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第5話~夏になった~
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とある野良猫に赤ちゃんが5匹生まれ、その中に尾っぽの短いキジトラ柄の子猫がいた。
そして夏が過ぎようとしていた。
「いいかになぁん。おチビ達、かたいーかたいー(自動車)が近づいて着たら、固まっちゃぁダメだよ。すぐに脇に逃げるんだよ。動かないでいると、じいにゃん(おじいちゃん)のようにぺったんこになる(引かれる)からね。」
「はぁにゃん(ハイ)。」「はぁ~にゃん(ハ~イ)。」
今日は、母猫が5匹の子猫に生き抜くためのすべ(勉強)をしているところだった。
「はい、次は色んな路地を教えるからついておいで。」
母猫はいつもとは違う道を用心深く確認し終えると、素早く走って行き、それに子猫が続いた。
そのうち一番後ろを歩いてた子猫が遅れて迷猫となってしまった。
「ママ(親猫)どこにいるの?怖いよ。」
ビクビクしながら歩いていると、初めての場所なのに何だか懐かしい感じがする道へ出た。
そこは道幅は広いが急勾配な斜面(道)だった。
急な坂だな、でも行こうか、よいしょ、よいしょ、なんだ坂、こんな坂、はぁはぁは。なんだ坂、こんな坂、はぁはぁは。
その時、頭の中で人間の声がした。
「ラム、おいで。こっちこっち。」
ラムってなんだ?でもこの声は脳裏に焼き付いているような感じ…がした。優しい声、大好きな声。
「ラム、次はこっちだよ。」
声に導かれ一軒の家の前に着いた。
その時、人が子猫のところへ近づいて来た。
わー!逃げなきゃ。
子猫ながら、素早く側にあった車の下に逃げ込んだ。
「ママ、ねえねえ、子猫が車の下に入っていったよ。」
「どれどれ、ん~ん?モンネ、ネンネ、車の下を見たけど逃げちゃったみたいね。さあ、お家に入ろう。」
その時、
キジトラ柄の子猫は車のボンネットの中のエンジンの隅に、ちょこんと座っていた。
あれ?あの人、何だかホンワカしてる。
また、何とかして会いたいなぁ。
そうだ、ここ(かたいーかたいー)に居座ろう。決~めた。
次の朝、子猫が目がさめたら家の玄関ドアが開いていた。
キジトラ柄の子猫は咄嗟に全速力で開いたドアに向かっていた。ハァハァハァー。サッサッサッ。
無我夢中で意味も分からずに走った。
ワァ入れた!初めての家なのに、何故か知っているお家のような気がする。
ネンネが「ママ、子猫が地下に逃げたよ。」と言い。
モンネは子猫を捕えに地下へバタバタと下りて行った。これから、子猫との悪戦苦闘が始まるかと思いきやバトルはなく子猫は素直に捕まった。モンネは得意気に「捕まえた!」と言い、すぐに、ママへ子猫を手渡した。ママは「まだ小さいのに、一人(一匹)なの、可愛いそうね。身体もガリガリにやせ細ってる。食事をあげてパパが帰って来るまで置いておきましょう。」と言い、子猫を優しく撫でた。子猫の回りには何だか懐かしい思い(オーラ)が包んでいた。
子猫を導いた声は神様がママちゃんのものまねをしたものだった。
この後、神の国では神様の自画自賛のあめあられが…続いていた。はぁ~あ。他の神様はいい迷惑か?
そして夏が過ぎようとしていた。
「いいかになぁん。おチビ達、かたいーかたいー(自動車)が近づいて着たら、固まっちゃぁダメだよ。すぐに脇に逃げるんだよ。動かないでいると、じいにゃん(おじいちゃん)のようにぺったんこになる(引かれる)からね。」
「はぁにゃん(ハイ)。」「はぁ~にゃん(ハ~イ)。」
今日は、母猫が5匹の子猫に生き抜くためのすべ(勉強)をしているところだった。
「はい、次は色んな路地を教えるからついておいで。」
母猫はいつもとは違う道を用心深く確認し終えると、素早く走って行き、それに子猫が続いた。
そのうち一番後ろを歩いてた子猫が遅れて迷猫となってしまった。
「ママ(親猫)どこにいるの?怖いよ。」
ビクビクしながら歩いていると、初めての場所なのに何だか懐かしい感じがする道へ出た。
そこは道幅は広いが急勾配な斜面(道)だった。
急な坂だな、でも行こうか、よいしょ、よいしょ、なんだ坂、こんな坂、はぁはぁは。なんだ坂、こんな坂、はぁはぁは。
その時、頭の中で人間の声がした。
「ラム、おいで。こっちこっち。」
ラムってなんだ?でもこの声は脳裏に焼き付いているような感じ…がした。優しい声、大好きな声。
「ラム、次はこっちだよ。」
声に導かれ一軒の家の前に着いた。
その時、人が子猫のところへ近づいて来た。
わー!逃げなきゃ。
子猫ながら、素早く側にあった車の下に逃げ込んだ。
「ママ、ねえねえ、子猫が車の下に入っていったよ。」
「どれどれ、ん~ん?モンネ、ネンネ、車の下を見たけど逃げちゃったみたいね。さあ、お家に入ろう。」
その時、
キジトラ柄の子猫は車のボンネットの中のエンジンの隅に、ちょこんと座っていた。
あれ?あの人、何だかホンワカしてる。
また、何とかして会いたいなぁ。
そうだ、ここ(かたいーかたいー)に居座ろう。決~めた。
次の朝、子猫が目がさめたら家の玄関ドアが開いていた。
キジトラ柄の子猫は咄嗟に全速力で開いたドアに向かっていた。ハァハァハァー。サッサッサッ。
無我夢中で意味も分からずに走った。
ワァ入れた!初めての家なのに、何故か知っているお家のような気がする。
ネンネが「ママ、子猫が地下に逃げたよ。」と言い。
モンネは子猫を捕えに地下へバタバタと下りて行った。これから、子猫との悪戦苦闘が始まるかと思いきやバトルはなく子猫は素直に捕まった。モンネは得意気に「捕まえた!」と言い、すぐに、ママへ子猫を手渡した。ママは「まだ小さいのに、一人(一匹)なの、可愛いそうね。身体もガリガリにやせ細ってる。食事をあげてパパが帰って来るまで置いておきましょう。」と言い、子猫を優しく撫でた。子猫の回りには何だか懐かしい思い(オーラ)が包んでいた。
子猫を導いた声は神様がママちゃんのものまねをしたものだった。
この後、神の国では神様の自画自賛のあめあられが…続いていた。はぁ~あ。他の神様はいい迷惑か?
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