トキメキは突然に

氷室龍

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恋人編~同棲始めました~

雅之の引っ越し

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恋人編突入です。
ちょっと佳織が暴走します

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雅之の引っ越し

奥出雲への旅行は効果覿面だったのか、ずっと憧れていた常務の梶原雅之さんと結婚前提のお付き合いをすることになりました。
というか、子作り優先のお付き合いか…。
『避妊は絶対しない』と宣言されてるしね。

で、東京に戻ってからお互いの状況を話し合うことになったんだけど…。

「え? 相楽さんの実家に居候してるんですか?」
「彼女の母親が俺の妹で今ロンドンに住んでて、春香自身も今度結婚する彼氏と新居になるマンションで同棲してるから実家の方は空いてるんだ。」
「でも、なんでそんなことに…。」
「財産分与で元妻に今まで住んでたマンションは引き渡したんだ。
 流石にね、彼女と住んでたところに君を迎えるのは気が引けたから。」
「…………。」

私は返答に困るが、雅之さんなりの誠意なのだろうと理解した。
とはいえ、彼が仮住まいであることは変わりない。
この際、うちに来てもらうか…。

「あの、だったら家に来ますか?」
「佳織の家?」
「はい、部屋数だけは無駄にあるので一人増えたところで問題ないです。」
「いや、さすがにそれは…。」
「その割には毎日やりたいって顔に書いてありますよね?」
「えっと、それは…。」

雅之さんの視線があらぬ方向へ泳いでます。
考えてることダダ漏れです。
恐らく常務室に連れ込んだり、併設されてるジムやらプールやらでことに及ぶつもりだったんだろう。
そんな危険を冒してまで子作り考えてないですから。

「ゆくゆくは籍入れるつもりなんですよね?
 だったら、この際一緒に暮らしませんか。」
「い、いや、だが…。」
「何か問題でも?」
「そ、その…。 俺、性欲強いから…。」
「ええ、そうですね。
 今回の旅行でよくわかりました。」
「それが一つ屋根の下で暮らすなんてなったら…。」
「なったら?」
「毎晩、三回はやっちゃうだろうし…。」
「そうですね。 あれだけ元気が有り余ってたらそうなりますね。」
「や、休みの日とか一日中ベッドから出してやれないと思う。」
「まぁ、あんだけ盛れるならそうなるでしょうねぇ。」
「それでもいいのか?」
「私、伊達に10年男日照りだったわけじゃないんで。」

私はニッコリ笑ってやった。
それはもう『そっちがその気なら受けてやります』的に挑戦的な笑みです。
案の定、雅之さんが目を丸くしてる。
まさかそう返されるとは思ってなかったんだろうなぁ。

「いいのか?」
「いいですよ。」
「ホントに?」
「構いません。 だって、雅之さんとの相性とってもいいですから。」

そうなのだ。
雅之さんとの体の相性は抜群なのよね。
彼の逸物は私の一番奥まで届いて今まで感じたことのないエクスタシーを感じたわけで…。
大きさとか、硬さとか、長さとか…。
どれをとっても私好み。
などと考えてるだけで下腹部がキュッとなって、あそこも潤ってくるのがわかる。
私も性欲強いようです。

「いろいろ、変なお願いするかもしれんが…。」
「例えば?」
「裸でエプロンとか、リビングで駅弁とか。」
「ほうほう。」
「あと、姿見の前で背面座位とか…。」
「他には?」
「バスルームで洗いあいとか…。」
「ふむふむ。」
「か、佳織さん?」
「全然平気ですよ。」

あ、雅之さんが口を押えて絶句してる。
さては歴代の女性たちは嫌がったのかな。
全部、私の許容範囲内ですよ。
ていうか、両親の真っ最中をしょっちゅう見ていてた私としてはそれが当たり前なんだと思ってたけど。

「佳織はほんとに平気なの?」
「平気ですよ。
 というか、それが当たり前のことだと思ってましたけど。」
「そ、そうなの?」
「はい。 うちの両親、真昼間からお構いなしに盛ってました。」
「えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「そんなに驚かないでください。」
「いや、普通驚くだろ…。」
「私の父って元フランス外国人部隊所属なんで雅之さん以上にマッチョなんですよ。」
「そ、それで?」
「なので、かなり激しいです。
 そこへもってきて、母はフラストレーション溜まんると欲情しちゃう人なんで…。」
「えっと…、なんとなく想像できるぞ。」
「想像通りですよ。
 我慢できなくなったらしくて、母の方から誘って玄関でやってましたから。」

そのくらい母は性欲の強い人なのだ。
ある日、玄関開けたら駅弁スタイルで真っ最中の両親がいたのは衝撃だった。
すぐに玄関閉めてダッシュで逃げ出したけど。
確かあの時母は喘ぎながらも『おかえりなさい』って言ってた気がする。

「なので、今のお願いはすべて私の許容範囲内です。」
「そ、そうか…。」
「で、どうします?」
「お、お世話になります…。」
「はい、こちらこそよろしくお願いします。」

かくして、雅之さんとの同棲生活が始まることになりました。

****************************************************************

――――――――同棲初日――――――――

相楽さんの結婚式も近いとあって、本格な引っ越しは後日として、衣類やら仕事用のノートパソコンやら必要最低限を私の家へと運び込むことになった。
4tトラックをレンタルしてきて自宅マンションにの専用スペースに駐車してもらう。
降りたところで雅之さんが固まった。

「か、佳織さん?」
「はい、何でしょう?」
「君の家はここでいいのかな?」
「そうですよ。」
「どう見ても億ションですが…。」
「このマンション丸ごと私の所有物です。」
「い、今、なんて?」
「ですから、ここ、私がオーナーのマンションです。」
「佳織さんってもしかして『お嬢様』なの?」
「さあ、どうでしょう…。
 両親が資産家ってだけです。
 節税対策で私の名義になってますけどね。」
「ははは…。」
「ここの最上階が私のうちです。
 東京の街が一望できて夜景が綺麗なんですよ。」
「そ、それは楽しみだ…。」

急に緊張してきた雅之さんがとでも可愛らしい。
気づいたら、手と足が一緒に動いてるし。
これで私より10歳年上っていうのだから笑える。

「この部屋が空いてますから自由に使ってください。」
「分かった。」

使ってない1室に案内して、荷物を運びこんでいく。
ほとんどが仕事で使用するものだ。

「えっと、衣類とかは…。」
「別の部屋を寝室にって思ったんでそっちに運びます。」
「そうか。」
「そっちの部屋はウォークインクローゼットがあるし、広いので…。」
「なるほど、ね。」
「気に入ってもらえると思いますよ。」

寝室にしようと思ってる部屋に雅之さんを案内したらまた固まった。
ま、それはそうですよね。
部屋の中央にドッカとキングサイズのベッドが鎮座してたんだから…。

「佳織、これ…。」
「母からのプレゼントです。
 尤も今まで使ったことないですけど。」
「そうなのか?」
「ここに越してきたのは元カレと別れた後なんです。
 流石にこの大きさに一人では虚しいですから。
 仕事用だった部屋にシングルベッド入れてそこで寝起きしてました。
 でも、一緒に暮らすからこっちに寝室移しますね。」
「って、ことは…。」
「ご想像にお任せします。」
「…………。」

あ、無言になった。
あれ? なんかソワソワしてない?

「雅之さん?」
「や、やばい…。」
「はい?」
「勃った。」
「…………。」

今度は私が無言になった。
どうやら、雅之さんは変な想像をしてしまったようです。
マズいと思って寝室を出ようとしたのですが、間に合わず。
彼の腕の中に囚われてしまいました。

「シたい…。 ダメか?」
「仕方ないですね。 でも、あんまり時間がないから…。」
「え?」

私は腕を回して背伸びをして口づけをする。
そしてそのままベッドに押し倒した。

「佳織?」
「トラックを返しに行かないといけないし、お蕎麦の届く時間もあるから…。」
「え? え? えぇぇ!!」

私はニッコリ笑って、彼の履いてるジーンズのベルトを外し、ジーンズごとパンツも摺り下げる。
私も履いてたジーンズと下着を脱ぎ棄て、彼に馬乗りになる。
そして、素早く彼の逸物に手を添え蜜壺へと誘導して一気に腰を下ろす。
まだ、そこは潤っていないせいか摩擦がすごい。

「我慢できなかったら好きに動いてもらっていいですよ。」
「クッ!」
「でも、主導権は渡しませんから。」

私は唇の端を上げ、目を細める。
雅之さんの快感に耐える表情は何とも言えなかった。
そんな表情を見ているとちょっと悪戯したくなる。
だから、久々にやってみたいくなった。

「無理に我慢しなくていいですからね。」
「な、何を…。」

私は股の間に力を籠める。
すると、雅之さんの体がビクッと跳ねる。
これ、挿入時にやると膣口が締まって逸物を思いっきり締め付けちゃうんだよね。
男の人にとっては堪らなく気持ちがいいらしい。
勿論、上下に腰を揺らして刺激を加えることも忘れない。
腰を落とした時に締めて、上げる時には緩める。
それを繰り返していると、流石に耐えきれなくなったようで彼が私の腰を掴んで固定する。

「佳織、もう…、無理!!」
「あんっ! そんな、雅之、さん!!」
「悪い、激しくなるが許せ!」
「ひゃぁっ!!」

言うが早いか、雅之さんは下から激しく腰を打ち付けてきた。
私もたまらず、その快感に酔いしれる。
はしたなく喘ぎ、腰を振る。
やがて、限界がきた私は一際甲高く喘ぎ、中にある彼を一気に締め上げた。

「うっ!!」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

私たちは同時に果てた。
私は真っ白な世界へと意識を飛ばし、そのまま彼の上へと倒れた。
暫くして意識を取り戻した私は息を整えるのに必死だった。
それは彼も同じで繋がったままの状態で息を整うのを待った。

「フフフ、気持ちよかったですか?」
「佳織…。 あれはない。」
「何で?」
「あんなことやられたら、俺でもすぐにイッちまう。」
「嫌でした?」
「嫌じゃないが、俺だけ気持ちよくなったみたいで…。」
「大丈夫、私も凄く気持ちよかったですよ。」

そう言って、軽く口づけを落とす。
雅之さんが嬉しそうに笑ってくれたので、私も満足。
でも、ちょっとやり過ぎたみたいで繋がったそこはベタベタだ。

「シャワー浴びましょうか…。」
「ああ、そうしよう。」

そう言って、起き上がると同時に私の中から彼が抜けていく。
それはまた違った快感を私に与えた。
そのあと、バスルームでシャワーを浴びながら当然の如く2回戦目に突入。
後ろから入れられ、散々に抉られ、何度もイかされたのは言うまでもない。
ま、予定時間内には終わってくれたけど。

その後、トラックを返して、二人で引っ越しそばを食べた。

「わざわざ取り寄せたのか?」
「はい、折角ですから雅之さんの地元の味にした方がいいかと思って…。」
「あ、ありがとう…。」

雅之さんが嬉しそうに蕎麦をすすっている。
私が用意したのは出雲そば。
ちょっと甘いお出汁をかけて食べるそれは雅之さんの地元の味。
こないだの旅行の帰りに食べておいしくて、ネット注文して取り寄せちゃった。
喜んでもらえてよかった。
こうして、同棲初日は無事終了。
の、筈だったんだけど、どうやらこの時、雅之さんの中の野獣を目覚めさせてしまったようで…。
夕飯の後、すぐさまベッドに連れ込まれ、翌朝部屋が明るくなるまで一晩中喘がされてしまったのでした。
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雅之に負けず劣らず佳織も性欲の塊だったようで…。
どっちが先に音を上げることやら。(笑)
暫く寝室でパジャマを着ることはないようです。
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