17 / 30
オリジョン、学校の遠足に行く4
しおりを挟む
その台所には簡易コンロと小さい鍋があった。
食材はなかったが、水はあった。
俺は持参した物で、温かい飲み物を入れた。
『リン、着替え終わった?
温かい飲み物を入れたんだけど、入っても良いかな?』
『はい!どうぞ!!』
どこから出てるのか分からない甲高い声で返事が返ってくる。
カップを二つ持って入ると、俺の服を着て恥ずかしそうに俯いた彼女がいた。
(これは、ヤバイな。
想像以上にインパクトがある。)
全体にダボダボした服だが、胸の部分はパッツンで強調されてしまっている。
じっと見る訳にもいかず、カップを手渡し、辺りを見回した。
『ストーブと薪がある。
上手く燃えるかな?』
ストーブの火等の事は使用人がやってくれてたので、触った事が無かった。
が、薪を手に取ると火の付きやすい並べ方が頭に浮かび、程なく火を興す事が出来た。
うん、空気の流れを考えてやるんだよな。
うん、うん、自画自賛で頷いていると、
『オリジョンくん、凄いね。』
そんな声が掛けられた。
前世の記憶が助けてくれたからね、と言う訳にもいかず、曖昧に笑って濁す。
『この飲み物もおいしい。
これ、なんて言うの?』
ココアに似た味を追究した物だった。
庭で栽培したものを粉にしたものに、ハチミツで練って甘味を付け、携帯しやすくしたものだ。
それを沸かしたお湯で溶かしたのだ。
『ココアって俺は呼んでるけどね。
さ、濡れた服、乾かそうか。』
広げて干さなければいけないのだ。
食材はなかったが、水はあった。
俺は持参した物で、温かい飲み物を入れた。
『リン、着替え終わった?
温かい飲み物を入れたんだけど、入っても良いかな?』
『はい!どうぞ!!』
どこから出てるのか分からない甲高い声で返事が返ってくる。
カップを二つ持って入ると、俺の服を着て恥ずかしそうに俯いた彼女がいた。
(これは、ヤバイな。
想像以上にインパクトがある。)
全体にダボダボした服だが、胸の部分はパッツンで強調されてしまっている。
じっと見る訳にもいかず、カップを手渡し、辺りを見回した。
『ストーブと薪がある。
上手く燃えるかな?』
ストーブの火等の事は使用人がやってくれてたので、触った事が無かった。
が、薪を手に取ると火の付きやすい並べ方が頭に浮かび、程なく火を興す事が出来た。
うん、空気の流れを考えてやるんだよな。
うん、うん、自画自賛で頷いていると、
『オリジョンくん、凄いね。』
そんな声が掛けられた。
前世の記憶が助けてくれたからね、と言う訳にもいかず、曖昧に笑って濁す。
『この飲み物もおいしい。
これ、なんて言うの?』
ココアに似た味を追究した物だった。
庭で栽培したものを粉にしたものに、ハチミツで練って甘味を付け、携帯しやすくしたものだ。
それを沸かしたお湯で溶かしたのだ。
『ココアって俺は呼んでるけどね。
さ、濡れた服、乾かそうか。』
広げて干さなければいけないのだ。
263
あなたにおすすめの小説
きっと幸せな異世界生活
スノウ
ファンタジー
神の手違いで日本人として15年間生きてきた倉本カノン。彼女は暴走トラックに轢かれて生死の境を彷徨い、魂の状態で女神のもとに喚ばれてしまう。女神の説明によれば、カノンは本来異世界レメイアで生まれるはずの魂であり、転生神の手違いで魂が入れ替わってしまっていたのだという。
そして、本来カノンとして日本で生まれるはずだった魂は異世界レメイアで生きており、カノンの事故とほぼ同時刻に真冬の川に転落して流され、仮死状態になっているという。
時を同じくして肉体から魂が離れようとしている2人の少女。2つの魂をあるべき器に戻せるたった一度のチャンスを神は見逃さず、実行に移すべく動き出すのだった。
女神の導きで新生活を送ることになったカノンの未来は…?
毎日12時頃に投稿します。
─────────────────
いいね、お気に入りをくださった方、どうもありがとうございます。
とても励みになります。
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します
mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。
中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。
私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。
そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。
自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。
目の前に女神が現れて言う。
「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」
そう言われて私は首を傾げる。
「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」
そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。
神は書類を提示させてきて言う。
「これに書いてくれ」と言われて私は書く。
「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。
「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」
私は頷くと神は笑顔で言う。
「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。
ーーーーーーーーー
毎話1500文字程度目安に書きます。
たまに2000文字が出るかもです。
余命半年のはずが?異世界生活始めます
ゆぃ♫
ファンタジー
静波杏花、本日病院で健康診断の結果を聞きに行き半年の余命と判明…
不運が重なり、途方に暮れていると…
確認はしていますが、拙い文章で誤字脱字もありますが読んでいただけると嬉しいです。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
モブで可哀相? いえ、幸せです!
みけの
ファンタジー
私のお姉さんは“恋愛ゲームのヒロイン”で、私はゲームの中で“モブ”だそうだ。
“あんたはモブで可哀相”。
お姉さんはそう、思ってくれているけど……私、可哀相なの?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる