前世は最強の宝の持ち腐れ!?二度目の人生は創造神が書き換えた神級スキルで気ままに冒険者します!!

yoshikazu

文字の大きさ
3 / 102

第3話 至福の時

しおりを挟む
メギルは麻袋の中で周りが見えずにニ時間近く馬車に揺られていた。
そして下半身から温かい物が溢れ出していた。

(くそっ・・・我慢出来なかった・・幼児の身体だから仕方ないけど・・・どこまで行く気だ・・・身体は痛いし、寒いし、お腹空いたし、臭いし、おむつの中が気持ち悪くなってきた・・それにさっきから身体が怠い・・・身体の底から震えが来る・・・熱でもあるのか・・ほ、本当に泣きたくなって来た・・・)

馬車は王都から西に約50km程に位置するゲイブルの町の中へ消えて行く。
ゲイブルの町は人口1200人程の港街である。
治安も良く領主のガベル・セルバン子爵は街の人達にも評判が良く悪く言う者は居なかった。

「どう!どう!!」

がががっ!!

馬車は町のはずれに建てられた木造二階建ての長屋の前で止まった。

(くっ・・馬車が止まった・・・着いたのか・・)

すると突然馬車が止まり外から足音が近づいて来るのが聞こえる。

そして馬車の扉が開く音がすると麻袋が持ち上げられ床の硬さから解放された。

(いつつつ・・・)

「コレだ。いつも通り世話をしろ!名前はゼノアだ!」

「はい。かしこまりました。」

男は赤毛のメイドらしき女に麻袋を突き出して渡すとそのまま馬車で元来た道を戻って行った。

(・・・と、取り敢えず殺される事は無さそうだな・・・ん?ゼノア?もしかして俺の名前か?・・・まあいい・・・あいつの付けた名前よりましだ。)

ゼノアを受け取ったメイドのミリアは麻袋を地面に置いて袋の口を大きく開けるとそのまま両手をゼノアの脇に入れて取り出し顔を覗き込む。

「あら・・まあまあ可愛いじゃない・・・って・・臭っ!・・あーあ・・全部漏らしてるわね・・・」

ミリアは顔を顰めて顔を背ける。しかしゼノアも負けじと手足をバタつかせながら表情をムッとさせる。

(はいはい。すいませんね!さっきまでの寒さも痛さも怠さも慣れたけどオムツの中は慣れないんだよね・・早くなんとかしてくれないかな?!俺も気持ち悪いんでね!)

「あら・・この子一丁前に文句でも言いたそうね・・・それにしてもこの子泣かないわね・・・普通なら麻袋に入れられて馬車に揺られてお漏らししてたら泣きじゃくってもおかしくないのに・・・まぁ・・うるさいよりはマシだけどね・・・」

ミリアはよいしょと小脇にゼノアを抱えると麻袋を片手に長屋へと歩いて行った。

(それにしても一体ここは何をする所なんだろう・・奴隷商の類か・・・?)

建物に入るとミリアはゼノアを抱えたまま目の前の廊下を横切り正面の大きな引き戸を開た。部屋の中からは良い匂いが漂い長机と椅子が並べられ食堂のようだった。

するとミリアが入って来たのに気付いて小柄で黒髪の女性が机を拭いている手を止めて深々とお辞儀をする。

「ミリアさん。お帰りなさいませ。」

ミリアは女性に歩み寄ると麻袋とゼノアを両手で突き出す。

「シーラ。この子が例の新入りのゼノアよ。今日からあなたが教育係よ。お漏らししてるから取り敢えずお風呂に入れてオムツを替えてあげて。それじゃあ頼んだわよ!」

「はい。かしこまりました。」

シーラは頭を下げるとゼノアと麻袋を受け取りそそくさと広間を出て行った。



お風呂場は火を落として間も無いのか湯気が立ち昇り冷えた身体には心地よかった。

(あぁ・・暖かい・・生き返る・・)

シーラはタオルを折り畳みゼノアの頭の下に敷くと湯船の横の板張りに寝かせた。

「あらあら・・・気持ち悪かったでちゅね!今綺麗にしまちゅからねぇ・・・」

(あう・・何か・・この体制は・・何か恥ずかしい・・・)

シーラは湯船からお湯を汲んで下半身を重点にゆっくりとお湯をかけてくれる。

ざざぁぁぁ・・・

(おっふ・・・はぁぁぁ・・あったかい・・)

寒さで強張った身体が緩んでいく。冷えた身体の先端まで痺れるように温まっていった。目覚めてからろくな事が無かった一日でやっと気が抜けた瞬間であった。そしてお湯の温かさに身を委ねて全身の力を抜いた・・・

(ふぅぅぅぅ・・・・)

しゃぁぁぁぁぁ・・・・

びしゃびしゃびしゃ・・・

「あうっ?!この子ったら!!!」

全身の力を抜いた瞬間、ゼノアの股間から黄金色の噴水が立ち昇りシーラの顔面を捉えた・・・

(あうぅぅっ!!こ、ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!自分ではもう止められないんですぅぅぅぅ!!あうわぁぁぁ・・・)

出続けるゼノアの洗礼を顔面で受けたシーラはジト目でゼノアを見ると口元を緩ます。

「もう・・・仕方ないわね。・・・そうね、私もお風呂まだだったからついでに入ろうかな。・・・ちょっと待っててね。」

シーラはそう言うと脱衣所に消えて行った。

(ん?お風呂に入る?・・・一緒に?!)

すると脱衣所の扉が開いてシーラの声がする。

「はい。お待たせ!」

ゼノアが声のする方に目をやると、そこには湯気の中から一糸纏わぬ姿にタオルを一枚持って入って来たシーラの姿があった。そして小柄な身体にはにつかわない凶悪な二つの膨らみを揺らしながらシーラが近付いて来た。

(おっふぅぅぅ!!!お、お、おっぱい・・・が・・・おっぱいが・・・歩いて・・)

「はい。キレイキレイしましょうねーー」

シーラは固まるゼノアを抱き抱えてゼノアの顔を胸に収めると背中にお湯をかけ始めた。

(おぶっ・・・むぶっ・・や、柔らかい・・けど・・く、苦しい・・・だけど・・・なんか良い・・あうぅぅ・・気持ちいい・・・)

そしてゼノアはシーラの胸の中で成すがままに洗われ至福の時間を過ごすのであった。


「ほーら!キレイになったでちゅねぇ~」

ゼノアは緩み切った顔でシーラに抱き抱えられてお風呂から出てきた。

(はふぅぅぅ・・・気持ち良かった・・・色んな意味で・・・で、でも・・・お腹空いたな・・・)

ぐぅぅぅぅ~~・・・

そう思った瞬間ゼノアの意志を伝えるようにお腹から催促の音が鳴り出した。

「あら。お腹空いてるのね?・・じゃあ食堂に行きまちゅねぇ~~」

(しょ、食堂?!やった!!)

シーラは足速に食堂へ行くとゼノアを子供用の椅子に座らせた。そして厨房で野菜スープの残りを器に入れて具材を潰し始めた。

(・・いい匂いがする・・・早く・・・)

ゼノアはソワソワしながらシーラの作業を凝視していた。

「うん。これで良いわ。」

シーラは離乳食のようにしたスープをスプーンに乗せて目を輝かせて待っているゼノアの口元に持って行く。するとゼノアは待ってましたと言わんばかりにスプーンごとかぶりついた!

「がぶっ!!!うん・・うん・・うん・・」

(う、うまい、うまい、うまい・・・)

まるでスプーンごと食べる勢いで必死にスープを食べる姿を見てシーラは自分がここへ来た時の事を思い出して目頭に熱いものが込み上げて来た。

「・・・こんなにもお腹を空かせて・・・大丈夫よ・・誰も取らないわ・・まだあるからね・・・」

シーラはゼノアが空になったスプーンを口から出す度に何度もスープをすくいゼノアの口に運んでやった。


「げふっ・・・」

(食ったぁぁ・・・ふぅぅぅ・・・)

ゼノアはパンパンになったお腹を摩りながら背もたれに身を任せた。

(あぁ・・・今日は災難だった・・・だけど・・もういいよな・・・)

「うん?もうお腹いっぱいになったの?良かったわ。じゃあ今日はもう遅いから寝ましょうね。」

「すーーすー・・・」

シーラが厨房に食器を片付けて戻って来るとゼノアは座ったまま寝息を立てていた・・・

「ふふっ・・・今日は大変な一日だったんでしょうね・・・もう大丈夫よ。さあ、お部屋に行きましょうね。」

シーラは微笑みながら寝息を立てるゼノアをそっと抱き抱え部屋へ向かうのだった。
しおりを挟む
感想 37

あなたにおすすめの小説

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

神の手違い転生。悪と理不尽と運命を無双します!

yoshikazu
ファンタジー
橘 涼太。高校1年生。突然の交通事故で命を落としてしまう。 しかしそれは神のミスによるものだった。 神は橘 涼太の魂を神界に呼び謝罪する。その時、神は橘 涼太を気に入ってしまう。 そして橘 涼太に提案をする。 『魔法と剣の世界に転生してみないか?』と。 橘 涼太は快く承諾して記憶を消されて転生先へと旅立ちミハエルとなる。 しかし神は転生先のステータスの平均設定を勘違いして気付いた時には100倍の設定になっていた。 さらにミハエルは〈光の加護〉を受けておりステータスが合わせて1000倍になりスキルも数と質がパワーアップしていたのだ。 これは神の手違いでミハエルがとてつもないステータスとスキルを提げて世の中の悪と理不尽と運命に立ち向かう物語である。

異世界の貴族に転生できたのに、2歳で父親が殺されました。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー:ファンタジー世界の仮想戦記です、試し読みとお気に入り登録お願いします。

異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。

桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。 だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。 そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。 異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。 チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!? “真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!

パワハラ騎士団長に追放されたけど、君らが最強だったのは僕が全ステータスを10倍にしてたからだよ。外れスキル《バフ・マスター》で世界最強

こはるんるん
ファンタジー
「アベル、貴様のような軟弱者は、我が栄光の騎士団には不要。追放処分とする!」  騎士団長バランに呼び出された僕――アベルはクビを宣言された。  この世界では8歳になると、女神から特別な能力であるスキルを与えられる。  ボクのスキルは【バフ・マスター】という、他人のステータスを数%アップする力だった。  これを授かった時、外れスキルだと、みんなからバカにされた。  だけど、スキルは使い続けることで、スキルLvが上昇し、強力になっていく。  僕は自分を信じて、8年間、毎日スキルを使い続けた。 「……本当によろしいのですか? 僕のスキルは、バフ(強化)の対象人数3000人に増えただけでなく、効果も全ステータス10倍アップに進化しています。これが無くなってしまえば、大きな戦力ダウンに……」 「アッハッハッハッハッハッハ! 見苦しい言い訳だ! 全ステータス10倍アップだと? バカバカしい。そんな嘘八百を並べ立ててまで、この俺の最強騎士団に残りたいのか!?」  そうして追放された僕であったが――  自分にバフを重ねがけした場合、能力値が100倍にアップすることに気づいた。  その力で、敵国の刺客に襲われた王女様を助けて、新設された魔法騎士団の団長に任命される。    一方で、僕のバフを失ったバラン団長の最強騎士団には暗雲がたれこめていた。 「騎士団が最強だったのは、アベル様のお力があったればこそです!」  これは外れスキル持ちとバカにされ続けた少年が、その力で成り上がって王女に溺愛され、国の英雄となる物語。

倒した魔物が消えるのは、僕だけのスキルらしいです

桐山じゃろ
ファンタジー
日常のなんでもないタイミングで右眼の色だけ変わってしまうという特異体質のディールは、魔物に止めを刺すだけで魔物の死骸を消してしまえる能力を持っていた。世間では魔物を消せるのは聖女の魔滅魔法のみ。聖女に疎まれてパーティを追い出され、今度は魔滅魔法の使えない聖女とパーティを組むことに。瞳の力は魔物を消すだけではないことを知る頃には、ディールは世界の命運に巻き込まれていた。

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

インターネットで異世界無双!?

kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。  その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。  これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。

処理中です...