塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落

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第5話

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「ぁー」

 ハルトの口からは、自然と声が出る。
 今まで他人に肩をまともに揉まれたことはない。こんなに気持ちよいものだったのか、と思った。

「えっと、この肩の上のちょうど真ん中にあるツボが『肩井』で、っと」
「ぅー」

 トウヤ少年のつぶやきが聞こえるとともに、肩上部に心地よい刺激。
 ハルトはまた声を漏らしてしまう。

「トウヤくん、なんでそんなに詳しいの?」
「いつも親にやってるから、よくスマホで調べてるんだ……って、先生はしゃべったらダメだって。黙って受けてて。『あー』とか『うー』とかオーケーだけど」
「え、どうして」
「しゃべろうとすると頭使うし。リラックスできないだろ」

 彼はそう言うと、頭を一回叩いてきた。
 塾でいつもしていることをやり返されたかたちだ。

(うーん。けど、しゃべっていないと……)

 眠気を我慢するのが大変――とハルトは思う。
 昨晩は就寝時間が遅かったうえに目覚ましのセットはそのままだったため、あまり寝ていない。

「……」

 寝てしまわないように気をつけていても、肩や首に快圧と快温を感じるたびに、眼前の景色のピントがゆらぐ。
 そしてときおり、目が寄ってくる感覚。

 抵抗はしたものの、ハルトのまぶたは落ちていった。






 気持ちがよかった。

 ゆらりゆらり。
 広く、そしてほどよく温かい泉の上に、仰向けで浮かんでいるようだった。

 ずっとこのまま浮かんでいたい。
 そんなことを思ってしまう。

 そう。そう思ったのに。

 しばらくすると、気持ちよさの質に異変が生じた。
 妙に気持ちよすぎる。よすぎておかしい。
 そして何やら、熱い……

 ……体の下の部分が。

 その快感はさらに増していき、腰に放散していく。脳天にも抜けていく。
 そしてそれが、加速度を持って強くなっていく。

「……」

 そこでハルトは目を覚ました。
 仰向けで、大の字で、部屋のカーペットの上で寝ていた。

 ハルトはすぐに、下半身に目をやった。

「ぇ?」

 広げた両足の、間に、トウヤ少年。

 正座で姿勢を低くして、右手で握っていた……ハルトの陰茎を。
 しかもハーフパンツを左手で下げながら、生で――。

 きれいに皮が剥けたそれは、完全に勃起していた。

「あー、もう起きたか」
「ええっ!?」

 慌てて上半身を起こした……ら、ドンと手で押し戻された。
 起きたばかりでうまく腹筋に力が入らず、簡単に大の字に戻ってしまう。

「先生、やっぱり眠かったんだなあ」
「ちょっと! 何やってるの!?」
「日曜日の午前中の大学生はだいたい眠いんだって、前に親戚が言ってた」

 そう言って得意げに笑う彼。
 手はもちろんハルトのモノを握ったままだ。
 
「ここまで来たら最後までやるから。いいよな」
「え? いや、いいわけな――はぅぁっ!」

 ハルトの抗議は、途中で変なあえぎ声に置き換わった。
 トウヤがペロッと裏筋を舐めたのである。
 そして先を口に含み、舌を動かしてきた。

「ぅ……あぁっ!!」

 今まで経験したことのない快感に、さらに大きな声が出た。
 すると、一度口が離れる。

「先生、大きな声を出したら親に聞こえると思うよ?」

 そう言うと、彼はふたたびハルトのモノにかぶりついた。



(続く)
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