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第二章 冒険の始まり(二日目)
第19話 ミレット@レベル2
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「ユウト。終りましたよ!」
ミレットのレベルアップが終った。
振り向くとミレットは、満面の笑みだ。
レベル2になったことが、相当嬉しいのだろう。
「次はユウトの番ですね。わたくしが見張りますから、レベルアップして下さい」
「いや、俺はまだレベルアップ出来ないんだ」
「えっ!? 私たちの持っている討伐ポイントは同じですよね!?」
「えーと。昨日、討伐ポイントを3ポイント使っちゃったんだ」
「えっ!? そうなの!?」
うっ……すごい疑問を持たれている。
だが、『スキルを取得するのに討伐ポイントを使いました』とは言えない。
俺の特殊なスキルがバレてしまう。
「まあ、ちょっとね! ハハハ! じゃあ、出口へ向かいながら魔物を探そう!」
「……」
ミレットが不思議そうな顔をしたが、俺は強引に会話を打ち切り出発した。
ミレットの生暖かい視線が辛い。
おっと! スキル【気配察知】に反応が!
「ミレット! こっちだ!」
ダンジョン通路の角を曲がり、小走りに通路を進む。
いた!
ホーンラビット!
「行くよ!」
「お願いします!」
ミレットは、俺に疑問を感じていたようだが、返事を聞く限り、きっちり切り替えてくれている。
戦闘に不安はない。
俺はこれまでと同じく、ホーンラビットとの距離をダッシュで潰して、盾を使って立ち回る。
「撃ちます!」
ミレットから合図が来た。
「オッケー!」
俺はサッと身をひるがえし、ホーンラビットから距離を取る。
「ファイヤーボール!」
ミレットの杖の先からソフトボール大の火の玉が発射された。
ゴウゥゥゥ!
ミレットが放った魔法ファイヤーボール。
火の玉の大きさはこれまでと同じだが、音がこれまでより大きい!
ファイヤーボールは、唸りを上げてホーンラビットに襲いかかった。
ミレットが放ったファイヤーボールが、ホーンラビットの頭部に着弾した。
バッ! とエフェクトがかかったように火が爆ぜる。
ホーンラビットは煙になって消え魔石がドロップした。
俺は魔石を拾い上げながら、ミレットを褒めた。
「凄いね! ファイヤーボールの威力が上がってるよね?」
「やっぱり、そう思いますか!?」
「うん! 音が大きくなっていた! 着弾した後は火がバチバチっとなったよ!」
「レベルアップ効果ですね! MPも全て回復すれば、今までより多く撃てそうです!」
なるほど。
ゲームでいうと、魔力や知力とMPが上昇したイメージかな?
「合計何発くらい撃てそう?」
「十二発……かなあ……」
「二発増えているね!」
たかが二発、されど二発。
これまでより探索時間を長く取れるということだ。
レベルアップ効果は大きいな。
俺たちは探索を続けた。
出口近くで、俺の討伐ポイントが10になり、レベル2にレベルアップ可能になった。
ミレットのレベルアップが終った。
振り向くとミレットは、満面の笑みだ。
レベル2になったことが、相当嬉しいのだろう。
「次はユウトの番ですね。わたくしが見張りますから、レベルアップして下さい」
「いや、俺はまだレベルアップ出来ないんだ」
「えっ!? 私たちの持っている討伐ポイントは同じですよね!?」
「えーと。昨日、討伐ポイントを3ポイント使っちゃったんだ」
「えっ!? そうなの!?」
うっ……すごい疑問を持たれている。
だが、『スキルを取得するのに討伐ポイントを使いました』とは言えない。
俺の特殊なスキルがバレてしまう。
「まあ、ちょっとね! ハハハ! じゃあ、出口へ向かいながら魔物を探そう!」
「……」
ミレットが不思議そうな顔をしたが、俺は強引に会話を打ち切り出発した。
ミレットの生暖かい視線が辛い。
おっと! スキル【気配察知】に反応が!
「ミレット! こっちだ!」
ダンジョン通路の角を曲がり、小走りに通路を進む。
いた!
ホーンラビット!
「行くよ!」
「お願いします!」
ミレットは、俺に疑問を感じていたようだが、返事を聞く限り、きっちり切り替えてくれている。
戦闘に不安はない。
俺はこれまでと同じく、ホーンラビットとの距離をダッシュで潰して、盾を使って立ち回る。
「撃ちます!」
ミレットから合図が来た。
「オッケー!」
俺はサッと身をひるがえし、ホーンラビットから距離を取る。
「ファイヤーボール!」
ミレットの杖の先からソフトボール大の火の玉が発射された。
ゴウゥゥゥ!
ミレットが放った魔法ファイヤーボール。
火の玉の大きさはこれまでと同じだが、音がこれまでより大きい!
ファイヤーボールは、唸りを上げてホーンラビットに襲いかかった。
ミレットが放ったファイヤーボールが、ホーンラビットの頭部に着弾した。
バッ! とエフェクトがかかったように火が爆ぜる。
ホーンラビットは煙になって消え魔石がドロップした。
俺は魔石を拾い上げながら、ミレットを褒めた。
「凄いね! ファイヤーボールの威力が上がってるよね?」
「やっぱり、そう思いますか!?」
「うん! 音が大きくなっていた! 着弾した後は火がバチバチっとなったよ!」
「レベルアップ効果ですね! MPも全て回復すれば、今までより多く撃てそうです!」
なるほど。
ゲームでいうと、魔力や知力とMPが上昇したイメージかな?
「合計何発くらい撃てそう?」
「十二発……かなあ……」
「二発増えているね!」
たかが二発、されど二発。
これまでより探索時間を長く取れるということだ。
レベルアップ効果は大きいな。
俺たちは探索を続けた。
出口近くで、俺の討伐ポイントが10になり、レベル2にレベルアップ可能になった。
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