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第十九話
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二本の斧を持った黒ずくめの人物が教室の戸を破壊し、遂に中に入り込んで来ました。
シービアと言っていましたが何でしょうか。
「ふん、随分とおかしな格好をしているが、俺がいる限りここを通れると思うなよ」
セフィーロ様が剣を構えて立ちふさがります。
黒ずくめはセフィーロ様より随分と体が大きいですが、階段状になった教室の上に位置し、騎士団副団長であるセフィーロ様なら問題は無いはずです。
「お兄様お気をつけて! 相手はあまりに異様です!」
私を抱きしめてプリメラが大声を出します。
逆です! 逆! 私がプリメラを護らないといけないのに、プリメラに護ってもらってどうするんですか!
でも……ん……くっ……プリメラの方が力があるので抜け出せません。
「С И Л Ь В И Я Где」
「何を言っているのか分からないが、お前はこの国の人間ではないのか? まぁどこの人間だろうが俺に武器を向けた時点で生きては帰さないがね!!」
セフィーロ様が黒ずくめに対して攻撃を開始しました。
高い場所に位置しているので剣を振り下ろす形ですが、黒ずくめは両手の斧で軽々と捌いています。
黒ずくめは斧が二本あるため片方で剣を受け、もう一本でセフィーロ様の足を狙うなどして勝負は拮抗しています。
「姿だけでなく戦い方も奇妙だな! しかし俺には通用しな……何!?」
破壊された扉からもう一人の黒ずくめが入ってきました。
どうやら警備兵では抑えられなかった様です。
もう一人の黒ずくめは斧ではなく炎のように波打つ大剣を二本持っています。
「……へぇ、フランベルジュを片手で持つとは、なかなか面白いじゃないか」
フランベルジュを持つ方はセフィーロ様に見向きもせずこちらに走ってきます!
え、ええっ! いけません! なんとしてもプリメラを護らないと!!
私は体を左右に振ってプリメラの腕から抜け出し、なんとかプリメラの頭に抱き付く事が出来ました。
せめて、せめて私で剣を止める事が出来れば!
「シルビアやめなさ……キャア!!」
フランベルジュが頭の上を飛んでいきました。
どうやらセフィーロ様が机を破壊して蹴り飛ばし、剣を持つ腕にぶつけた様です。
そして斧を持つ方の顔を蹴飛ばして、教室の段下へと落とします。
「みんな怪我はないか⁉」
セフィーロ様がフランベルジュを持つ黒ずくめに追いつき、何とか自分に注意を引こうと突きかかります。
セフィーロ様の剣は黒ずくめの体に深く突き刺され……いえ、剣が刺さらずに止まっています。
ならばと剣を刺さず斬る事で動きを止めようとしますが、徐々に黒いローブが無くなっていき剣が刺さらなかった理由がわかりました。
全身が金属の鎧で包まれていました。
しかし異様なのはその体の細さで、フランベルジュを持つ黒ずくめも背は大きいのですが、胴体や腰の細さは私に近いものがあります。
なのに肩幅があるのでとても異様です。
それに……ヘルメットにはやはり穴が無く、顔は一切見えません。
「剣では止めることができないか……ならこれはどうだ!」
剣の間合いから一気に接近し、まるで格闘戦をするような距離まで近づくと、剣の柄で顔を殴り足を絡めて背後に倒そうとします。
戦い方が豊富ですね、流石は騎士団副団長!
しかし相手もやるもので、足を引っかけられた瞬間にフランベルジュを床に刺して踏ん張ります。
セフィーロ様は相手に組み付いているため次の手に困り、黒ずくめも剣を床に刺しているため身動きが取れなくなります。
その瞬間でした。
窓のガラスを破って何者かが侵入してきたのです!
え!? そこは外、それにここは三階ですよ!?
同じく黒ずくめですが、両手には握った手から三本の短い剣が突き出ています。
「プリメラ危ない!!」
完全の私の上から落ちてきて、三本の剣を私に向けて突き出しています。
私だけでは……防げない!
とっさにプリメラを両手で床に押し付けます。
「だめ! シルビア、シルビア!!」
鈍い音が聞えます。
ああ、赤い液体がプリメラの背中にこぼれています。
私の……血でしょうか。
「シルビア大丈夫かい!? しっかりして!!」
ああ、リック様の声が聞えます。
幻聴でしょうか?
「シルビアに……何をするんだ!」
甲高い音と共に周囲の人がいなくなり明るくなりました。
……え? 血が滴る場所が移動している?
顔を上げると目の前にはリック様が両手に剣を持ち、奇妙な武器を持つ黒ずくめと対峙しています。
制服の腕が破れて血が流れています。
「リック様⁉ 腕にお怪我を!」
リック様は軽くこちらに微笑み、二本の剣で黒ずくめに攻撃します。
窓を破って入った黒ずくめは背が小さく、まるで子供かと思う程です。
「ようやくお出ましかいリック君。俺一人が活躍して喝采を浴びる予定だったんだがね」
「喝采はアナタに差し上げます……僕はシルビアを護るだけです」
「はっはっは。喝采を浴びてシルビアももらうさ」
「……渡しません」
い、今言いあう事ですか!?
でもなんでしょう、セフィーロ様の動きに余裕が見えます。
「大変そうですね……これをどうぞ!」
リック様が後ろを見る事もなく一本の剣をセフィーロ様目がけて投げつけました!
ええっ! その速度で投げつけるなんて、しかもセフィーロ様の顔に目がけて⁉
しかし命中すると思った瞬間にセフィーロ様は顔を後ろに下げてフランベルジュの男から離れます。
「ガッ! グ……」
避けた先には斧を持つ黒ずくめがいて、額のあたりに剣が突き刺さりました。
え? え? ええっ?
「余計なお世話だよ。返す!」
斧の顔から剣を抜いてそのままリック様に投げ返します。
こ、今度はリック様の顔目がけて!? この二人は喧嘩をしているのですか!?
ですが剣は少しそれて小さな黒ずくめの顔に向かいます。
それに気が付いた小さい黒ずくめはのけ反ってかわしますが、その隙にリック様の剣が黒ずくめの喉から頭に向けて剣を突き刺します。
あ、よく見ると小さな黒ずくめは顔には鉄のマスク、体と両手両足には鎧を付けています。
倒すにはのけ反らす必要があった……?
残りのフランベルジュを持つ黒ずくめは二人でやればあっという間でした。
脅威が去り、安堵したのか女子生徒は泣きわめき、男子生徒は拍手しています。
「シルビア、シルビア怪我はない⁉」
「はい大丈夫ですプリメラ。セフィーロ様とリック様に感謝を「違うの!」え?」
「あいつらが狙ったのはアナタなのよシルビア! あなたは……あなたは……」
そこまで言うと緊張が解けたのか意識を失ってしまいました。
わたしは……なんでしょうか。
シービアと言っていましたが何でしょうか。
「ふん、随分とおかしな格好をしているが、俺がいる限りここを通れると思うなよ」
セフィーロ様が剣を構えて立ちふさがります。
黒ずくめはセフィーロ様より随分と体が大きいですが、階段状になった教室の上に位置し、騎士団副団長であるセフィーロ様なら問題は無いはずです。
「お兄様お気をつけて! 相手はあまりに異様です!」
私を抱きしめてプリメラが大声を出します。
逆です! 逆! 私がプリメラを護らないといけないのに、プリメラに護ってもらってどうするんですか!
でも……ん……くっ……プリメラの方が力があるので抜け出せません。
「С И Л Ь В И Я Где」
「何を言っているのか分からないが、お前はこの国の人間ではないのか? まぁどこの人間だろうが俺に武器を向けた時点で生きては帰さないがね!!」
セフィーロ様が黒ずくめに対して攻撃を開始しました。
高い場所に位置しているので剣を振り下ろす形ですが、黒ずくめは両手の斧で軽々と捌いています。
黒ずくめは斧が二本あるため片方で剣を受け、もう一本でセフィーロ様の足を狙うなどして勝負は拮抗しています。
「姿だけでなく戦い方も奇妙だな! しかし俺には通用しな……何!?」
破壊された扉からもう一人の黒ずくめが入ってきました。
どうやら警備兵では抑えられなかった様です。
もう一人の黒ずくめは斧ではなく炎のように波打つ大剣を二本持っています。
「……へぇ、フランベルジュを片手で持つとは、なかなか面白いじゃないか」
フランベルジュを持つ方はセフィーロ様に見向きもせずこちらに走ってきます!
え、ええっ! いけません! なんとしてもプリメラを護らないと!!
私は体を左右に振ってプリメラの腕から抜け出し、なんとかプリメラの頭に抱き付く事が出来ました。
せめて、せめて私で剣を止める事が出来れば!
「シルビアやめなさ……キャア!!」
フランベルジュが頭の上を飛んでいきました。
どうやらセフィーロ様が机を破壊して蹴り飛ばし、剣を持つ腕にぶつけた様です。
そして斧を持つ方の顔を蹴飛ばして、教室の段下へと落とします。
「みんな怪我はないか⁉」
セフィーロ様がフランベルジュを持つ黒ずくめに追いつき、何とか自分に注意を引こうと突きかかります。
セフィーロ様の剣は黒ずくめの体に深く突き刺され……いえ、剣が刺さらずに止まっています。
ならばと剣を刺さず斬る事で動きを止めようとしますが、徐々に黒いローブが無くなっていき剣が刺さらなかった理由がわかりました。
全身が金属の鎧で包まれていました。
しかし異様なのはその体の細さで、フランベルジュを持つ黒ずくめも背は大きいのですが、胴体や腰の細さは私に近いものがあります。
なのに肩幅があるのでとても異様です。
それに……ヘルメットにはやはり穴が無く、顔は一切見えません。
「剣では止めることができないか……ならこれはどうだ!」
剣の間合いから一気に接近し、まるで格闘戦をするような距離まで近づくと、剣の柄で顔を殴り足を絡めて背後に倒そうとします。
戦い方が豊富ですね、流石は騎士団副団長!
しかし相手もやるもので、足を引っかけられた瞬間にフランベルジュを床に刺して踏ん張ります。
セフィーロ様は相手に組み付いているため次の手に困り、黒ずくめも剣を床に刺しているため身動きが取れなくなります。
その瞬間でした。
窓のガラスを破って何者かが侵入してきたのです!
え!? そこは外、それにここは三階ですよ!?
同じく黒ずくめですが、両手には握った手から三本の短い剣が突き出ています。
「プリメラ危ない!!」
完全の私の上から落ちてきて、三本の剣を私に向けて突き出しています。
私だけでは……防げない!
とっさにプリメラを両手で床に押し付けます。
「だめ! シルビア、シルビア!!」
鈍い音が聞えます。
ああ、赤い液体がプリメラの背中にこぼれています。
私の……血でしょうか。
「シルビア大丈夫かい!? しっかりして!!」
ああ、リック様の声が聞えます。
幻聴でしょうか?
「シルビアに……何をするんだ!」
甲高い音と共に周囲の人がいなくなり明るくなりました。
……え? 血が滴る場所が移動している?
顔を上げると目の前にはリック様が両手に剣を持ち、奇妙な武器を持つ黒ずくめと対峙しています。
制服の腕が破れて血が流れています。
「リック様⁉ 腕にお怪我を!」
リック様は軽くこちらに微笑み、二本の剣で黒ずくめに攻撃します。
窓を破って入った黒ずくめは背が小さく、まるで子供かと思う程です。
「ようやくお出ましかいリック君。俺一人が活躍して喝采を浴びる予定だったんだがね」
「喝采はアナタに差し上げます……僕はシルビアを護るだけです」
「はっはっは。喝采を浴びてシルビアももらうさ」
「……渡しません」
い、今言いあう事ですか!?
でもなんでしょう、セフィーロ様の動きに余裕が見えます。
「大変そうですね……これをどうぞ!」
リック様が後ろを見る事もなく一本の剣をセフィーロ様目がけて投げつけました!
ええっ! その速度で投げつけるなんて、しかもセフィーロ様の顔に目がけて⁉
しかし命中すると思った瞬間にセフィーロ様は顔を後ろに下げてフランベルジュの男から離れます。
「ガッ! グ……」
避けた先には斧を持つ黒ずくめがいて、額のあたりに剣が突き刺さりました。
え? え? ええっ?
「余計なお世話だよ。返す!」
斧の顔から剣を抜いてそのままリック様に投げ返します。
こ、今度はリック様の顔目がけて!? この二人は喧嘩をしているのですか!?
ですが剣は少しそれて小さな黒ずくめの顔に向かいます。
それに気が付いた小さい黒ずくめはのけ反ってかわしますが、その隙にリック様の剣が黒ずくめの喉から頭に向けて剣を突き刺します。
あ、よく見ると小さな黒ずくめは顔には鉄のマスク、体と両手両足には鎧を付けています。
倒すにはのけ反らす必要があった……?
残りのフランベルジュを持つ黒ずくめは二人でやればあっという間でした。
脅威が去り、安堵したのか女子生徒は泣きわめき、男子生徒は拍手しています。
「シルビア、シルビア怪我はない⁉」
「はい大丈夫ですプリメラ。セフィーロ様とリック様に感謝を「違うの!」え?」
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わたしは……なんでしょうか。
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