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眩しい影(1)
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二年で初めて一緒のクラスになった。喜びを堪えるのに必死だった。
当時俺は格好つけている男子高校生だったから。勿論裏では自慰したり好きな女の子で妄想したりもしたさ。
だがそんな裏の顔はおくびにも出さず、爽やかな表の顔を演じた。
クラスで休み時間にあんまり周りとつるまず自席にて本を読む。そんな姿が周囲の男たちの目を引いた。
周りときゃっきゃ言っている陽キャな女子を好む男もいれば、……おまえのような、大人しい女を好む男もいる。
俺は陸上部所属で陸上に夢中だった。女子陸上部の女たちと関わる機会は多かったが、俺のこころのなかには常におまえがいた。
……だからな。
初めて一緒に図書委員になった日には、嬉しくて、カツカレーが食べたくなったほどだよ。実際母に頼んだ。
「……よろしく。高峰くん」
目を合わせようとしない、伊達メガネをかけて、おさげのおまえは、まるで少女向けの小説から出てきた女の子のようで。愛おしい気持ちを加速させたよ。
初めて、俺の部屋のベッドで愛を確かめ合った。
せっかく俺の部屋にいるのに本なんか読むおまえを背後から抱き締めて。散々刺激してやって邪魔をした。
そんな日々は永遠には続かなかった。三年生に進学すると、理系の国立大学進学を志望するおまえとは別のクラスになった。実家で家業を継ぐことが決定していた俺は、必然、おまえとの距離を感じた。どうせおまえは東京で進学をするのだ。一年後には離れ離れになる……そんな未来が俺たちの関係を決定的なものにしてしまったね。
「分かっておるよ。海我と私は、……別の道を進むって」
最後に抱き締めたときのおまえの髪の香りを一生忘れられない。
自然消滅で恋愛を終わらせるのはおまえが最初で最後の女だった。以降の女はみんな、俺にすがりついて、考え直してとか、そういう姿を見せた。おまえはいつでも毅然としていた。
「じゃあ、……ありがとう。またね」
見事東京の国立大学への進学を決めたおまえは、俺から卒業アルバムを受け取ると切なそうに微笑んだ。その笑顔がいまも胸に焼き付いて離れない。永遠に、俺は、おまえの影。眩いひかりに包まれた道を進むおまえは俺の目から見てあまりにも眩しかった。目が眩むほどに。
*
「……は。なんでおまえが派遣で働いているんだよ……おかしいだろ」
開口一番。
偶然西新宿で出会ったおまえから話を聞いた俺は驚いた。俺は、おまえの高校時代の成績を知っている。誰もが知る日本一の国立大学への合格を決めた。あの田舎では珍しい、ただ、一定数いる、ハイスペックの間違いない地頭のいい女だったはずが。
「彼氏はなにも言わないのかよ」
「うん。……まぁ、花の進みたい道を選びなって」
「なんだそれ」花がひとりでいてくれればいいのに。未練がましい自分に嫌気がさす。「ちゃんとした彼氏だったら、止めるだろう普通。おかしいよそいつ。おまえ、そいつと本当に……本気なのか?」
頭に血がのぼる。こんな未来が待っていると知っていたなら、俺は、おまえのことを離さなかったのに。
あの頃は、自分が商売を成功させて、頻繁に東京に来られるだなんて思ってもみなかった。
一応、緑川に住む必要はあるが。職人と顔を合わせる仕事なので、オンラインだと伝わり切らないものがある。対面で腹を割って話すことを大事にしている。それは東京のたとえば百貨店に対しても同じで。俺は、ビジネスとして、緑川塗を日本中に広める活動をしている。
「……私の意志を尊重してくれているんだと思う……」
「けど、……ごめん。俺が口出せる問題じゃないけど……おまえ、あんなに賢くて頭がよかっただろ。アホだった俺ですらちゃんといまはビジネスをやれているんだ。おまえだったら、ポテンシャルもあるし、仕事が出来るに違いないし、派遣なんかじゃ勿体ないだろ。……別に将来的におまえがそいつに食わせて貰って生きていくつもりなら構わんが、花は、そういう女じゃなかっただろ?」
父親はアルコール依存症の食いっぱぐれた小説家。母親はそんな夫を支え、健気に近所の病院で働く。
経済的に余裕がないからこそ、花は、ボロアパートに住んで、いまも奨学金を返しているはずだ。
そこまで苦労して進んだ道なのに何故。派遣が問題だというのではない。花のよさを生かし切れていない仕事、そこに問題がある。
「それに、いま派遣やると将来的にきついぜ。五十代になったときにどうすんだ? 会社員であれば、俺らの世代はきっと七十代まで働くに決まっているし、フリーランスであれば天井なしだ。……おまえ、そいつと一緒に暮らしていて、ずっと、そいつの帰りを待つのが幸せなのか?」
惑うおまえを見ていても勝手に口が動く。余計なことをするな。頭では分かっているのに……胃の奥が煮えたぎる。おまえの馬鹿な彼氏をいますぐ蹴り倒してやりたい。
「それが、ひとつの幸せのかたちなのかもしれない……けれど」
だよな。おまえはそういう女だ。
放っておいても勝手に仕事がやってくる。部活は英語部に所属し、普段大人しいくせに、スピーチで英語を話すときなんかひとが変わったようになる。流行りの日本初の女性総理も顔負けの演説をお披露目する。理系で数字に強いくせに英語も出来るのかよ。おまえは英語が堪能で、模試なんか行われたら英語は全国でも上位に入っていた。独学でそこまで英語力を身につけたことに心底驚いた。あの田舎ではそこまで出来る女はひとりもいなかった。いや、男でもだ。
あの英語力だったらおまえは外資系でもやっていけるはずだし、仕事なんていくらでもある。
「まだ二十五なんだぞ俺たち。……緑川で夫の帰りを待つ、子持ちの主婦なんざそりゃ、いくらでもいるさ。でも、別に、おまえは子どもがいるわけでもないし、……東京では三十過ぎても独身のやつなんかごろごろいる。おまえは緑川の、二十代前半で二人以上子どもを持つ、ああいう価値観に染まった女とは違うんだろ? 少なくとも、俺の知る花は、違った」
ああ、苛々する。なんなんだこれ。何故、俺は――。
こんな現実を知るために、別れたわけではないのに。
こんなんだったら、大学を卒業したおまえを迎えに行けばよかった。
そいつといるより、俺といるほうがずっとずっと幸せになれる。いますぐおまえを奪い去りたい。
けど……。
口数が少ないのは、悩んでいるからなんだろう。
「俺さ。これでも、ちゃんとした経営者やってるから。従業員は百人を超えるし、職人や業者とのやり取りにも長けている。……東京に来ることもしょっちゅうだから、いつでも相談に乗るから。あまり考えないで、なんとなく、連絡してくれてもいいから」
LINEはまだ繋がっている。連絡を取ろうと思えばいつでも取れる状況にいる。
フェードアウトして気まずかったから。そんな理由だけで連絡を取らなかった自分が悔やまれる。おまえにこんな未来が待っていると知っていたら……もっと力になってやればよかった。おまえと将来の道が隔たれているなんて思いこまずに、自由に、もっとおまえの傍に……。
おまえのことに親身になってやる一方で頭のなかで冷静な自分が戦略を組み立てる。――これは。
外堀から埋めるべきだろう。
当時俺は格好つけている男子高校生だったから。勿論裏では自慰したり好きな女の子で妄想したりもしたさ。
だがそんな裏の顔はおくびにも出さず、爽やかな表の顔を演じた。
クラスで休み時間にあんまり周りとつるまず自席にて本を読む。そんな姿が周囲の男たちの目を引いた。
周りときゃっきゃ言っている陽キャな女子を好む男もいれば、……おまえのような、大人しい女を好む男もいる。
俺は陸上部所属で陸上に夢中だった。女子陸上部の女たちと関わる機会は多かったが、俺のこころのなかには常におまえがいた。
……だからな。
初めて一緒に図書委員になった日には、嬉しくて、カツカレーが食べたくなったほどだよ。実際母に頼んだ。
「……よろしく。高峰くん」
目を合わせようとしない、伊達メガネをかけて、おさげのおまえは、まるで少女向けの小説から出てきた女の子のようで。愛おしい気持ちを加速させたよ。
初めて、俺の部屋のベッドで愛を確かめ合った。
せっかく俺の部屋にいるのに本なんか読むおまえを背後から抱き締めて。散々刺激してやって邪魔をした。
そんな日々は永遠には続かなかった。三年生に進学すると、理系の国立大学進学を志望するおまえとは別のクラスになった。実家で家業を継ぐことが決定していた俺は、必然、おまえとの距離を感じた。どうせおまえは東京で進学をするのだ。一年後には離れ離れになる……そんな未来が俺たちの関係を決定的なものにしてしまったね。
「分かっておるよ。海我と私は、……別の道を進むって」
最後に抱き締めたときのおまえの髪の香りを一生忘れられない。
自然消滅で恋愛を終わらせるのはおまえが最初で最後の女だった。以降の女はみんな、俺にすがりついて、考え直してとか、そういう姿を見せた。おまえはいつでも毅然としていた。
「じゃあ、……ありがとう。またね」
見事東京の国立大学への進学を決めたおまえは、俺から卒業アルバムを受け取ると切なそうに微笑んだ。その笑顔がいまも胸に焼き付いて離れない。永遠に、俺は、おまえの影。眩いひかりに包まれた道を進むおまえは俺の目から見てあまりにも眩しかった。目が眩むほどに。
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「……は。なんでおまえが派遣で働いているんだよ……おかしいだろ」
開口一番。
偶然西新宿で出会ったおまえから話を聞いた俺は驚いた。俺は、おまえの高校時代の成績を知っている。誰もが知る日本一の国立大学への合格を決めた。あの田舎では珍しい、ただ、一定数いる、ハイスペックの間違いない地頭のいい女だったはずが。
「彼氏はなにも言わないのかよ」
「うん。……まぁ、花の進みたい道を選びなって」
「なんだそれ」花がひとりでいてくれればいいのに。未練がましい自分に嫌気がさす。「ちゃんとした彼氏だったら、止めるだろう普通。おかしいよそいつ。おまえ、そいつと本当に……本気なのか?」
頭に血がのぼる。こんな未来が待っていると知っていたなら、俺は、おまえのことを離さなかったのに。
あの頃は、自分が商売を成功させて、頻繁に東京に来られるだなんて思ってもみなかった。
一応、緑川に住む必要はあるが。職人と顔を合わせる仕事なので、オンラインだと伝わり切らないものがある。対面で腹を割って話すことを大事にしている。それは東京のたとえば百貨店に対しても同じで。俺は、ビジネスとして、緑川塗を日本中に広める活動をしている。
「……私の意志を尊重してくれているんだと思う……」
「けど、……ごめん。俺が口出せる問題じゃないけど……おまえ、あんなに賢くて頭がよかっただろ。アホだった俺ですらちゃんといまはビジネスをやれているんだ。おまえだったら、ポテンシャルもあるし、仕事が出来るに違いないし、派遣なんかじゃ勿体ないだろ。……別に将来的におまえがそいつに食わせて貰って生きていくつもりなら構わんが、花は、そういう女じゃなかっただろ?」
父親はアルコール依存症の食いっぱぐれた小説家。母親はそんな夫を支え、健気に近所の病院で働く。
経済的に余裕がないからこそ、花は、ボロアパートに住んで、いまも奨学金を返しているはずだ。
そこまで苦労して進んだ道なのに何故。派遣が問題だというのではない。花のよさを生かし切れていない仕事、そこに問題がある。
「それに、いま派遣やると将来的にきついぜ。五十代になったときにどうすんだ? 会社員であれば、俺らの世代はきっと七十代まで働くに決まっているし、フリーランスであれば天井なしだ。……おまえ、そいつと一緒に暮らしていて、ずっと、そいつの帰りを待つのが幸せなのか?」
惑うおまえを見ていても勝手に口が動く。余計なことをするな。頭では分かっているのに……胃の奥が煮えたぎる。おまえの馬鹿な彼氏をいますぐ蹴り倒してやりたい。
「それが、ひとつの幸せのかたちなのかもしれない……けれど」
だよな。おまえはそういう女だ。
放っておいても勝手に仕事がやってくる。部活は英語部に所属し、普段大人しいくせに、スピーチで英語を話すときなんかひとが変わったようになる。流行りの日本初の女性総理も顔負けの演説をお披露目する。理系で数字に強いくせに英語も出来るのかよ。おまえは英語が堪能で、模試なんか行われたら英語は全国でも上位に入っていた。独学でそこまで英語力を身につけたことに心底驚いた。あの田舎ではそこまで出来る女はひとりもいなかった。いや、男でもだ。
あの英語力だったらおまえは外資系でもやっていけるはずだし、仕事なんていくらでもある。
「まだ二十五なんだぞ俺たち。……緑川で夫の帰りを待つ、子持ちの主婦なんざそりゃ、いくらでもいるさ。でも、別に、おまえは子どもがいるわけでもないし、……東京では三十過ぎても独身のやつなんかごろごろいる。おまえは緑川の、二十代前半で二人以上子どもを持つ、ああいう価値観に染まった女とは違うんだろ? 少なくとも、俺の知る花は、違った」
ああ、苛々する。なんなんだこれ。何故、俺は――。
こんな現実を知るために、別れたわけではないのに。
こんなんだったら、大学を卒業したおまえを迎えに行けばよかった。
そいつといるより、俺といるほうがずっとずっと幸せになれる。いますぐおまえを奪い去りたい。
けど……。
口数が少ないのは、悩んでいるからなんだろう。
「俺さ。これでも、ちゃんとした経営者やってるから。従業員は百人を超えるし、職人や業者とのやり取りにも長けている。……東京に来ることもしょっちゅうだから、いつでも相談に乗るから。あまり考えないで、なんとなく、連絡してくれてもいいから」
LINEはまだ繋がっている。連絡を取ろうと思えばいつでも取れる状況にいる。
フェードアウトして気まずかったから。そんな理由だけで連絡を取らなかった自分が悔やまれる。おまえにこんな未来が待っていると知っていたら……もっと力になってやればよかった。おまえと将来の道が隔たれているなんて思いこまずに、自由に、もっとおまえの傍に……。
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