2 / 69
第一章 冒険者になろう!(初日)
第2話 スキル獲得! ~成人の儀式・トロザの街
しおりを挟む
「九十九! 百!」
俺は無心で素振りを繰り返す。
家の前の狭い道。
木の棒が風を切る音が、狭い路地に響く。
俺が異世界に転生して十三年が過ぎた。
スキルがなく、未成年の俺にやれることはないかと考えて、毎日素振りをしている。
「ユウト! 朝ご飯よ!」
「はーい!」
母が俺を呼ぶ。
転生の女神様が言っていた通り、転生した世界は魔物が跋扈する世界だった。
俺が住んでいるのは、城塞都市でトロザという。
トロザの街は、中世ヨーロッパをイメージしたゲーム世界という雰囲気だ。
オレンジ色のタイル屋根で石造りの家が立ち並び、石畳の道路を商人の馬車が行き交う美しい街だ。
だが、美しいのは貴族や豊かな平民が暮らす区画で、俺が住んでいるのは貧しい平民区画――そう、スラム街だ。
(もうすっかり慣れたけど最初はキツかったな……)
日本とは全く違う生活環境。
おまけに赤ん坊から人生やり直しなのだ。
さらに俺が転生した家庭は、スラムの貧しい家で父親はいなかった。
母の名は、サオリ。
黒髪の日本風美人だ。
サオリママは、女手一つで俺を育ててくれた。
このトロザの街では、日本風の名前や黒髪は珍しいらしく、サオリママはご近所で人気のある美人だ。
転生した俺の名前はユウト。
日本風の響きがある名前なので、すぐに馴染んだ。
明るいオレンジの髪をしたカワイイ顔立ちで、成長したらイケメンになれそうだ。
やったね!
(さて、朝ご飯だ!)
俺は家の外で日課の素振りをしていたが、母に呼ばれて家の中に入った。
一部屋と台所があるだけの掘っ立て小屋。
貧しいが文句はない。
むしろサオリママには感謝している。
この貧しい環境で俺を育ててくれたのだ。
朝食は野菜スープに固いパン。
食事の材料は、サオリママが働いているお屋敷でもらってくる捨てる野菜の切れ端と余ったパンだ。
俺は固いパンをスープに浸し、パンを柔らかくして口に運ぶ。
ジュワッと野菜の旨味が口に広がる。
味付けは塩味だけだが、転生してから十年以上食べているお袋の味だ。
「お母さん! 美味しいよ!」
「ふふ。良かったわね。今日は成人の儀式に行くんでしょ?」
「うん。神様からスキルをもらうよ!」
「楽しみね」
サオリママが優しい目で俺を見る。
最初は違和感バリバリだったけれど、今ではサオリママを母親だと俺は受け入れている。
この世界では十三歳になると成人だ。
そして成人の儀式を神殿で行い神様からスキルをもらう。
転生の女神様が言っていた通りだ。
(つまり……今日から俺のチート人生が始まる! お金持ちになってサオリママに良い暮らしをさせてあげるんだ!)
「行ってきます!」
朝食を美味しくいただき、俺は神殿へ向かった。
スラム街の細い路地を駆け抜ける。
百十番街の大通りを横切れば平民街だ。
身なりの良い人が多く、一目でスラムの子供とわかる俺は浮きまくっている。
俺はボロイ服を着て裸足のまま。
足の裏はすり切れては固まり、今ではすっかりカチカチになっている。
中には俺を嫌そうな目で見る人もいるし、見ないようにあからさまに視線をそらす人もいる。
正直不快だ。
だが、スラム街には神殿がないので、平民街の神殿に行くしかない。
俺は我慢して遠くに見える神殿へ走る。
神殿は石造りの大きな建物で、前世で見たキリスト教の教会に似ている。
神殿に入るのは初めてだ。
俺はちょっと緊張しながら扉を開けて神殿の中に入った。
(うわっ! いっぱい人がいるな!)
扉の先は大広間で奥に白い石像が飾られている。
石像は転生の女神様に似ているが、多分あの石像が地元の神様なのだろう。
大広間には沢山の子供が集まっている。
身なりの良い子供は金持ち平民の子供だろう。
両親も一緒の子供もいて、ちょっと羨ましい。
(サオリママは仕事だから仕方ないね……)
俺は自分を納得させる。
成人の儀式は、もう始まっていた。
男の子が白い石像の前に進み、神官が祝詞を唱えると、男の子が柔らかい光に包まれた。
男の子の体の前に透明なボードが浮かび上がった。
(おっ! ステータスボードだ!)
あの透明なボードは、ステータスボードといわれる。
昔、スキルを授かった近所のお兄ちゃんが、俺に自慢して見せてくれた。
この世界ならではの不思議な物体だ。
神官が透明なボードをのぞき込んで男の子に告げる。
「あなたのスキルは【剣術】です! 成人おめでとうございます!」
神殿の中は大きな拍手とお祝いの声に包まれた。
剣術のスキルを得た男の子は得意げだ。
次々に子供たちがスキルを授かり俺の順番になった。
「さあ、こちらへ」
俺は神官の案内で白い石像の前に立つ。
目を閉じ両手を組んで神様に向かって一心に祈る。
(神様……。私は十三年前に日本から転生したユウトです。転生の神様にお願いした通りです。良いスキルをお願いします!)
体がふわりと何かに包まれた感触があった。
そっと目を開くと、俺の周りにキラキラした光が降り注いでいる。
「おお! これは!」
神官が驚いている。
先ほどまでの柔らかい光とは違う。
金色の花びらが舞い散っているようだ。
ステータスボードが目の前に浮かび上がった!
スキルは何だ!
「「えっ……!?」」
ステータスボードをのぞき込んだ神官と俺の声が重なった。
俺も神官も困惑している。
ステータスボードには、俺が得たスキルが表示されていた。
◆―― ステータス ――◆
【名前】 ユウト
【レベル】1
【スキル】レベル1
◆―――――――――――◆
眉根を寄せ困惑していた神官が表情を作り直し、いかめしい顔で俺に告げた。
「あなたのスキルは【レベル1】です! 成人おめでとうございます!」
待て! 待て! 待ってくれ!
スキルがレベル1ってどういうことだよ!?
俺は無心で素振りを繰り返す。
家の前の狭い道。
木の棒が風を切る音が、狭い路地に響く。
俺が異世界に転生して十三年が過ぎた。
スキルがなく、未成年の俺にやれることはないかと考えて、毎日素振りをしている。
「ユウト! 朝ご飯よ!」
「はーい!」
母が俺を呼ぶ。
転生の女神様が言っていた通り、転生した世界は魔物が跋扈する世界だった。
俺が住んでいるのは、城塞都市でトロザという。
トロザの街は、中世ヨーロッパをイメージしたゲーム世界という雰囲気だ。
オレンジ色のタイル屋根で石造りの家が立ち並び、石畳の道路を商人の馬車が行き交う美しい街だ。
だが、美しいのは貴族や豊かな平民が暮らす区画で、俺が住んでいるのは貧しい平民区画――そう、スラム街だ。
(もうすっかり慣れたけど最初はキツかったな……)
日本とは全く違う生活環境。
おまけに赤ん坊から人生やり直しなのだ。
さらに俺が転生した家庭は、スラムの貧しい家で父親はいなかった。
母の名は、サオリ。
黒髪の日本風美人だ。
サオリママは、女手一つで俺を育ててくれた。
このトロザの街では、日本風の名前や黒髪は珍しいらしく、サオリママはご近所で人気のある美人だ。
転生した俺の名前はユウト。
日本風の響きがある名前なので、すぐに馴染んだ。
明るいオレンジの髪をしたカワイイ顔立ちで、成長したらイケメンになれそうだ。
やったね!
(さて、朝ご飯だ!)
俺は家の外で日課の素振りをしていたが、母に呼ばれて家の中に入った。
一部屋と台所があるだけの掘っ立て小屋。
貧しいが文句はない。
むしろサオリママには感謝している。
この貧しい環境で俺を育ててくれたのだ。
朝食は野菜スープに固いパン。
食事の材料は、サオリママが働いているお屋敷でもらってくる捨てる野菜の切れ端と余ったパンだ。
俺は固いパンをスープに浸し、パンを柔らかくして口に運ぶ。
ジュワッと野菜の旨味が口に広がる。
味付けは塩味だけだが、転生してから十年以上食べているお袋の味だ。
「お母さん! 美味しいよ!」
「ふふ。良かったわね。今日は成人の儀式に行くんでしょ?」
「うん。神様からスキルをもらうよ!」
「楽しみね」
サオリママが優しい目で俺を見る。
最初は違和感バリバリだったけれど、今ではサオリママを母親だと俺は受け入れている。
この世界では十三歳になると成人だ。
そして成人の儀式を神殿で行い神様からスキルをもらう。
転生の女神様が言っていた通りだ。
(つまり……今日から俺のチート人生が始まる! お金持ちになってサオリママに良い暮らしをさせてあげるんだ!)
「行ってきます!」
朝食を美味しくいただき、俺は神殿へ向かった。
スラム街の細い路地を駆け抜ける。
百十番街の大通りを横切れば平民街だ。
身なりの良い人が多く、一目でスラムの子供とわかる俺は浮きまくっている。
俺はボロイ服を着て裸足のまま。
足の裏はすり切れては固まり、今ではすっかりカチカチになっている。
中には俺を嫌そうな目で見る人もいるし、見ないようにあからさまに視線をそらす人もいる。
正直不快だ。
だが、スラム街には神殿がないので、平民街の神殿に行くしかない。
俺は我慢して遠くに見える神殿へ走る。
神殿は石造りの大きな建物で、前世で見たキリスト教の教会に似ている。
神殿に入るのは初めてだ。
俺はちょっと緊張しながら扉を開けて神殿の中に入った。
(うわっ! いっぱい人がいるな!)
扉の先は大広間で奥に白い石像が飾られている。
石像は転生の女神様に似ているが、多分あの石像が地元の神様なのだろう。
大広間には沢山の子供が集まっている。
身なりの良い子供は金持ち平民の子供だろう。
両親も一緒の子供もいて、ちょっと羨ましい。
(サオリママは仕事だから仕方ないね……)
俺は自分を納得させる。
成人の儀式は、もう始まっていた。
男の子が白い石像の前に進み、神官が祝詞を唱えると、男の子が柔らかい光に包まれた。
男の子の体の前に透明なボードが浮かび上がった。
(おっ! ステータスボードだ!)
あの透明なボードは、ステータスボードといわれる。
昔、スキルを授かった近所のお兄ちゃんが、俺に自慢して見せてくれた。
この世界ならではの不思議な物体だ。
神官が透明なボードをのぞき込んで男の子に告げる。
「あなたのスキルは【剣術】です! 成人おめでとうございます!」
神殿の中は大きな拍手とお祝いの声に包まれた。
剣術のスキルを得た男の子は得意げだ。
次々に子供たちがスキルを授かり俺の順番になった。
「さあ、こちらへ」
俺は神官の案内で白い石像の前に立つ。
目を閉じ両手を組んで神様に向かって一心に祈る。
(神様……。私は十三年前に日本から転生したユウトです。転生の神様にお願いした通りです。良いスキルをお願いします!)
体がふわりと何かに包まれた感触があった。
そっと目を開くと、俺の周りにキラキラした光が降り注いでいる。
「おお! これは!」
神官が驚いている。
先ほどまでの柔らかい光とは違う。
金色の花びらが舞い散っているようだ。
ステータスボードが目の前に浮かび上がった!
スキルは何だ!
「「えっ……!?」」
ステータスボードをのぞき込んだ神官と俺の声が重なった。
俺も神官も困惑している。
ステータスボードには、俺が得たスキルが表示されていた。
◆―― ステータス ――◆
【名前】 ユウト
【レベル】1
【スキル】レベル1
◆―――――――――――◆
眉根を寄せ困惑していた神官が表情を作り直し、いかめしい顔で俺に告げた。
「あなたのスキルは【レベル1】です! 成人おめでとうございます!」
待て! 待て! 待ってくれ!
スキルがレベル1ってどういうことだよ!?
185
あなたにおすすめの小説
レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
無職が最強の万能職でした!?〜俺のスローライフはどこ行った!?〜
あーもんど
ファンタジー
不幸体質持ちの若林音羽はある日の帰り道、自他共に認める陽キャのクラスメイト 朝日翔陽の異世界召喚に巻き込まれた。目を開ければ、そこは歩道ではなく建物の中。それもかなり豪華な内装をした空間だ。音羽がこの場で真っ先に抱いた感想は『テンプレだな』と言う、この一言だけ。異世界ファンタジーものの小説を読み漁っていた音羽にとって、異世界召喚先が煌びやかな王宮内────もっと言うと謁見の間であることはテンプレの一つだった。
その後、王様の命令ですぐにステータスを確認した音羽と朝日。勇者はもちろん朝日だ。何故なら、あの魔法陣は朝日を呼ぶために作られたものだから。言うならば音羽はおまけだ。音羽は朝日が勇者であることに大して驚きもせず、自分のステータスを確認する。『もしかしたら、想像を絶するようなステータスが現れるかもしれない』と淡い期待を胸に抱きながら····。そんな音羽の淡い期待を打ち砕くのにそう時間は掛からなかった。表示されたステータスに示された職業はまさかの“無職”。これでは勇者のサポーター要員にもなれない。装備品やら王家の家紋が入ったブローチやらを渡されて見事王城から厄介払いされた音羽は絶望に打ちひしがれていた。だって、無職ではチートスキルでもない限り異世界生活を謳歌することは出来ないのだから····。無職は『何も出来ない』『何にもなれない』雑魚職業だと決めつけていた音羽だったが、あることをきっかけに無職が最強の万能職だと判明して!?
チートスキルと最強の万能職を用いて、音羽は今日も今日とて異世界無双!
※カクヨム、小説家になろう様でも掲載中
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
最弱スキルも9999個集まれば最強だよね(完結)
排他的経済水域
ファンタジー
12歳の誕生日
冒険者になる事が憧れのケインは、教会にて
スキル適性値とオリジナルスキルが告げられる
強いスキルを望むケインであったが、
スキル適性値はG
オリジナルスキルも『スキル重複』というよくわからない物
友人からも家族からも馬鹿にされ、
尚最強の冒険者になる事をあきらめないケイン
そんなある日、
『スキル重複』の本来の効果を知る事となる。
その効果とは、
同じスキルを2つ以上持つ事ができ、
同系統の効果のスキルは効果が重複するという
恐ろしい物であった。
このスキルをもって、ケインの下剋上は今始まる。
HOTランキング 1位!(2023年2月21日)
ファンタジー24hポイントランキング 3位!(2023年2月21日)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる