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第十五章 非番といえども
第75話 大人しくない闖入者
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「さっきからオメー等うるせーよ。非番なんだからそのままおとなしくしてろよな。ここは職場だ。遊びをする場所でも映画を作るためのスタジオでもねー。そこんところを考えて行動してくれ」
自分の作業を続けながらそう言ったランだが、その言葉は晴れ晴れとした表情で実働部隊詰め所のドアを開いたアメリアによって踏みにじられることは目に見えていた。
「皆さん!お元気そうですね!」
晴れやかなアメリアの言葉にランの表情が曇った。
「そう言えば……かえでのお嬢ちゃんはどうした?またトイレでリンと絡み合ってる訳じゃねーだろーな。アイツ、職場でして良いことがまだ良く分かっていないらしい」
自宅待機の日にもかかわらず誠達に連れられて出勤してきたかえでの名前をランが面倒くさそうに口にする。その言葉に端末のモニターを食い入るように見ていたかなめが大きく肩を落とした。
「いや、あいつのことは忘れようぜ。どうせトイレで自分の変態下着を見ながら自分で自分を慰めているんだろうよ……いや、リンと一緒にプレイの最中かもしれねえな」
そう言うかなめの声が震えていた。カウラと誠は生暖かい視線でかなめを見つめた。
「ああ、かえでちゃんはサラ達と一緒にコスチュームを考えるんだって。誠君の原画だけじゃ分からないこともあるからって。実際に作るって言ってたわよ。うちにはコントの仮装に使うための端切れが一杯あるから衣装の一つや二つすぐ作れる材料はあるし」
何気なく言ったアメリアの言葉に反応して台本を見ていたかなめが立ち上がった。
「どうしたんだ?運行部の連中のところに顔を出すのか?それともこの自分の配薬された神前がデザインしたキャラクターの衣装が気に食わないのか?それなら文句は神前に言え。目の前に居るぞ。日野少佐に行ってもらちが明かないだろう」
冷や汗を流さんばかりのかなめをカウラはニヤニヤしながら見上げた。
「お前はいいよな、普通なキャラだし。普段着しかねえじゃん、キャラクターデザイン画。アタシは……メカなのか魔法使いなのかはっきりしろ!」
かなめはそう言うとアメリアに目をやった。
そんな状況の中、誠は明らかに不服そうなかなめを無視して久しぶりに見る台本を読んで一息ついた。小夏がヒロインの魔法少女バトルもの。確かに誠の『萌え』に触れた作品であることは確かだった。機械帝国に滅ぼされようとする魔法の国の平和を取り戻すために戦う魔法少女役の小夏が活躍する話と言う設定はいかにもアメリアが喜びそうなものだった。
そして小夏の憧れの大学生でなぜか彼女の家に下宿している神前寺誠二というのが誠の配役だった。彼の正体は滅ぼされた魔法の国のプリンスと言うと格好はいいが、アメリアが台本に手を入れるなら小夏達の身代わりにぼこぼこにされるかませ犬役でしかないのは間違いなかった。誠としてはアメリアの趣味からしてそうなることは予想していたので、別に不満も無かった。むしろアンとの男同士の愛に進展しないだけましだった。
不思議な点としては魔法少女に配役されそうなアンの役が無かったことだが、毎日ホテルに通って彼氏と絡み合っている『男の娘』にアメリアが嫉妬して省いたのであろうことは容易に想像がついた。
自分の作業を続けながらそう言ったランだが、その言葉は晴れ晴れとした表情で実働部隊詰め所のドアを開いたアメリアによって踏みにじられることは目に見えていた。
「皆さん!お元気そうですね!」
晴れやかなアメリアの言葉にランの表情が曇った。
「そう言えば……かえでのお嬢ちゃんはどうした?またトイレでリンと絡み合ってる訳じゃねーだろーな。アイツ、職場でして良いことがまだ良く分かっていないらしい」
自宅待機の日にもかかわらず誠達に連れられて出勤してきたかえでの名前をランが面倒くさそうに口にする。その言葉に端末のモニターを食い入るように見ていたかなめが大きく肩を落とした。
「いや、あいつのことは忘れようぜ。どうせトイレで自分の変態下着を見ながら自分で自分を慰めているんだろうよ……いや、リンと一緒にプレイの最中かもしれねえな」
そう言うかなめの声が震えていた。カウラと誠は生暖かい視線でかなめを見つめた。
「ああ、かえでちゃんはサラ達と一緒にコスチュームを考えるんだって。誠君の原画だけじゃ分からないこともあるからって。実際に作るって言ってたわよ。うちにはコントの仮装に使うための端切れが一杯あるから衣装の一つや二つすぐ作れる材料はあるし」
何気なく言ったアメリアの言葉に反応して台本を見ていたかなめが立ち上がった。
「どうしたんだ?運行部の連中のところに顔を出すのか?それともこの自分の配薬された神前がデザインしたキャラクターの衣装が気に食わないのか?それなら文句は神前に言え。目の前に居るぞ。日野少佐に行ってもらちが明かないだろう」
冷や汗を流さんばかりのかなめをカウラはニヤニヤしながら見上げた。
「お前はいいよな、普通なキャラだし。普段着しかねえじゃん、キャラクターデザイン画。アタシは……メカなのか魔法使いなのかはっきりしろ!」
かなめはそう言うとアメリアに目をやった。
そんな状況の中、誠は明らかに不服そうなかなめを無視して久しぶりに見る台本を読んで一息ついた。小夏がヒロインの魔法少女バトルもの。確かに誠の『萌え』に触れた作品であることは確かだった。機械帝国に滅ぼされようとする魔法の国の平和を取り戻すために戦う魔法少女役の小夏が活躍する話と言う設定はいかにもアメリアが喜びそうなものだった。
そして小夏の憧れの大学生でなぜか彼女の家に下宿している神前寺誠二というのが誠の配役だった。彼の正体は滅ぼされた魔法の国のプリンスと言うと格好はいいが、アメリアが台本に手を入れるなら小夏達の身代わりにぼこぼこにされるかませ犬役でしかないのは間違いなかった。誠としてはアメリアの趣味からしてそうなることは予想していたので、別に不満も無かった。むしろアンとの男同士の愛に進展しないだけましだった。
不思議な点としては魔法少女に配役されそうなアンの役が無かったことだが、毎日ホテルに通って彼氏と絡み合っている『男の娘』にアメリアが嫉妬して省いたのであろうことは容易に想像がついた。
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