42 / 201
第八章 不毛なる戦いの記録
第42話 ついにキレちゃった人
しおりを挟む
「ふっふっふはっはっはー!まんまと罠にかかったわね!サラ!アンタが間抜けだったということよ!」
大爆笑を始めたアメリアに誠もかなめもカウラも何が起きたのかと戸惑いの視線を小夏に向けた。サラが両手を大きく広げて威嚇するようにアメリアを見つめていた。その様はあまりに滑稽で誠は危うく噴出すところだった。
「だって同盟司法局本局とか東和陸軍とかから次々魔法少女支持の連絡が届いてるのよ!確かにうちだけしか投票できないって隊長が言ってたわけじゃ無いけど!最初に投票範囲に他の部隊も含めて良いなんて言ってなかったじゃないよ!卑怯よ!そんなの!」
サラの言葉に誠は高笑いを続けるアメリアを覗き込んだ。
「この馬鹿ついに他の部隊まで巻き込みやがった。事を大事にして何が楽しいのやら。後でどうせ面倒ごとを押し付けられるのが関の山だぞ。そこまで魔法少女に拘る意味が分かんねえよ。まあ、アメリアは艦長会議とかで本局に出向くことも多いから本局の他の部隊にも顔が広いからな……さて、火の手はどこまで燃え広がるかな。まあ、島田の馬鹿がこの状況を黙って見てるとはとても思えねえがな。アイツは喧嘩となったら絶対勝つ主義だ。今回もこんなこと位じゃ終わりそうにねえだろうな」
かなめは呆れて立ち尽くした。カウラはその言葉を聞かなかったことにしようとそのまま奥の更衣室へ早足で向かった。
「だってあのアンケートの範囲の指定は無かったじゃないの。そうよ、勝てばいいのよ要するに!私の階級と顔の広さは伊達では無いのよ!これからもどんどん応援部隊を増やしていく予定よ。同盟機構と東和国内の軍と警察のほぼ全組織に声をかけているんだもの。サラと島田君がいくら頑張っても私に追いつくことなんて考えられないわね」
アメリアはそう言うとそのまま誠の右手を引っ張ってカウラに続いて歩き続けた。
「何で僕の手を握ってるんですか?」
突然の状況の変化に誠はついていけない。だが、そんな誠にアメリアは向き直ると鋭く人差し指で彼の顔を指差した。
「それは!誠ちゃんが魔法少女デビューを果たすからよ!前言撤回で行くわ!やっぱりキモイ魔法少女を作りたいの、私は。だってその方が面白そうじゃない!勝てば官軍よ!戦争も勝った方が負けた方を裁くもの。だから勝者は何をしてもかまわない。だから私は勝者としてのわがままを通させてもらうだけよ!」
先に更衣室の前で振り返ったカウラが凍りついた。かなめが完全に呆れた生き物でも見るような視線を送ってきた。小夏は手を打って納得したような表情を浮かべた。
誠はなにが起きたのかまったくわからないと言うようにぽかんと口を開けていた。
大爆笑を始めたアメリアに誠もかなめもカウラも何が起きたのかと戸惑いの視線を小夏に向けた。サラが両手を大きく広げて威嚇するようにアメリアを見つめていた。その様はあまりに滑稽で誠は危うく噴出すところだった。
「だって同盟司法局本局とか東和陸軍とかから次々魔法少女支持の連絡が届いてるのよ!確かにうちだけしか投票できないって隊長が言ってたわけじゃ無いけど!最初に投票範囲に他の部隊も含めて良いなんて言ってなかったじゃないよ!卑怯よ!そんなの!」
サラの言葉に誠は高笑いを続けるアメリアを覗き込んだ。
「この馬鹿ついに他の部隊まで巻き込みやがった。事を大事にして何が楽しいのやら。後でどうせ面倒ごとを押し付けられるのが関の山だぞ。そこまで魔法少女に拘る意味が分かんねえよ。まあ、アメリアは艦長会議とかで本局に出向くことも多いから本局の他の部隊にも顔が広いからな……さて、火の手はどこまで燃え広がるかな。まあ、島田の馬鹿がこの状況を黙って見てるとはとても思えねえがな。アイツは喧嘩となったら絶対勝つ主義だ。今回もこんなこと位じゃ終わりそうにねえだろうな」
かなめは呆れて立ち尽くした。カウラはその言葉を聞かなかったことにしようとそのまま奥の更衣室へ早足で向かった。
「だってあのアンケートの範囲の指定は無かったじゃないの。そうよ、勝てばいいのよ要するに!私の階級と顔の広さは伊達では無いのよ!これからもどんどん応援部隊を増やしていく予定よ。同盟機構と東和国内の軍と警察のほぼ全組織に声をかけているんだもの。サラと島田君がいくら頑張っても私に追いつくことなんて考えられないわね」
アメリアはそう言うとそのまま誠の右手を引っ張ってカウラに続いて歩き続けた。
「何で僕の手を握ってるんですか?」
突然の状況の変化に誠はついていけない。だが、そんな誠にアメリアは向き直ると鋭く人差し指で彼の顔を指差した。
「それは!誠ちゃんが魔法少女デビューを果たすからよ!前言撤回で行くわ!やっぱりキモイ魔法少女を作りたいの、私は。だってその方が面白そうじゃない!勝てば官軍よ!戦争も勝った方が負けた方を裁くもの。だから勝者は何をしてもかまわない。だから私は勝者としてのわがままを通させてもらうだけよ!」
先に更衣室の前で振り返ったカウラが凍りついた。かなめが完全に呆れた生き物でも見るような視線を送ってきた。小夏は手を打って納得したような表情を浮かべた。
誠はなにが起きたのかまったくわからないと言うようにぽかんと口を開けていた。
10
あなたにおすすめの小説
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる