想像するだけでフィルガーに対して怒りが湧いてくる。フィルガーと契約した人間にも、だ。

 こんなにもグレンばかりが辛い目に遭うというのなら、どこか平和な場所に閉じ込めてしまえばよい、ともドーヴィは思う。それでも、グレンは「自分は貴族で辺境伯なのだから」と言って聞かないだろう。

 きっとそうやって閉じ込めたグレンは、翼をもがれた鳥の様に自由だけでなく生きる意味も失って、そのまま朽ちていくに違いない。

 そんな姿は、ドーヴィの趣味ではなかった。表情をくるくると変え、子犬のように喚きながらも大人の貴族らしく立派に振る舞う、あのグレンの姿が愛おしいのだ。

 どれだけ苦しかろうとも、グレンのためを思えばいくらでも耐えられる。

 そうして、身動ぎ一つしないまま試行を繰り返していたドーヴィは。ついに天使マルコとの通信窓を開くことに成功した。

「おい聞こえるかクソ天使!」

 普段なら脳内だけで済ませるところだが、今回ばかりは他のことにもリソースを割いている分、声に出して通信を処理する。どうせこの空間にはドーヴィ一人しかいないのだから、どれだけ騒ぎ立てたところで問題ないだろう。

『…………なん………………が悪い………いる……』
「クソッ、さすがに届きにくいか……っ!」

 やはり、世界の外側から無理に繋げても状態は芳しくないようだ。しかも今のドーヴィは全ての行動を制限されている状態で、何とか裏道をくぐり抜けてマルコまで繋げている状態である。繋がっているだけ奇跡でもあるのだ。

「俺の! 懲罰記録! 確認! しろ! 懲罰記録だ! 懲罰記録!!」

 何回もドーヴィは『懲罰記録』というワードを繰り返す。何度も繰り返していれば、さすがにマルコの方も察してくれるだろう。あの天使もこうして一つの世界を担当できるほどなのだから、出来る男のはずだ。

『……何…………ろく……』
「確認! 見ろ! 記録! 懲罰! 記録!」

 単語だけを怒鳴るドーヴィ。届いているのかもわからないが、この一筋の光明を曇らせるわけにはいかない。

 無理に繋げているために、魔力の消費が激しい。……ドーヴィはグレンと契約してから、ほとんど食事をしていない状態だ。別に数百年程度なら食べずにいても死ぬわけではない、とグレンに豪語したが、かといってこれほどに魔力を消費するのは予定外である。

(さすがにこりゃあ事が済んだらたっぷりグレンに報酬を払って貰うしかねえな)

 あのキスをするだけでも顔を真っ赤にして恥ずかしがる契約主に。ドーヴィの消費した魔力分の精力を請求すれば、どれだけあの愛らしい片目を丸くして、どれだけあの丸みを帯びた頬を赤く染めて、どれだけあの弱すぎる耳を真っ赤にするのだろう。

 魔力は消費すれども、妄想もとい想像するだけで気力も満ちてくるというものだ。

 ドーヴィの額から脂汗が滴り、顎を伝って落ちていく。もちろん、地面はないから空間の境界に当たって消えていくだけだ。
 
 そうして天使マルコと何とか通信を繋げて怒鳴り続けているうちに。

 がくん、と自分の体にかかっていた目に見えぬ圧力が低減したのを、ドーヴィは感じた。

「っは! はー……んっとに、あのクソ天使どもは……管理がなってねえだろよ」

 あくまでも低減しただけで、完全に行動封印の懲罰コマンドを完全無効化したわけではないようだ。だが、体が動くようになったことで、ドーヴィは重い体をゆっくりと伸ばした。ようやく、息が自由にできる。

 諸悪の根源である首元の懲罰用の首輪、それを外せないかと触ってみるが恐ろしいほど強固な障壁が薄く張られている。存在レベルで接触を拒絶しているようだ。天使マルコが作った粗悪品のくせに、コマンドの実行能力だけは一級品である。

『――聞こえますか』
「おー、聞こえるぜ。いろいろ聞きたいことはあるが、さっさとこれを解除してくれよ。俺は何もしてねえんだぞ?」

 落ちていた大剣を拾い、ドーヴィはそれを宙に浮かべてかき消した。あれはドーヴィが魔力で作った、自分だけが使える特殊な武器だ。これだけ魔力を消耗していると、大剣として使った分も回収しておきたい。この空間に物理的に戦うべき敵がいないのが不幸中の幸いだった。

『こちらもいろいろ聞きたいことはありますが……とりあえず、コマンドが不正に使用された事が確認できたので、私の権限でできる部分は解除しました』
「おう、じゃあ残りも早くしろ」
『今、大天使様に申請を出しています』

 ピキ、とドーヴィのこめかみに血管が浮かび上がる。

 わかっていた事だが……天使は、本当に、融通が、利かない。

「お前、ふざけんなよクソ天使! 俺は被害者なんだぞ!? さっさと解除しろ!」
『確かにそれは申し訳ないですし、解除したいのは山々ですが……残念ながら上の承認が下りないと解除できないレベルのコマンドを悪用されているのです』
「はぁ? クソすぎんだろ……! ほんっとにお役所仕事じゃねえか!」
『オヤクショ……?』

 向こうから、天使マルコが困惑する雰囲気が伝わってきた。ドーヴィはまだガンガン痛みを発し続けている頭を振って「こっちの方言だ。てめーらがアホだって事言ってんだよ」と苛立ちを滲ませながら、吐き捨てた。どうやら天使マルコは役所という物が存在しない世界の出身らしい。

『今回ばかりはこちらに非がありますから何も言い返せませんね……』
「わかってるなら早くしろって」
『今、緊急で大天使様とその他の天使に情報を回してますから、早急に対応しますよ』

 ……恐らく。これ以上、ドーヴィが何を言い募っても、事態は改善しないだろう。怒鳴り散らして大天使様の承認とやらが早くなるならいくらでも怒鳴るが、どう考えても無意味である。

 ドーヴィは手のひらを握ったり開いたりして肉体の感触を確かめた。魔力もかなり減った、肉体としての消耗もだいぶ激しい。

 懲罰コマンドによって封印された行動はまだまだある。魔力の行使も制限されているし、悪魔としての固有権限もほとんどが凍結されている。

(空間からの脱出はまだ無理か……)

 ぎり、とドーヴィが歯噛みする音が響いた。

「……わかった。だとしたら、お前らの非に対して賠償を請求させて貰おうか。俺の契約主を、お前ら天使側が保護しろ」
『グレン君ですか? 何か、彼に危険が及んでいるとでも?』
「ああ、そうだ。一刻の猶予もねえ。早くしてくれ」

 わかりました、とだけ言って、マルコ側が沈黙する。明らかにコマンドを流出させた天使側に非がある。それはマルコも認めていた。

 だったら、その補償をして貰わなければ困る。ドーヴィが動けない分、代わりに動いて貰わねば。

『――許可が出ました。状況を確認してからですが、教会としてグレン君の身柄を保護するようにします』
「そうしろ。お前らの管理不行き届きでコマンドが流出して……一番の被害者は俺じゃなくてグレンの方だからな」
『……それも併せて、上に進言しましょう』
「頼むぞ」

 教会が動くとなれば、人間のグレンにとってはかなり心強い援軍のはずだ。アルチェロやレオンの助けにもなるだろう。教会が介入する理由は、マルコが適当に言いつくろってくれるはずだ。

『で、どうしてこんな事になったのかそろそろ事情を説明して貰っても?』

 緊急の要件を済ませたら、次は事情聴取。さすがにできる男のマルコ、優先順位は間違えなかった様だ。これが仕事のできない無能な天使であったら、長ったらしい事情説明に時間を割かれて話が進まなかっただろう。

 その点だけは、この男を褒めてやってもいい。ドーヴィは改めてそう思った。

 そして、ドーヴィはクレイア子爵領で戦乱の悪魔・フィルガーの罠に嵌った事。そのフィルガーが天使のコマンドを行使してきた事。今、自分が世界から切り離されている別の空間に閉じ込められている事。それらをマルコに懇々と説明してやった。

『悪魔が天使のコマンドを……ほう……』
「これでお前らの方が大いに悪いって事がわかっただろ? なんで悪魔にコマンド行使権が流出してんだよ」

 この首輪程度、いつでも外せると高を括っていたドーヴィだが……まさか、これを触媒に悪魔の手で天使のコマンドを実行されるとは予想もできなかった。さすがに、事故すぎる。

――あるいは、ドーヴィがこの首輪を大人しく嵌めて過ごしている、という情報すら、フィルガーに筒抜けであったか。

 悪魔の間で噂話にでもならなければ、知りようのない情報だ。ドーヴィは懲罰を大人しく受け入れてから、他の悪魔とは出会っていない。故に誰がフィルガーにその情報を流したかと言えば――天使の誰か、だろう。

『それはこれから調査しますよ。……で、貴方も助けが必要ですか?』

 ……マルコはわざと話を逸らした。それはドーヴィでもわかったことだ。恐らく、天使の内情を知られたくはないのだろう。

 どのみち、ドーヴィにとっても天使の仲間割れには一切の興味も無い。そんなことより、早くグレンの元に馳せ参じる事の方が重要だ。

「コマンドの解除に時間がかかるならそうしてくれ。俺の居場所は……座標データを送ったが、わかるか?」
『……データが破損しているようですね……』

 さすが、フィルガーの作った空間はその辺の妨害ギミックもきっちり搭載されているらしい。コマンド管理がザルな天使にその緻密さを分けてやったらどうだ。

「わかった、これから何回かデータの送信を試行する」
『そうしてください。こちらでも破損データから復元できないか試してみましょう』
「頼むぜ。悪いが魔力節約のためにいったん通信は切る。何かあった時だけ繋げるからな」
『わかりました』

 ぷつん、と通信が切断された感触が脳に軽く響く。

(やれやれ……天使に救助されるたぁ、情けねえ話だがそうも言ってられねえ)

 むすっとした顔のままドーヴィはあぐらをかいた。もちろん、この空間から脱出するための各種試行は引き続き行っているし、天使マルコに対して座標データもずっと送り続けている。

 ドーヴィが出来ることは、今はこれが限界だろう。後はクソッタレな天使がどれだけ良い働きをしてくれるかどうか、だ。

(グレン、もう少しだけ、頑張ってくれ……!)

 これまでもずっと頑張ってきたグレンに、これ以上頑張れと言うのは酷な話だ。

 事が終わったら、たっぷりと甘やかしてやろう。前から言っていたように、一緒に夜空を飛ぶのもいいし、グレンの好きな辺境に帰ってピクニックに行くのもいい。一緒に、新しい魔法の開発をするのもいいだろう。

 ドーヴィは目を閉じて妄想……もとい、ドーヴィにとってはエネルギー源となる瞑想の姿勢に入るのだった。


----



ちょっとだけ遅刻したネ
ドーヴィは献身系執着ちょっと重め悪魔なだけでヤンデレではありませぬ(ちょっと????)

2024/11/21 追記
話の流れは変えていませんが、ところどころ補足を追加しました。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

異世界召喚チート騎士は竜姫に一生の愛を誓う

はやしかわともえ
BL
11月BL大賞用小説です。 主人公がチート。 閲覧、栞、お気に入りありがとうございます。 励みになります。 ※完結次第一挙公開。

ざまぁされたチョロ可愛い王子様は、俺が貰ってあげますね

ヒラヲ
BL
「オーレリア・キャクストン侯爵令嬢! この時をもって、そなたとの婚約を破棄する!」 オーレリアに嫌がらせを受けたというエイミーの言葉を真に受けた僕は、王立学園の卒業パーティーで婚約破棄を突き付ける。 しかし、突如現れた隣国の第一王子がオーレリアに婚約を申し込み、嫌がらせはエイミーの自作自演であることが発覚する。 その結果、僕は冤罪による断罪劇の責任を取らされることになってしまった。 「どうして僕がこんな目に遭わなければならないんだ!?」 卒業パーティーから一ヶ月後、王位継承権を剥奪された僕は王都を追放され、オールディス辺境伯領へと送られる。 見習い騎士として一からやり直すことになった僕に、指導係の辺境伯子息アイザックがやたら絡んでくるようになって……? 追放先の辺境伯子息×ざまぁされたナルシスト王子様 悪役令嬢を断罪しようとしてざまぁされた王子の、その後を書いたBL作品です。

筋肉質な人間湯たんぽを召喚した魔術師の話

陽花紫
BL
ある冬の日のこと、寒さに耐えかねた魔術師ユウは湯たんぽになるような自分好み(筋肉質)の男ゴウを召喚した。 私利私欲に塗れた召喚であったが、無事に成功した。引きこもりで筋肉フェチなユウと呑気なマッチョ、ゴウが過ごす春までの日々。 小説家になろうにも掲載しています。

婚約破棄された公爵令嬢アンジェはスキルひきこもりで、ざまあする!BLミッションをクリアするまで出られない空間で王子と側近のBL生活が始まる!

山田 バルス
BL
婚約破棄とスキル「ひきこもり」―二人だけの世界・BLバージョン!?  春の陽光の中、ベル=ナドッテ魔術学院の卒業式は華やかに幕を開けた。だが祝福の拍手を突き破るように、第二王子アーノルド=トロンハイムの声が講堂に響く。 「アンジェ=オスロベルゲン公爵令嬢。お前との婚約を破棄する!」  ざわめく生徒たち。銀髪の令嬢アンジェが静かに問い返す。 「理由を、うかがっても?」 「お前のスキルが“ひきこもり”だからだ! 怠け者の能力など王妃にはふさわしくない!」  隣で男爵令嬢アルタが嬉しげに王子の腕に絡みつき、挑発するように笑った。 「ひきこもりなんて、みっともないスキルですわね」  その一言に、アンジェの瞳が凛と光る。 「“ひきこもり”は、かつて帝国を滅ぼした力。あなたが望むなら……体験していただきましょう」  彼女が手を掲げた瞬間、白光が弾け――王子と宰相家の青年モルデ=リレハンメルの姿が消えた。 ◇ ◇ ◇  目を開けた二人の前に広がっていたのは、真っ白な円形の部屋。ベッドが一つ、机が二つ。壁のモニターには、奇妙な文字が浮かんでいた。 『スキル《ひきこもり》へようこそ。二人だけの世界――BLバージョン♡』 「……は?」「……え?」  凍りつく二人。ドアはどこにも通じず、完全な密室。やがてモニターが再び光る。 『第一ミッション:以下のセリフを言ってキスをしてください。  アーノルド「モルデ、お前を愛している」  モルデ「ボクもお慕いしています」』 「き、キス!?」「アンジェ、正気か!?」  空腹を感じ始めた二人に、さらに追い打ち。 『成功すれば豪華ディナーをプレゼント♡』  ステーキとワインの映像に喉を鳴らし、ついに王子が観念する。 「……モルデ、お前を……愛している」 「……ボクも、アーノルド王子をお慕いしています」  顔を寄せた瞬間――ピコンッ! 『ミッション達成♡ おめでとうございます!』  テーブルに豪華な料理が現れるが、二人は真っ赤になったまま沈黙。 「……なんか負けた気がする」「……同感です」  モニターの隅では、紅茶を片手に微笑むアンジェの姿が。 『スキル《ひきこもり》――強制的に二人きりの世界を生成。解除条件は全ミッション制覇♡』  王子は頭を抱えて叫ぶ。 「アンジェぇぇぇぇぇっ!!」  天井スピーカーから甘い声が響いた。 『次のミッション、準備中です♡』  こうして、トロンハイム王国史上もっとも恥ずかしい“ひきこもり事件”が幕を開けた――。

モラトリアムは物書きライフを満喫します。

星坂 蓮夜
BL
本来のゲームでは冒頭で死亡する予定の大賢者✕元39歳コンビニアルバイトの美少年悪役令息 就職に失敗。 アルバイトしながら文字書きしていたら、気づいたら39歳だった。 自他共に認めるデブのキモオタ男の俺が目を覚ますと、鏡には美少年が映っていた。 あ、そういやトラックに跳ねられた気がする。 30年前のドット絵ゲームの固有グラなしのモブ敵、悪役貴族の息子ヴァニタス・アッシュフィールドに転生した俺。 しかし……待てよ。 悪役令息ということは、倒されるまでのモラトリアムの間は貧困とか経済的な問題とか考えずに思う存分文字書きライフを送れるのでは!? ☆ ※この作品は一度中断・削除した作品ですが、再投稿して再び連載を開始します。 ※この作品は小説家になろう、エブリスタ、Fujossyでも公開しています。

【完結】父を探して異世界転生したら男なのに歌姫になってしまったっぽい

御堂あゆこ
BL
超人気芸能人として活躍していた男主人公が、痴情のもつれで、女性に刺され、死んでしまう。 生前の行いから、地獄行き確定と思われたが、閻魔様の気まぐれで、異世界転生することになる。 地獄行き回避の条件は、同じ世界に転生した父親を探し出し、罪を償うことだった。 転生した主人公は、仲間の助けを得ながら、父を探して旅をし、成長していく。 ※含まれる要素 異世界転生、男主人公、ファンタジー、ブロマンス、BL的な表現、恋愛 ※小説家になろうに重複投稿しています

動物アレルギーのSS級治療師は、竜神と恋をする

拍羅
BL
SS級治療師、ルカ。それが今世の俺だ。 前世では、野犬に噛まれたことで狂犬病に感染し、死んでしまった。次に目が覚めると、異世界に転生していた。しかも、森に住んでるのは獣人で人間は俺1人?!しかも、俺は動物アレルギー持ち… でも、彼らの怪我を治療出来る力を持つのは治癒魔法が使える自分だけ… 優しい彼が、唯一触れられる竜神に溺愛されて生活するお話。

好きな人がカッコ良すぎて俺はそろそろ天に召されるかもしれない

豆ちよこ
BL
男子校に通う棚橋学斗にはとってもとっても気になる人がいた。同じクラスの葛西宏樹。 とにかく目を惹く葛西は超絶カッコいいんだ! 神様のご褒美か、はたまた気紛れかは知らないけど、隣同士の席になっちゃったからもう大変。ついつい気になってチラチラと見てしまう。 そんな学斗に、葛西もどうやら気付いているようで……。 □チャラ王子攻め □天然おとぼけ受け □ほのぼのスクールBL タイトル前に◆◇のマークが付いてるものは、飛ばし読みしても問題ありません。 ◆…葛西視点 ◇…てっちゃん視点 pixivで連載中の私のお気に入りCPを、アルファさんのフォントで読みたくてお引越しさせました。 所々修正と大幅な加筆を加えながら、少しづつ公開していこうと思います。転載…、というより筋書きが同じの、新しいお話になってしまったかも。支部はプロット、こちらが本編と捉えて頂けたら良いかと思います。

処理中です...