5 / 62
二・戻れない日常
戻れない日常(1)
しおりを挟む
「何これ。これで戦うなんて言うの?ばかばかしい」
おかっぱ頭の、宮内紗英(みやうち・さえ)が呆れて言った。
「不満でも?ムダをなくした、スマートかつスピーディーなルールだよ?。でも一回でも失敗すると、生き残りに関わる。よく読んで失敗のないようにね?」円は得意げだ。
「質問」と、手を挙げたのは坊主頭の浜野孝彦(はまの・たかひこ)。
「もし、同時にバトルして同時に答えたらどうなる?」
「同時は認めないね。必ずどっちか早い方を先にする。そっちが攻撃者」
「じゃあ、後になった奴は」
「どっちも答えが正解だとしても、早い方が当てた時点で勝負は決まる。後になった者は当てられると消滅する。攻撃者が外れれば別だがね」
少しずつだが、みんなの顔つきが真剣になってきた、ような。
”やるしかないのか?だったら、ちゃんとルールを理解した方が有利だ。”
”だよな?しくじったら生き残れないもんな!”
そんな声が、あちこちからしている。
「みんな、やっとわかってくれたようだね。いやあ、理解度が高くて賢いねえ」
円はカラカラと笑った。愛らしい顔立ちなのに、平然と残酷なことを言う。
だれも何も言わなかった。
もはや、この場は完全に円の言いなりに落ちたのだった。
わたしはまだ、納得していないのだけど。もはやそんな素振りは許されないようだ。
「ではここでもう一回全員の名簿を見せよう。これはいつでも、この教室の天井に映し出してみることができる。そこのきみ、手拍子をしてみて」
言われた男子がパン、と手を打つと天井に名簿が現れる。
六月二十二日開始分・ゲーム名簿
1 中村えり 女 中一
2 島田圭吾 男 中二
3 加川準 男 中二
4 宮内紗英 女 中一
5 長谷川 祐紀 男 中一
6 木野まなみ 女 中二
7 三村一紀 男 中二
8 近藤 七瀬 女 中一
9 遠野莉々亜 女 中一
10 高山郁生 男 中二
11 笠倉 未央 女 中一
12 恩田桜 女 中二
13 浜野孝彦 男 中一
14 渡部ライアン 男 中三
15 庄司佳奈 女 中一
おかっぱ頭の、宮内紗英(みやうち・さえ)が呆れて言った。
「不満でも?ムダをなくした、スマートかつスピーディーなルールだよ?。でも一回でも失敗すると、生き残りに関わる。よく読んで失敗のないようにね?」円は得意げだ。
「質問」と、手を挙げたのは坊主頭の浜野孝彦(はまの・たかひこ)。
「もし、同時にバトルして同時に答えたらどうなる?」
「同時は認めないね。必ずどっちか早い方を先にする。そっちが攻撃者」
「じゃあ、後になった奴は」
「どっちも答えが正解だとしても、早い方が当てた時点で勝負は決まる。後になった者は当てられると消滅する。攻撃者が外れれば別だがね」
少しずつだが、みんなの顔つきが真剣になってきた、ような。
”やるしかないのか?だったら、ちゃんとルールを理解した方が有利だ。”
”だよな?しくじったら生き残れないもんな!”
そんな声が、あちこちからしている。
「みんな、やっとわかってくれたようだね。いやあ、理解度が高くて賢いねえ」
円はカラカラと笑った。愛らしい顔立ちなのに、平然と残酷なことを言う。
だれも何も言わなかった。
もはや、この場は完全に円の言いなりに落ちたのだった。
わたしはまだ、納得していないのだけど。もはやそんな素振りは許されないようだ。
「ではここでもう一回全員の名簿を見せよう。これはいつでも、この教室の天井に映し出してみることができる。そこのきみ、手拍子をしてみて」
言われた男子がパン、と手を打つと天井に名簿が現れる。
六月二十二日開始分・ゲーム名簿
1 中村えり 女 中一
2 島田圭吾 男 中二
3 加川準 男 中二
4 宮内紗英 女 中一
5 長谷川 祐紀 男 中一
6 木野まなみ 女 中二
7 三村一紀 男 中二
8 近藤 七瀬 女 中一
9 遠野莉々亜 女 中一
10 高山郁生 男 中二
11 笠倉 未央 女 中一
12 恩田桜 女 中二
13 浜野孝彦 男 中一
14 渡部ライアン 男 中三
15 庄司佳奈 女 中一
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】共生
ひなこ
ミステリー
高校生の少女・三崎有紗(みさき・ありさ)はアナウンサーである母・優子(ゆうこ)が若い頃に歌手だったことを封印し、また歌うことも嫌うのを不審に思っていた。
ある日有紗の歌声のせいで、優子に異変が起こる。
隠された母の過去が、二十年の時を経て明らかになる?
女子切腹同好会
しんいち
ホラー
どこにでもいるような平凡な女の子である新瀬有香は、学校説明会で出会った超絶美人生徒会長に憧れて私立の女子高に入学した。そこで彼女を待っていたのは、オゾマシイ運命。彼女も決して正常とは言えない思考に染まってゆき、流されていってしまう…。
はたして、彼女の行き着く先は・・・。
この話は、切腹場面等、流血を含む残酷シーンがあります。御注意ください。
また・・・。登場人物は、だれもかれも皆、イカレテいます。イカレタ者どものイカレタ話です。決して、マネしてはいけません。
マネしてはいけないのですが……。案外、あなたの近くにも、似たような話があるのかも。
世の中には、知らなくて良いコト…知ってはいけないコト…が、存在するのですよ。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる