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第70話 森の中には
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サーメリアが学院長室の机の向こう側で頭を抱える。
「はぁ・・あの男が聖教会のリズナー・セルナード枢機卿よ。もうゼノア君の事を嗅ぎつけたみたいね。」
「でも・・・あのおじさんからは嫌な感じはしなかったよ?」
「えぇ。それはね・・リズナー枢機卿は純粋な魔法の探究者なのよ。だから悪い噂を囁かれる聖教会の運営に染まってないのよ。だけどその代わり超が付く魔法オタクよ。私も冒険者をしてる時にしつこく付き纏われたわ・・・面倒くさいから目を合わせちゃ駄目よ!」
サーメリアが当時の事を思い出しうんざりした顔で頭を抱える。
(へー・・・学院長がうんざりするぐらいなんだ・・・ん?でも何だろう・・この違和感は・・・)
ゼノアが首を傾げて違和感の正体を探っているとサーメリアの口元に薄らと笑みが溢れ立ち上がるとゼノアの前に駆け寄った・・・
「そ、それはそうと!!さっきの聖魔法を纏わせた拳って本当?!そんな事が出来るの?!ねえ!ねえ!ねえ!」
サーメリアはゼノアの両肩を掴み詰め寄る・・・
(あーー・・違和感の正体はこれだ・・・本当に・・自分の事は棚に上げてよく言うよ・・・)
「・・・ここにも超魔法オタクがいる・・・目を合わせちゃ駄目なんだよね・・・」
ゼノアがサーメリアに指を差しぷいっと目を逸らす・・・すると段々とサーメリアの表情が崩れて行く・・・
「う、うぇぇぇーー!!私は学院長なんだからいいじゃないぃぃぃーーー!!そんな意地悪言わないでぇぇぇーー!!!おーしーえーてーよぉぉぉぉ!!!」
(・・・あうぅぅ・・確かに毎回これは面倒くさいよ・・・でも相手にするとどこまでも付き合わされそうだからね・・・)
ゼノアは子供のようにジタバタと手足をばたつかせ転げ回るサーメリアを冷めた目で眺めるのであった。
次の日、薬草採取の実習でセルバイヤ王都から馬車で約一時間南へ移動した開けた草原に到着した。
「皆さん。ここが今日薬草採取の実習する南の平原です。今日は寒くもなく雪も少ないので薬草採取はやり易いと思います。」
担任のメルローラが引率の教師二人の前に立ち生徒達を見渡す。
「「はーーい!!」」
「はいよー!」
「はい。」
メルローラの言葉に一年生のゼノア達だけが元気に返事を返す。上級生達は昨日の決闘騒ぎで意気消沈し暗く重い空気を漂わせていた。
「ちっ・・・毎回薬草採取なんて召使いにやらせればいいんだ。俺みたいな貴族がする事じゃない!」
「そうよ!高貴な貴族である私が土まみれになる事なんてないわ!」
メルローラは上級生の会話を聞き諭すように声を上げる。
「静かに!!それは違います!貴方達は冒険者になる為にここにいるのです!もし貴方達が召使いも居ない状況で森やダンジョンで窮地に追い込まれて傷を負った時、この実習が役に立つ時が来るのです!今日はもちろん上級生の皆さんには採取する薬草の難易度が上がります。下級生の皆さんに胸を張れるような成果を期待していますよ!」
「・・くっ・・」
メルローラが上級生達を一括すると二人の引率の教師に頷き打ち合わせ通りに二年生と三年生の生徒の前に行き細かな説明を始めた。
(ふ、ふん!そんな事よりもあいつに昨日の屈辱を晴らしてやる・・見てろよ・・お前ら下民が貴族に逆らったらどうなるか見せてやる・・・クックック・・・)
ラグベルは不適な笑いを浮かべゼノアを睨み付ける。そして小さな箱から黒い玉のような物を取り出すと茂みに投げ込むのであった。
メルローラが引率するゼノア達一年生は平原に残り二年生と三年生は平原の先にある森へと入って行く。
(へー・・上級生は森の中に行くんだ・・ちょっと行ってみたいかも・・・)
メルローラは森に入って行く上級生達に目を奪われているゼノア達に向かって軽く手を叩く。
ぱん!
「はい!一年生はこの平原でポーションの原料である『ヒール草』を採取してください。事前に渡したスケッチと採取方法を参考にしてくださいね!」
「「はーーい!!」」
(ヒール草はゴルじいとよく集めたやつだ・・・よーーし!採取方法も分かってるしいっぱい集めるぞ!!)
「あと、森の中へは入ってはいけません。上級生達の引率の先生方は強力な魔物避けのアーティファクトを身に付けているので大丈夫ですがそれが無ければ危険です。いいですね?」
(うーん・・森の方が良いヒール草があるのに・・・残念・・・)
「「「「はーい。」」」」
(へん・・・入るなって言われると入りたくなるのが子供ってもんだろ・・・)
ミレードが不適な笑いを浮かべる。
「はい!それでは始めてください!!」
メルローラが声を上げるとミレード達三人はスケッチに目を凝らしながらヒール草を探し始める。
しかしゼノアは皆が平原に膝をついてヒール草を探しているのを横目に平原全体を眺めるように見ていた。
(ふふ・・・執事のセルジュさんからスキル〈鑑定〉の応用を教えて貰ったんだよね・・・)
ゼノアが視界に広がる平原を鑑定するとヒール草が生えている場所にステータス画面が表示される。
「あった!あった!平原にもヒール草がいっぱいあるんだね!!」
ゼノアは執事のセルジュから〈鑑定〉のスキルレベルが上がると一度に複数の鑑定出来る事を教えてもらっていた。探し物がある時はとても便利なのであると。
ゼノアは鑑定を展開しながらヒール草を手際よく採取して行く。
そんなゼノアの姿をミレード達三人が唖然として見ていた。
「・・凄い・・・何であんなに早く見つけられるの?採取の仕方も綺麗で早いわ・・・」
「お、おい・・・おかしいだろ?!何であいつは何の迷いもなくヒール草を探せるんだ?!」
「・・・ふん・・そんな事分かりきっている。あいつはヒール草を採取した事があるんだ・・・俺達貴族は普段からそんな事はしない。あいつは平民だから普段から薬草の類いを採取していたんだろう。」
(・・・くっ・・・確かにあの速さは異常だ・・・ちっ・・僕があいつに勝てる事があるのか・・・)
エルスは普段は感情を表に出さない。しかし平然を装っていたエルスだったが内心は驚きと同時に嫉妬心が芽生えていた。
「あった!ここにも!あそこにも!」
ゼノアはそんなナリア達の思いを他所にヒール草の採取に夢中になっていた。そしてヒール草を追っていつの間にか森の手前まで来ているのに気付く。
「・・やっぱり森の中の方がヒール草が多いよね・・・あぁっ!!ま、まさか?!あ、あれは・・・エナハーブだ!!ま、間違いない!エナハーブがあんな所に!!」
興奮するゼノアは鑑定に現れたエナハーブの表示を食い入るように凝視する。それもその筈、エナハーブは薬草界では非常に珍しく人間が生きているうちに出会えるのが難しいと言われているのだ。もしエナハーブを持ち帰り市場に出せば数年は遊んで暮らせる程の金額が舞い込んで来るのである。
「ユフィリアさんが言っていた・・・エナハーブやルナハーブを見付けたら何が何でも持ち帰れって・・・ちょっとぐらいなら森に入っても良いよね・・・」
ゼノアはチラリとメルローラを見ると何やら書き物をしてこちらを見ていなかった。しかしその様子を見逃さなかったのはミレードであった。
「おい・・あいつ・・・森の中を見たまま止まってるぞ?何をしてるんだ?」
「えっ?・・本当だ・・ゼノア君は何を見てるのかしら・・・」
「・・・あいつ・・多分、森の中に何かを見つけたんだ。あの様子だと・・森に入るつもりだ!」
エルスが思わず立ち上がるとミレードも森への興味が後押して立ち上がる。そして三人が見つめる中ゼノアが森の中へ入って行く。
「ふん。俺様を差し置いて規則破りとはな!俺も行くぜ!!」
「僕も行く。」
ミレードとエルスはゼノアを追い森に森に向かい駆け出す。
「ちょ、ちょっと!二人とも!!・・・もう!男の子って・・・でも・・ゼノア君がいるなら・・私も行ってみよう!」
ナリアも森への興味とゼノアがいれば大丈夫と思いミレードとエルスの後を追いかけて森へと駆け出すのであった。
「はぁ・・あの男が聖教会のリズナー・セルナード枢機卿よ。もうゼノア君の事を嗅ぎつけたみたいね。」
「でも・・・あのおじさんからは嫌な感じはしなかったよ?」
「えぇ。それはね・・リズナー枢機卿は純粋な魔法の探究者なのよ。だから悪い噂を囁かれる聖教会の運営に染まってないのよ。だけどその代わり超が付く魔法オタクよ。私も冒険者をしてる時にしつこく付き纏われたわ・・・面倒くさいから目を合わせちゃ駄目よ!」
サーメリアが当時の事を思い出しうんざりした顔で頭を抱える。
(へー・・・学院長がうんざりするぐらいなんだ・・・ん?でも何だろう・・この違和感は・・・)
ゼノアが首を傾げて違和感の正体を探っているとサーメリアの口元に薄らと笑みが溢れ立ち上がるとゼノアの前に駆け寄った・・・
「そ、それはそうと!!さっきの聖魔法を纏わせた拳って本当?!そんな事が出来るの?!ねえ!ねえ!ねえ!」
サーメリアはゼノアの両肩を掴み詰め寄る・・・
(あーー・・違和感の正体はこれだ・・・本当に・・自分の事は棚に上げてよく言うよ・・・)
「・・・ここにも超魔法オタクがいる・・・目を合わせちゃ駄目なんだよね・・・」
ゼノアがサーメリアに指を差しぷいっと目を逸らす・・・すると段々とサーメリアの表情が崩れて行く・・・
「う、うぇぇぇーー!!私は学院長なんだからいいじゃないぃぃぃーーー!!そんな意地悪言わないでぇぇぇーー!!!おーしーえーてーよぉぉぉぉ!!!」
(・・・あうぅぅ・・確かに毎回これは面倒くさいよ・・・でも相手にするとどこまでも付き合わされそうだからね・・・)
ゼノアは子供のようにジタバタと手足をばたつかせ転げ回るサーメリアを冷めた目で眺めるのであった。
次の日、薬草採取の実習でセルバイヤ王都から馬車で約一時間南へ移動した開けた草原に到着した。
「皆さん。ここが今日薬草採取の実習する南の平原です。今日は寒くもなく雪も少ないので薬草採取はやり易いと思います。」
担任のメルローラが引率の教師二人の前に立ち生徒達を見渡す。
「「はーーい!!」」
「はいよー!」
「はい。」
メルローラの言葉に一年生のゼノア達だけが元気に返事を返す。上級生達は昨日の決闘騒ぎで意気消沈し暗く重い空気を漂わせていた。
「ちっ・・・毎回薬草採取なんて召使いにやらせればいいんだ。俺みたいな貴族がする事じゃない!」
「そうよ!高貴な貴族である私が土まみれになる事なんてないわ!」
メルローラは上級生の会話を聞き諭すように声を上げる。
「静かに!!それは違います!貴方達は冒険者になる為にここにいるのです!もし貴方達が召使いも居ない状況で森やダンジョンで窮地に追い込まれて傷を負った時、この実習が役に立つ時が来るのです!今日はもちろん上級生の皆さんには採取する薬草の難易度が上がります。下級生の皆さんに胸を張れるような成果を期待していますよ!」
「・・くっ・・」
メルローラが上級生達を一括すると二人の引率の教師に頷き打ち合わせ通りに二年生と三年生の生徒の前に行き細かな説明を始めた。
(ふ、ふん!そんな事よりもあいつに昨日の屈辱を晴らしてやる・・見てろよ・・お前ら下民が貴族に逆らったらどうなるか見せてやる・・・クックック・・・)
ラグベルは不適な笑いを浮かべゼノアを睨み付ける。そして小さな箱から黒い玉のような物を取り出すと茂みに投げ込むのであった。
メルローラが引率するゼノア達一年生は平原に残り二年生と三年生は平原の先にある森へと入って行く。
(へー・・上級生は森の中に行くんだ・・ちょっと行ってみたいかも・・・)
メルローラは森に入って行く上級生達に目を奪われているゼノア達に向かって軽く手を叩く。
ぱん!
「はい!一年生はこの平原でポーションの原料である『ヒール草』を採取してください。事前に渡したスケッチと採取方法を参考にしてくださいね!」
「「はーーい!!」」
(ヒール草はゴルじいとよく集めたやつだ・・・よーーし!採取方法も分かってるしいっぱい集めるぞ!!)
「あと、森の中へは入ってはいけません。上級生達の引率の先生方は強力な魔物避けのアーティファクトを身に付けているので大丈夫ですがそれが無ければ危険です。いいですね?」
(うーん・・森の方が良いヒール草があるのに・・・残念・・・)
「「「「はーい。」」」」
(へん・・・入るなって言われると入りたくなるのが子供ってもんだろ・・・)
ミレードが不適な笑いを浮かべる。
「はい!それでは始めてください!!」
メルローラが声を上げるとミレード達三人はスケッチに目を凝らしながらヒール草を探し始める。
しかしゼノアは皆が平原に膝をついてヒール草を探しているのを横目に平原全体を眺めるように見ていた。
(ふふ・・・執事のセルジュさんからスキル〈鑑定〉の応用を教えて貰ったんだよね・・・)
ゼノアが視界に広がる平原を鑑定するとヒール草が生えている場所にステータス画面が表示される。
「あった!あった!平原にもヒール草がいっぱいあるんだね!!」
ゼノアは執事のセルジュから〈鑑定〉のスキルレベルが上がると一度に複数の鑑定出来る事を教えてもらっていた。探し物がある時はとても便利なのであると。
ゼノアは鑑定を展開しながらヒール草を手際よく採取して行く。
そんなゼノアの姿をミレード達三人が唖然として見ていた。
「・・凄い・・・何であんなに早く見つけられるの?採取の仕方も綺麗で早いわ・・・」
「お、おい・・・おかしいだろ?!何であいつは何の迷いもなくヒール草を探せるんだ?!」
「・・・ふん・・そんな事分かりきっている。あいつはヒール草を採取した事があるんだ・・・俺達貴族は普段からそんな事はしない。あいつは平民だから普段から薬草の類いを採取していたんだろう。」
(・・・くっ・・・確かにあの速さは異常だ・・・ちっ・・僕があいつに勝てる事があるのか・・・)
エルスは普段は感情を表に出さない。しかし平然を装っていたエルスだったが内心は驚きと同時に嫉妬心が芽生えていた。
「あった!ここにも!あそこにも!」
ゼノアはそんなナリア達の思いを他所にヒール草の採取に夢中になっていた。そしてヒール草を追っていつの間にか森の手前まで来ているのに気付く。
「・・やっぱり森の中の方がヒール草が多いよね・・・あぁっ!!ま、まさか?!あ、あれは・・・エナハーブだ!!ま、間違いない!エナハーブがあんな所に!!」
興奮するゼノアは鑑定に現れたエナハーブの表示を食い入るように凝視する。それもその筈、エナハーブは薬草界では非常に珍しく人間が生きているうちに出会えるのが難しいと言われているのだ。もしエナハーブを持ち帰り市場に出せば数年は遊んで暮らせる程の金額が舞い込んで来るのである。
「ユフィリアさんが言っていた・・・エナハーブやルナハーブを見付けたら何が何でも持ち帰れって・・・ちょっとぐらいなら森に入っても良いよね・・・」
ゼノアはチラリとメルローラを見ると何やら書き物をしてこちらを見ていなかった。しかしその様子を見逃さなかったのはミレードであった。
「おい・・あいつ・・・森の中を見たまま止まってるぞ?何をしてるんだ?」
「えっ?・・本当だ・・ゼノア君は何を見てるのかしら・・・」
「・・・あいつ・・多分、森の中に何かを見つけたんだ。あの様子だと・・森に入るつもりだ!」
エルスが思わず立ち上がるとミレードも森への興味が後押して立ち上がる。そして三人が見つめる中ゼノアが森の中へ入って行く。
「ふん。俺様を差し置いて規則破りとはな!俺も行くぜ!!」
「僕も行く。」
ミレードとエルスはゼノアを追い森に森に向かい駆け出す。
「ちょ、ちょっと!二人とも!!・・・もう!男の子って・・・でも・・ゼノア君がいるなら・・私も行ってみよう!」
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