レジェンド・オブ・ダーク 遼州司法局異聞

橋本 直

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特殊装甲隊 ダグフェロン 『廃帝と永遠の世紀末』 第八部 「監査が来たぞ!」 想像を絶する問題児

幼馴染

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「アメリア。まあ、麗子とはアタシは長い付き合いでな。それこそアタシが覚えてる限り、三つの時から一緒だ」

 かなめはしぶしぶそう切り出した。

「幼馴染なんですか?」

 アメリアににらまれながら嫌々結論を口にしたかなめに誠が声を掛けた。

「幼馴染なんて呼ぶんじゃねえ!腐れ縁だ!」

 そう言うとかなめは再びタバコを取り出して口にくわえた。明らかに不機嫌そうなかなめの調子に誠は少し圧倒された。

「西園寺!」

「うるせえよ!カウラ!火は付けねえよ!くわえるだけだ」

「意味わかんないわよ」

 カウラとかなめのいつものやり取りに、アメリアがこれもいつも通り呆れたように叫んだ。

「まあ、かなめ坊と田安のお姫様の間には色々あるだろうけどさ。本局が決めたことだ。逆らえないよね。お前等の今日のお仕事は田安麗子監査部長他一名のご案内というわけ。命令したから。帰っていいよ」

 嵯峨はそれだけ言うと立ち上がり窓の外を向くとタバコを取り出し、火をつけた。

「隊長……」

「誠ちゃん。ああなったら隊長に何を言っても無駄なのはいつものことでしょ?」

 いかにも投げやりな嵯峨の指示を再確認しようとした誠をアメリアは優しい口調で制した。

「では、失礼します!」

 そう言ってカウラは敬礼してドアに向かう。

「ああ、アタシはこのままタバコ吸ってく。麗子についちゃあ対策を練らなきゃならねえから第二会議室、空いてんだろ?オメエ等そこで待っとけ」

 カウラに続いたかなめはそれだけ言うと廊下を急ぎ足て喫煙所のある格納庫に向かった。

「かなめちゃんはいつも勝手ね。誠ちゃん。会議室、行くわよ」

 そう言ってアメリアは隊長室から出た誠の手を取って男子更衣室を過ぎた角にある会議室に急いだ。

「はあ、嫌な予感しかしないな」

 カウラはそう言うと諦めた表情を浮かべて、急ぎ足で歩いていくアメリアの後ろ姿を追った。

「あれだけ西園寺さんが嫌がるってことは相当面倒な人なんですね、田安中佐って人は」

 誠はそれとなくカウラにつぶやいた。

「その割には三歳の時から付き合ってると言うじゃないか……面倒なのはむしろ西園寺の方じゃないのか?アイツはその頃には今の義体を使っていたらしいから銃とかも持っていただろうし」

 冷静を装いつつカウラは誠に向けて笑いかける。

「そうですよね、西園寺さんの方がずっと危ないですからね」

「そうだ、アイツは危ない」

 誠はカウラの結論に賛成すると会議室へと足を向けた。
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