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第二十八章 休みのようなもの
第127話 さすがに甘いものを食べ過ぎると
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「甘い!甘いわよ!いくら私が甘いものに目が無いと言ってもあの量は多過ぎよ!女将さんは整備班の間食禁止令が出てるのを知らないからあんだけ作って来たらしいんだけど……島田君は映画には協力しないと言うし、こんなにおはぎを女将さんに用意させた割に整備班員には食べさせないし。まったくとんでもないヤンキーだわね」
白湯を飲んですぐにそう言うとアメリアは先ほどまで明石が座っていた丸椅子に腰掛けた。
「どうしたんだ?お前は甘いものは好きだろ?」
カウラはそう言いながら急須にお湯を入れた。アメリアはそれを奪い取ると湯飲みに茶を注いだ。
「何でも限度ってものがあるわよ……ああ、こっちにも女将さんからのがあったのね。でも誠ちゃんは食べるからこのくらいなら楽勝でしょ」
そう言ってアメリアは空の重箱を見つめた。
「そうでもないぞ。さすがの神前でもこの遼は無理だ。それに必死になって春子さんに良い顔をしようとしていた隊長がへろへろになったからな。でも明石中佐が残ったおはぎを大半食べていった。一体、あの人の胃袋はどうなっているんだ?」
カウラの言葉にアンが頷いた。
「ああ、あの人は問題外よ。あの巨体。クジラでも丸ごと食べるわよきっと。でも……さすがにねえ私もこれだけあると私でもお手上げだわ」
そう言いながらアメリアは手にした湯飲みをすすった。
「それにしても明石中佐はあっちでも半分以上食べていったし、こっちでも相当食べていったみたいだし。明華さんも大変な燃費の悪いものを掴まされたって訳ね。二人の家系のエンゲル係数が気になるところだわ」
誠はアメリアが明石の婚約相手の名前を言うのを聞き逃さなかった。
「明石中佐の婚約相手って遼北人民共和国の人ですよね?明華って名前なんですか?」
何気ない風を装って好奇心から誠はアメリアに尋ねてみた。
「そうよ。許明華大佐。なんでも人民解放軍技術学校を十六歳で卒業した天才なんですって。でも、技術一本槍で融通が利かないから本国では煙たがれて東和陸軍に出向してた事が有るのよ。その時の教え子が島田君。島田君があのアホな頭脳で何とかシュツルム・パンツァーの整備を仕切れるようになったのは全部明華さんの指導のおかげ。今でも島田君は明華さんには頭が上がらないわよ。島田君にとっては生活指導はランちゃんで、技術は明華さんが師匠ってわけ。二人も怖い先生が居るんだもの。多少はマシになってもらわないと……でも相変わらずヤンキーだけど。この前もコンビニで万引きして捕まってたし」
アメリアは苦笑いを浮かべながら島田の師である明華について語った。
「明華さんの人柄についても知りたいんですけど。あの島田先輩が逆らえない人で、明石中佐と結婚する人って……どんな人だ書きになるじゃないですか?」
誠にとってあの巨大な大入道のような明石を好きになる女性の性格が気になった。
「そうね……まずは真面目。あの人がここに居たらこんな映画作れないでしょうね。仕事中は仕事をしていればいい、最小の努力で最大の成果を上げろって言うのがあの人のポリシー。そして奇麗好き。たぶんうちに配属になったら茜ちゃん以上に隊長室に入り浸って掃除を数時間に一回はやりかねないほどね。そして、好奇心旺盛……たぶんそこらあたりで完璧主義の自分には理解不能なヤンキーややくざに惹かれたのかも」
アメリアはそう言って誠に笑いかけた。
「確かに真面目で効率主義で奇麗好きな人にとってヤンキーは理解不能な生き物ですからね。興味を持ったらとことん調べたくなるでしょう」
まったく正反対の明華と島田を想像して誠は思わず笑ってしまった。
「まあ、島田君と明石中佐を明華さんが許せたのは清潔感はどちらもある方だからかもね……あれで二人とも不潔だったらたぶん近付くことも無かったでしょうに」
そう言ってアメリアは静かにお茶を飲んだ。
「清潔感ですか……僕も気を付けます」
「気を付ける?誰に嫌われないように?かえでちゃんは……あの人は汚いのが好きな人だから……かなめちゃん?あの子も掃除をしない人だし……カウラちゃん?」
アメリアはニヤニヤしながら誠を上目遣いで見つめてきた。
「なんだ?私も清潔感は大事だと思うぞ」
誠が誰に気を付けているかを話していたアメリアにカウラがそう答えた。
「なるほど……誠ちゃんにとって西園寺姉妹は眼中に無いわけか……もしかして私の為に清潔にしてほしいの?それだったらうれしいなあ……」
そう言うアメリアは乙女のような笑顔を浮かべて誠を見つめてきた。誠はその視線をまともに浴びてドギマギして目を逸らした。
「アメリア。妄想は止めておけ。神前は一般論を話しているだけだ。そうだろ?神前」
カウラが気を利かせて誠に向けてそう言った。
「そう言うことにしておいてください」
かなめとかえでが眼中に無いなどと言った覚えのないことをアメリアに言いふらされてはたまらないと誠は慌ててそう言い訳した。
白湯を飲んですぐにそう言うとアメリアは先ほどまで明石が座っていた丸椅子に腰掛けた。
「どうしたんだ?お前は甘いものは好きだろ?」
カウラはそう言いながら急須にお湯を入れた。アメリアはそれを奪い取ると湯飲みに茶を注いだ。
「何でも限度ってものがあるわよ……ああ、こっちにも女将さんからのがあったのね。でも誠ちゃんは食べるからこのくらいなら楽勝でしょ」
そう言ってアメリアは空の重箱を見つめた。
「そうでもないぞ。さすがの神前でもこの遼は無理だ。それに必死になって春子さんに良い顔をしようとしていた隊長がへろへろになったからな。でも明石中佐が残ったおはぎを大半食べていった。一体、あの人の胃袋はどうなっているんだ?」
カウラの言葉にアンが頷いた。
「ああ、あの人は問題外よ。あの巨体。クジラでも丸ごと食べるわよきっと。でも……さすがにねえ私もこれだけあると私でもお手上げだわ」
そう言いながらアメリアは手にした湯飲みをすすった。
「それにしても明石中佐はあっちでも半分以上食べていったし、こっちでも相当食べていったみたいだし。明華さんも大変な燃費の悪いものを掴まされたって訳ね。二人の家系のエンゲル係数が気になるところだわ」
誠はアメリアが明石の婚約相手の名前を言うのを聞き逃さなかった。
「明石中佐の婚約相手って遼北人民共和国の人ですよね?明華って名前なんですか?」
何気ない風を装って好奇心から誠はアメリアに尋ねてみた。
「そうよ。許明華大佐。なんでも人民解放軍技術学校を十六歳で卒業した天才なんですって。でも、技術一本槍で融通が利かないから本国では煙たがれて東和陸軍に出向してた事が有るのよ。その時の教え子が島田君。島田君があのアホな頭脳で何とかシュツルム・パンツァーの整備を仕切れるようになったのは全部明華さんの指導のおかげ。今でも島田君は明華さんには頭が上がらないわよ。島田君にとっては生活指導はランちゃんで、技術は明華さんが師匠ってわけ。二人も怖い先生が居るんだもの。多少はマシになってもらわないと……でも相変わらずヤンキーだけど。この前もコンビニで万引きして捕まってたし」
アメリアは苦笑いを浮かべながら島田の師である明華について語った。
「明華さんの人柄についても知りたいんですけど。あの島田先輩が逆らえない人で、明石中佐と結婚する人って……どんな人だ書きになるじゃないですか?」
誠にとってあの巨大な大入道のような明石を好きになる女性の性格が気になった。
「そうね……まずは真面目。あの人がここに居たらこんな映画作れないでしょうね。仕事中は仕事をしていればいい、最小の努力で最大の成果を上げろって言うのがあの人のポリシー。そして奇麗好き。たぶんうちに配属になったら茜ちゃん以上に隊長室に入り浸って掃除を数時間に一回はやりかねないほどね。そして、好奇心旺盛……たぶんそこらあたりで完璧主義の自分には理解不能なヤンキーややくざに惹かれたのかも」
アメリアはそう言って誠に笑いかけた。
「確かに真面目で効率主義で奇麗好きな人にとってヤンキーは理解不能な生き物ですからね。興味を持ったらとことん調べたくなるでしょう」
まったく正反対の明華と島田を想像して誠は思わず笑ってしまった。
「まあ、島田君と明石中佐を明華さんが許せたのは清潔感はどちらもある方だからかもね……あれで二人とも不潔だったらたぶん近付くことも無かったでしょうに」
そう言ってアメリアは静かにお茶を飲んだ。
「清潔感ですか……僕も気を付けます」
「気を付ける?誰に嫌われないように?かえでちゃんは……あの人は汚いのが好きな人だから……かなめちゃん?あの子も掃除をしない人だし……カウラちゃん?」
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「なんだ?私も清潔感は大事だと思うぞ」
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「なるほど……誠ちゃんにとって西園寺姉妹は眼中に無いわけか……もしかして私の為に清潔にしてほしいの?それだったらうれしいなあ……」
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「アメリア。妄想は止めておけ。神前は一般論を話しているだけだ。そうだろ?神前」
カウラが気を利かせて誠に向けてそう言った。
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