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雅之視点
その男、『今元春』につき~其の弐~
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昇進祝いの一夜の顛末。
引き続き、雅之視点です。
********************************************
その男、『今元春』につき… ~其の弐~
俺は掌の汗を拭い、待ち合わせに指定したコーヒーショップへと入った。
窓際のカウンター席でトールサイズのコーヒーを飲む彼女を見つける。
「待たせてすまない。」
「いえ、常務はお忙しいですから気になさらないでください。」
俺は自身の腕時計で時刻を確認する。
19:00を過ぎたばかりだった。
「何か食べたいものはあるかな?」
「え?」
「折角の昇進祝いだから奢るよ。
フレンチやイタリアンは席が取れそうにないから…。
寿司? それも天婦羅がいいか?
明日は土曜で休日だから焼肉でも構わないが。」
「そ、そこまでしていただくことはないです。
ホントこじんまりでいいので…。」
「遠慮しなくてもいい。
今日は俺が奢りたいんだ。」
「そう、ですか…。」
「で? どこに行きたい?」
で、結局入ったのは某焼肉チェーン店だった。
「……………。」
「常務?」
「何でここなんだ?」
「私、自身へのご褒美はスイーツって決めてるんです。」
「それで?」
「ここのデザートすごく美味しんですよ?
サイドメニューも充実してますし…。」
俺が牛肉を注文するのに対し、一之瀬は鶏肉メイン。
それどころかサイドメニューばかり頼んでいる。
「あ、ここのせせりって美味しんですよ。
やげん軟骨もある。
あ、ハラミもう一皿頼もうかなぁ。」
オーダービュッフェだから何頼んでもいいけど、何故そのチョイス?
カルビやらロースやら頼んでもいいのにと思う。
どうやら俺の心の声は顔に出てたらしい。
一之瀬が肩を竦めながら苦笑い。
「最近、食べれなくなっちゃて…。
年は取りたくないものですね。」
「一之瀬にそんなこと言われたら俺はどうすればいい?」
「あ、常務は鍛えてらっしゃるから体が実年齢より若いってことじゃないですか?」
「そうか?」
「そうですよ!」
なんて言われて喜んでしまう自分。
我ながら単純である。
結局、肉よりデザートをたらふく平らげた感じだった。
それでも一之瀬の幸せそうな顔が見れたのだから良しとしよう。
その後まだ時間が早いからと言って俺は馴染みのバーへと連れていく。
一之瀬は渋い顔をしたが、祝杯を上げたいからと言って無理矢理付き合わせた。
「いらっしゃいませ。」
「こんばんは。
いつもの席は空いてるかい?」
「これは梶原様。 はい、空いてますよ。」
マスターはそう言って席を勧めてくれた。
「それにしても珍しいですね。
梶原様が女性を連れてくるなんて…。」
「ああ、彼女は俺の直属の部下だったんだ。
今回の人事で課長に就任してね。
そのお祝いにここへ連れてきたんだ。」
「なるほど、それはおめでとうございます。」
「あ、ありがとうございます。」
一之瀬は恥ずかしがって真っ赤になってる。
うん、その辺りは昔と変わらず可愛らしい…。
ああ、すぐにでも食べてしまいたい。
だが、焦りは禁物。
もっと彼女の警戒を解いてからだ。
「一之瀬は何飲む?」
「えっと、私、お酒詳しくなくて…。」
「なら、俺が選んでやろうか?」
「はい、お願いします。」
春香の情報通り、お酒に弱いのだろう。
彼女は何を注文していいのかわからないようだった。
俺はそこに漬け込むことにする。
マスターにスクリュードライバーを頼む。
俺はいつも通り、ウイスキーをロックでいただく。
マスターは少し困った顔をしていたが、俺の表情から何かを読み取ったようで苦笑している。
「じゃ、課長昇進おめでとう。 乾杯…。」
「ありがとうございます。」
俺はグラスを掲げる。
一之瀬も俺にならってグラスを掲げ、口をつける。
「あ、これ、飲みやすいですね。」
「ああ、オレンジが入ってるからな。」
「へぇ…。 これなら私も飲めるかも。」
「そうか、それはよかった。」
その飲みやすさから一之瀬はあっという間に飲み干し、お代わりを注文する。
飲み慣れてないせいだろう、ピッチが速い。
これは早々に酔い潰れそうな予感…。
俺はトイレに立つふりをしてその場を離れる。
一旦店の外に出て、コンシェルジュデスクに電話をしてホテルの手配を頼む。
電話を終え店内に戻ると、一之瀬は完全に出来上がっていた。
「常務ぅ~。
これ、とってもおいしいですねぇ~。」
「一之瀬? 大丈夫か?」
「らいじょうぶでぇ~す」
一之瀬がふにゃりと笑ってカウンターに突っ伏す。
いや、全然大丈夫じゃないぞ、一之瀬…。
「そろそろ、タクシーをお呼びしましょうか?」
「まら、らいじょうぶですよぉ~。」
「左様ですか…。」
マスターが苦笑する。
視線で『お持ち帰りなら今ですよ』と言ってくる。
俺は頷く。
「一之瀬、あと一杯だけもらって帰ろう。」
「えぇ~。」
「お前、呂律回ってないぞ。」
「そぉ~ですかぁ~?」
「ああ、もうやめた方がいい。」
「でも、これ美味しいんですよねぇ。」
「一之瀬様、カクテルは他にもございます。」
「へ?」
「今夜はこちらで〆られては如何ですか?」
マスターが一つのカクテルを差し出してきた。
俺はそれを見て息をのむ。
「ビトウィーン・ザ・シーツといいます。
こちらも飲みやすいカクテルですので、お気に召すかと…。」
「へぇ、美味しそう…。」
そう言って一之瀬はグラスを手に取り、豪快に一気飲み。
一之瀬…、漢前すぎだ。
なのに、一之瀬は至福のひと時と言わんばかりの笑みをこぼしている。
かと思えば、そのまま突っ伏してしまった。
「マスター、会計を頼む。」
「かしこまりました。 タクシーは1台でよろしいですよね?」
「ああ。」
そんな訳で、俺は当初の目的を果たしホテルに連れ込んだのだが…。
「あんっ! 常務ぅ…、そこ、そこです。」
「一之瀬、ここか? ここがいいのか?」
「あぁぁん、そこ、そこですぅ。」
俺の上で一之瀬が腰を揺らして、その先を求めてくる。
腹筋に力を入れ、下から思いっきり突き上げてやると、一之瀬はさらに腰を激しく上下に揺らしてくる。
おまけに彼女の中は俺の逸物を絡めとり、搾り取るかの如く締め上げてくる。
気づくと、やられっぱなしなのは俺の方だった。
まさか、一之瀬が心の奥底にこれほどまでの欲求不満を抱えてるとは思わなかった。
俺にとっては大誤算だ。
この部屋に入った途端、俺は一之瀬に襲い掛かられた。
貪るような濃厚なキスを仕掛けられ、スラックスの上から逸物を撫でられた。
器用にファスナーを下ろし、直に触られ逸物はあっという間に固くなる。
それに一之瀬は気をよくしてニヤリと笑う。
その笑みに例えようのない黒さを感じ、背筋に冷たいものが走る。
そこからはあっという間の出来事だった。
ベッドに押し倒され、スラックスもパンツごと摺り下げられる。
俺が目を丸くしてる間に一之瀬は全裸になって俺の上に乗っかってくる。
「い、一之瀬?」
「フフフ…。 常務のコレ、美味しそう…。」
「はい?」
言うが早いか、一之瀬は俺の逸物をパックリと咥えた。
突然のことに俺は大パニック。
だが、一之瀬の舌の動きに贖えず、喘ぎ声を上げてしまう。
「ひょうむのほれ…。
ひょってもほいしい・・・。」
「一之瀬、それは、は、反則だ。」
咥えたまましゃべらんでくれ。
あまりに気持ち良すぎてイッてしまうだろう!
と思って睨み付けても、一之瀬はどこ吹く風。
恍惚とした表情で、ソフトクリームでも舐めるが如く、しゃぶり続ける。
やがて、我慢の限界を超えた俺が彼女の口の中に白濁を吐き出したのは言うまでもない。
「す、すまん! だ、大丈夫か?」
「うん…。」
彼女の喉がゴクリと上下したのがわかる。
の、飲んでくれた、のか?
俺はその事実に呆然となる。
「うふ、常務の美味しい…。」
「い、一之瀬?」
「常務ぅ…。 私、もう、我慢できない…。」
そう言って彼女は自分の秘所を指で押し広げる。
そこは既に潤っていて、蜜が溢れていた。
「い、一之瀬、ちょっと待て。」
「ヤだ、待てない…。」
「すぐだから、ちょっとだけ待ってくれ。」
俺は懇願して、すぐにでも体を繋げようとする一之瀬を押しとどめる。
そうして、素早くゴムをつける。
振り返ると、再び押し倒された。
「常務、私、我慢できないの…。」
あっという間に俺の逸物は彼女の中に飲み込まれた。
そこからはもう一之瀬の成すがまま。
おかしい…。
俺の方が美味しくパックリいただくはずだったのに…。
パックリ、ガッツリ頂かれたのは俺じゃないか!
そんなこんなで今に至ります。
「あぁん!! いい、、いいのぉ!!」
「一之瀬…、俺、もう、我慢できん。」
俺は我慢できず、さらに激しく突き上げる。
そして、達した。
一之瀬も同時にイッたようで、背筋をピンと張り詰めたかと思うと、すぐに弛緩して俺の上に倒れ込んだ。
俺たちは互いに荒い息をしながら、そのまま抱き合う。
やがて息が整うとどちらと伴く唇を重ねた。
「一之瀬…。 まだいけるか?」
「うん…、大丈夫。」
「そうか…。 じゃ、後ろからしてもいい?」
「いいよ…。」
一之瀬が俺から離れる。
彼女の中からズルリと抜ける感覚に俺は身震いがした。
すぐに後始末を終え、新しいゴムを装着する。
そして、一之瀬を四つん這いにして後ろから一気に突き入れた。
当たる角度が変わったせいで新たな快感を得た。
一之瀬はその快感に堪らなくなったようで突っ伏して枕に顔を埋める。
「一之瀬、気持ちいい?」
「あんっ、そ、そこ、堪んない!!」
そういうと、一之瀬の中がギュッと締まる。
出してしまいそうになるのを堪えるため、再び腹筋に力を籠める。
「ぐっ!」
「常務、常務…。」
一之瀬はうわごとのように俺を呼ぶ。
俺は堪らなくなって彼女の背に覆い被さる。
「一之瀬、名前で呼んでくれ。
俺も名前で呼ぶから…。」
彼女の耳元でそう囁く。
すると彼女はコクコクと頷く。
「あぁぁぁぁ!! もう、ダメ!!
雅之…、さん…、私、イッちゃう! イッちゃうよぉぉぉぉぉ!!」
「佳織! イッていいよ! お、俺ももう限界だ!!!」
次の瞬間、俺は彼女の一番奥を穿つ。
そして、彼女の背が強張り震えると中がギュッと締まる。
彼女が達したのがわかり、俺も膜越しに白濁を再び吐き出した。
俺は逸物を引き抜くと後始末をし、そのまま、彼女の隣へ横たわる。
どちらとも抱き合い、キスを交わし眠りについた。
翌朝、俺は彼女に交際を申し込む。
だが、この時俺は重大な失態をしていたことに気付かなかった。
そのことに気付いたのは彼女に平手打ちを食らい、逃げられた後のことだった。
そうして、俺の苦難の道のりが始まった。
俺・梶原雅之が彼女を…、一之瀬佳織を本当の意味で手に入れることができたのは、一年以上先のことである。
************************************************
あれれ?
押し倒すはずが逆に押し倒されて美味しく頂かれてしまったオッサン。
アラフォー女子は寅年だけに酔ってアムールトラに変身したようです。(笑)
で、次回、雅之の犯した失態が何だったのか語られます。
まぁ、感の良い方だったら既に何をやらかしたのかバレバレかな?(笑)
引き続き、雅之視点です。
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その男、『今元春』につき… ~其の弐~
俺は掌の汗を拭い、待ち合わせに指定したコーヒーショップへと入った。
窓際のカウンター席でトールサイズのコーヒーを飲む彼女を見つける。
「待たせてすまない。」
「いえ、常務はお忙しいですから気になさらないでください。」
俺は自身の腕時計で時刻を確認する。
19:00を過ぎたばかりだった。
「何か食べたいものはあるかな?」
「え?」
「折角の昇進祝いだから奢るよ。
フレンチやイタリアンは席が取れそうにないから…。
寿司? それも天婦羅がいいか?
明日は土曜で休日だから焼肉でも構わないが。」
「そ、そこまでしていただくことはないです。
ホントこじんまりでいいので…。」
「遠慮しなくてもいい。
今日は俺が奢りたいんだ。」
「そう、ですか…。」
「で? どこに行きたい?」
で、結局入ったのは某焼肉チェーン店だった。
「……………。」
「常務?」
「何でここなんだ?」
「私、自身へのご褒美はスイーツって決めてるんです。」
「それで?」
「ここのデザートすごく美味しんですよ?
サイドメニューも充実してますし…。」
俺が牛肉を注文するのに対し、一之瀬は鶏肉メイン。
それどころかサイドメニューばかり頼んでいる。
「あ、ここのせせりって美味しんですよ。
やげん軟骨もある。
あ、ハラミもう一皿頼もうかなぁ。」
オーダービュッフェだから何頼んでもいいけど、何故そのチョイス?
カルビやらロースやら頼んでもいいのにと思う。
どうやら俺の心の声は顔に出てたらしい。
一之瀬が肩を竦めながら苦笑い。
「最近、食べれなくなっちゃて…。
年は取りたくないものですね。」
「一之瀬にそんなこと言われたら俺はどうすればいい?」
「あ、常務は鍛えてらっしゃるから体が実年齢より若いってことじゃないですか?」
「そうか?」
「そうですよ!」
なんて言われて喜んでしまう自分。
我ながら単純である。
結局、肉よりデザートをたらふく平らげた感じだった。
それでも一之瀬の幸せそうな顔が見れたのだから良しとしよう。
その後まだ時間が早いからと言って俺は馴染みのバーへと連れていく。
一之瀬は渋い顔をしたが、祝杯を上げたいからと言って無理矢理付き合わせた。
「いらっしゃいませ。」
「こんばんは。
いつもの席は空いてるかい?」
「これは梶原様。 はい、空いてますよ。」
マスターはそう言って席を勧めてくれた。
「それにしても珍しいですね。
梶原様が女性を連れてくるなんて…。」
「ああ、彼女は俺の直属の部下だったんだ。
今回の人事で課長に就任してね。
そのお祝いにここへ連れてきたんだ。」
「なるほど、それはおめでとうございます。」
「あ、ありがとうございます。」
一之瀬は恥ずかしがって真っ赤になってる。
うん、その辺りは昔と変わらず可愛らしい…。
ああ、すぐにでも食べてしまいたい。
だが、焦りは禁物。
もっと彼女の警戒を解いてからだ。
「一之瀬は何飲む?」
「えっと、私、お酒詳しくなくて…。」
「なら、俺が選んでやろうか?」
「はい、お願いします。」
春香の情報通り、お酒に弱いのだろう。
彼女は何を注文していいのかわからないようだった。
俺はそこに漬け込むことにする。
マスターにスクリュードライバーを頼む。
俺はいつも通り、ウイスキーをロックでいただく。
マスターは少し困った顔をしていたが、俺の表情から何かを読み取ったようで苦笑している。
「じゃ、課長昇進おめでとう。 乾杯…。」
「ありがとうございます。」
俺はグラスを掲げる。
一之瀬も俺にならってグラスを掲げ、口をつける。
「あ、これ、飲みやすいですね。」
「ああ、オレンジが入ってるからな。」
「へぇ…。 これなら私も飲めるかも。」
「そうか、それはよかった。」
その飲みやすさから一之瀬はあっという間に飲み干し、お代わりを注文する。
飲み慣れてないせいだろう、ピッチが速い。
これは早々に酔い潰れそうな予感…。
俺はトイレに立つふりをしてその場を離れる。
一旦店の外に出て、コンシェルジュデスクに電話をしてホテルの手配を頼む。
電話を終え店内に戻ると、一之瀬は完全に出来上がっていた。
「常務ぅ~。
これ、とってもおいしいですねぇ~。」
「一之瀬? 大丈夫か?」
「らいじょうぶでぇ~す」
一之瀬がふにゃりと笑ってカウンターに突っ伏す。
いや、全然大丈夫じゃないぞ、一之瀬…。
「そろそろ、タクシーをお呼びしましょうか?」
「まら、らいじょうぶですよぉ~。」
「左様ですか…。」
マスターが苦笑する。
視線で『お持ち帰りなら今ですよ』と言ってくる。
俺は頷く。
「一之瀬、あと一杯だけもらって帰ろう。」
「えぇ~。」
「お前、呂律回ってないぞ。」
「そぉ~ですかぁ~?」
「ああ、もうやめた方がいい。」
「でも、これ美味しいんですよねぇ。」
「一之瀬様、カクテルは他にもございます。」
「へ?」
「今夜はこちらで〆られては如何ですか?」
マスターが一つのカクテルを差し出してきた。
俺はそれを見て息をのむ。
「ビトウィーン・ザ・シーツといいます。
こちらも飲みやすいカクテルですので、お気に召すかと…。」
「へぇ、美味しそう…。」
そう言って一之瀬はグラスを手に取り、豪快に一気飲み。
一之瀬…、漢前すぎだ。
なのに、一之瀬は至福のひと時と言わんばかりの笑みをこぼしている。
かと思えば、そのまま突っ伏してしまった。
「マスター、会計を頼む。」
「かしこまりました。 タクシーは1台でよろしいですよね?」
「ああ。」
そんな訳で、俺は当初の目的を果たしホテルに連れ込んだのだが…。
「あんっ! 常務ぅ…、そこ、そこです。」
「一之瀬、ここか? ここがいいのか?」
「あぁぁん、そこ、そこですぅ。」
俺の上で一之瀬が腰を揺らして、その先を求めてくる。
腹筋に力を入れ、下から思いっきり突き上げてやると、一之瀬はさらに腰を激しく上下に揺らしてくる。
おまけに彼女の中は俺の逸物を絡めとり、搾り取るかの如く締め上げてくる。
気づくと、やられっぱなしなのは俺の方だった。
まさか、一之瀬が心の奥底にこれほどまでの欲求不満を抱えてるとは思わなかった。
俺にとっては大誤算だ。
この部屋に入った途端、俺は一之瀬に襲い掛かられた。
貪るような濃厚なキスを仕掛けられ、スラックスの上から逸物を撫でられた。
器用にファスナーを下ろし、直に触られ逸物はあっという間に固くなる。
それに一之瀬は気をよくしてニヤリと笑う。
その笑みに例えようのない黒さを感じ、背筋に冷たいものが走る。
そこからはあっという間の出来事だった。
ベッドに押し倒され、スラックスもパンツごと摺り下げられる。
俺が目を丸くしてる間に一之瀬は全裸になって俺の上に乗っかってくる。
「い、一之瀬?」
「フフフ…。 常務のコレ、美味しそう…。」
「はい?」
言うが早いか、一之瀬は俺の逸物をパックリと咥えた。
突然のことに俺は大パニック。
だが、一之瀬の舌の動きに贖えず、喘ぎ声を上げてしまう。
「ひょうむのほれ…。
ひょってもほいしい・・・。」
「一之瀬、それは、は、反則だ。」
咥えたまましゃべらんでくれ。
あまりに気持ち良すぎてイッてしまうだろう!
と思って睨み付けても、一之瀬はどこ吹く風。
恍惚とした表情で、ソフトクリームでも舐めるが如く、しゃぶり続ける。
やがて、我慢の限界を超えた俺が彼女の口の中に白濁を吐き出したのは言うまでもない。
「す、すまん! だ、大丈夫か?」
「うん…。」
彼女の喉がゴクリと上下したのがわかる。
の、飲んでくれた、のか?
俺はその事実に呆然となる。
「うふ、常務の美味しい…。」
「い、一之瀬?」
「常務ぅ…。 私、もう、我慢できない…。」
そう言って彼女は自分の秘所を指で押し広げる。
そこは既に潤っていて、蜜が溢れていた。
「い、一之瀬、ちょっと待て。」
「ヤだ、待てない…。」
「すぐだから、ちょっとだけ待ってくれ。」
俺は懇願して、すぐにでも体を繋げようとする一之瀬を押しとどめる。
そうして、素早くゴムをつける。
振り返ると、再び押し倒された。
「常務、私、我慢できないの…。」
あっという間に俺の逸物は彼女の中に飲み込まれた。
そこからはもう一之瀬の成すがまま。
おかしい…。
俺の方が美味しくパックリいただくはずだったのに…。
パックリ、ガッツリ頂かれたのは俺じゃないか!
そんなこんなで今に至ります。
「あぁん!! いい、、いいのぉ!!」
「一之瀬…、俺、もう、我慢できん。」
俺は我慢できず、さらに激しく突き上げる。
そして、達した。
一之瀬も同時にイッたようで、背筋をピンと張り詰めたかと思うと、すぐに弛緩して俺の上に倒れ込んだ。
俺たちは互いに荒い息をしながら、そのまま抱き合う。
やがて息が整うとどちらと伴く唇を重ねた。
「一之瀬…。 まだいけるか?」
「うん…、大丈夫。」
「そうか…。 じゃ、後ろからしてもいい?」
「いいよ…。」
一之瀬が俺から離れる。
彼女の中からズルリと抜ける感覚に俺は身震いがした。
すぐに後始末を終え、新しいゴムを装着する。
そして、一之瀬を四つん這いにして後ろから一気に突き入れた。
当たる角度が変わったせいで新たな快感を得た。
一之瀬はその快感に堪らなくなったようで突っ伏して枕に顔を埋める。
「一之瀬、気持ちいい?」
「あんっ、そ、そこ、堪んない!!」
そういうと、一之瀬の中がギュッと締まる。
出してしまいそうになるのを堪えるため、再び腹筋に力を籠める。
「ぐっ!」
「常務、常務…。」
一之瀬はうわごとのように俺を呼ぶ。
俺は堪らなくなって彼女の背に覆い被さる。
「一之瀬、名前で呼んでくれ。
俺も名前で呼ぶから…。」
彼女の耳元でそう囁く。
すると彼女はコクコクと頷く。
「あぁぁぁぁ!! もう、ダメ!!
雅之…、さん…、私、イッちゃう! イッちゃうよぉぉぉぉぉ!!」
「佳織! イッていいよ! お、俺ももう限界だ!!!」
次の瞬間、俺は彼女の一番奥を穿つ。
そして、彼女の背が強張り震えると中がギュッと締まる。
彼女が達したのがわかり、俺も膜越しに白濁を再び吐き出した。
俺は逸物を引き抜くと後始末をし、そのまま、彼女の隣へ横たわる。
どちらとも抱き合い、キスを交わし眠りについた。
翌朝、俺は彼女に交際を申し込む。
だが、この時俺は重大な失態をしていたことに気付かなかった。
そのことに気付いたのは彼女に平手打ちを食らい、逃げられた後のことだった。
そうして、俺の苦難の道のりが始まった。
俺・梶原雅之が彼女を…、一之瀬佳織を本当の意味で手に入れることができたのは、一年以上先のことである。
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あれれ?
押し倒すはずが逆に押し倒されて美味しく頂かれてしまったオッサン。
アラフォー女子は寅年だけに酔ってアムールトラに変身したようです。(笑)
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