【完結】知られてはいけない

ひなこ

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六・図書館での会議

図書館での会議(2)

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 わたしも仲間を必要としている。ゲームが始まってからずっと。
 ここへ来て、信じられそうな人たちを思いがけず得られたのだ。
 さっきさすってくれた、背中に感じたあたたかさを忘れたくない。

「さて。今日の予言が出てきたわ」桜は画面を指した。

 ”互いを守る、自分たちのルールを作れ。仲間を裏切うらぎっては助からない”

 どきっとした。わたしがさっき、ふと迷い込んでしまいそうになった暗い考え。
 見透みすかされた気がした。
 これを書いた人は、わたしの弱さをよくわかっている。
「どういうことかしら?意味がぼんやりすぎて、わからないけど」
「いえ。わたしにはわかりました。恥ずかしいほどに」
 えっ?と桜はわたしを見た。
「いいです。これはきっと他の人も、思うことだと」
 そこへ残りの人が現れた。わたしは意を決して提案ていあんする。
「あの。共同戦線きょうどうせんせんを張りませんか?できるだけ長く、期間きかんぎりぎりまでわたしたち全員が生き残るように」

 他の人も、わたしの必死ひっしな説明に意味を察したようだ。
 関わっている時間が長くなるほど、相手の考えや思っていることを考えやすくなる。
 それは、協力きょうりょくしあうためにやっていることだけど。
 同時に相手が守りたいはずの"大切なもの”つまり、答えも当てやすくなる。
 諸刃もろはつるぎになってしまう。
 仲間どうしで傷つけあってはいけない。
 だから、ここの六人の間では円とは別の決まりを作る。
 お互いの"答え”をねらわないようにする。決してバトルの対象たいしょうにはしない。
 ゲームを乗りきるために、お互いに協力しあうのはいい。でもそれ以外は立ち入らない。
 探るような会話もしない。それができないなら、この輪から出て行くこと。
 もし破った場合は……。どうしたらいいんだろう?

 桜は、わたしを見てくちびるをかんだ。
「あなた、もしかしてわたしの……」
「いえ、わかってません!はっきりとは。そこで止めました。考えません、これからは」
「もういいだろう?素直に協定きょうてい提案ていあんしたんだから。そこまででさ」
 高山郁生がなだめる。
「それにしても、これまでの会話だけでそんなところまで?あなたって実はよほど。あっ!」桜が今度は口を押さえた。
「ほら。今度はあんたが、答えを考えだしただろう?そこまでにしとけ」
 ちなみに、と高山郁生が続ける。
「おれは、ここの連中れんちゅうがどういう答えかは全くわからん。安心しろ」
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