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第二十二話
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「俺がお前の純真を確かめてやろう」
元男爵の手が私の頬に当たります。
い、いや……嫌なのに……体がいう事を聞いてくれない!
手は頬から段々と下に降りていき肩へ、そして……
「ポルテ、その様な事の為に会わせたのではないぞ」
「はっ!? し、しかしサクシード卿、これは私が用意した生贄ですぅ、せめて死ぬ前にいい思いをさせてやろうという親心なのですよ」
「不要である。その娘は自ら生贄をかって出たのだ、その気持ちがあれば問題ない」
「は、はぁ、わかりましたぁ」
元男爵は悔しそうな顔で私から離れていきます。
た、助かった。
足に力が入らずにへたり込んでしまいましたが、何とか汚されずに済みました。
いえ、汚されるどころか私は自分の命をかけなくてなならないのでしたね。
「ではシルビアよ、こちらに来るがよい」
立てない私にヴュー様が手を貸して下さり、何とか立ち上がる事が出来ました。
あ、手を貸して下さるって変な言い方よね、今から私を殺そうとしている相手に。
それでも立ってサクシード侯爵に付いて行かないと。
よろけながらも後をついて行くと今度はリビングに入りました。
ここは以前来た時とは別のリビングだわ、かなり小さいし窓も小さいのが三つあるだけ、小さなテーブルと椅子が二脚のみ。
サクシード侯爵が椅子に座ると、私はヴュー様にもう一つの椅子に座らされます。
「さてシルビアよ、最後にお前の願いを可能な範囲でかなえてやる。何なりと言うがよい」
最後の願い、ね。完全に勘違いしてくれてて嬉しいわ。
でもまだ、もう少しの辛抱よ。
そうね私の願い……もちろん生贄になりたくないなんて言えないし、悪魔教を解体してくれなんて無理よね。
それなら。
「それなら素敵なティータイムをお願いします」
「ティータイムがよいのか。わかった、では用意させよう。おい」
ヴュー様が部屋を出ていくと、しばらくしてワゴンと共に戻って来た。
ワゴンにはティーセットが一式乗っており、ヴュー様は手際よくテーブルに並べていく。
「準備が完了いたしました、お嬢様」
お嬢様! なるほど、紅茶やケーキだけでなく、私の扱いも良くなるのね。
パッと見た感じだけど……どれも高級品だわ!
ふー、こんな状況でなければ素直に喜べたのに。
紅茶のおかわりも頂いて、ケーキを三つも食べてしまいました。
そろそろ……頃合いかしら。
「ありがとうございます、それでは参りましょうか」
そう言って席を立つとサクシード侯爵も立ち上がり、ヴュー様が奥の戸棚の置物を動かすと戸棚が横にずれ、なんと扉が現れました!
ああ、こんな所に隠し部屋があったんですね。
「ではこちらに来るがよい」
奥の扉をくぐると思ったよりも広い部屋でした。
二十人ほど座れるテーブルを置いてもまだ余裕があるくらい。
中央には丸い大きな石のテーブルが置いてあり、赤黒いしみがあります。
そして何よりも臭い! とても気分が悪くなる匂いがします。
「さあテーブルに上がり横になるのだ」
「サクシード侯爵、あの赤黒いのは何でしょうか」
「あれは尊き者達の体液だ」
「尊き者達というのは、つまり、生贄になった人達でしょうか?」
「うむ。君で五百人目だ」
確定! 私は服の中から筒状の笛を取り出して大きく息を吸うと力一杯笛を吹き鳴らしました!
少し低い音ですが異様に大きな音が鳴り響き、まるでお屋敷全体が震えるように感じます。
あ、サクシード侯爵とヴュー様が耳を押さえて悶えてる。
私の笛の音がなった直後には屋敷のあちこちから手持ちベルの音が響き渡り、門から大量の兵士がなだれ込みます。
「き、貴様何のつもりか! 自ら生贄になるといいながら笛を鳴らすとは何事であるか!」
あ、笛の音が大きすぎてベルや門から人がなだれ込んだ事には気が付いてないみたい。
それはそうよね、鳴らした私でも耳がキーンとしてるもの。
「みみ……耳が聞えませんご主人様……」
あらら、ヴュー様は致命傷みたい。
部屋の外から誰かが走ってくる音がするわ、プリメラ? いえ流石にそれはないわね、セフィーロ様かしら。
「い、今の笛はなんだぁ!」
「え!? 元男爵⁉」
元男爵はしゃがみ込んで耳を押さえているヴュー様を見て顔が真っ赤になり、さらに何とか立っているサクシード侯爵を見て怒髪天を衝く形相になる。
でも直後にスゥっと不気味な笑顔になった。
「そうだな、やはりお前は俺が殺そう。なに怖がることはない、俺は女をよがらせるのが得意でな、果てる瞬間に殺してやる」
懐から短剣を取り出し、ツカツカと私に歩み寄ります。
に、逃げないと!
「動くなぁ!!」
体が麻痺したように動けなくなります。
石のテーブルに手をかけて倒れるのを防ぎますが、ダメです、それ以上体が言う事を聞きません!
「丁度いい、石テーブルの上でヤれば一石二鳥だなぁ」
元男爵は短剣を私の首筋に当てると薄皮を切って襟元へと移動させそして、一気に服の前を切り裂きました。
「キャー!」
元男爵の手が私の頬に当たります。
い、いや……嫌なのに……体がいう事を聞いてくれない!
手は頬から段々と下に降りていき肩へ、そして……
「ポルテ、その様な事の為に会わせたのではないぞ」
「はっ!? し、しかしサクシード卿、これは私が用意した生贄ですぅ、せめて死ぬ前にいい思いをさせてやろうという親心なのですよ」
「不要である。その娘は自ら生贄をかって出たのだ、その気持ちがあれば問題ない」
「は、はぁ、わかりましたぁ」
元男爵は悔しそうな顔で私から離れていきます。
た、助かった。
足に力が入らずにへたり込んでしまいましたが、何とか汚されずに済みました。
いえ、汚されるどころか私は自分の命をかけなくてなならないのでしたね。
「ではシルビアよ、こちらに来るがよい」
立てない私にヴュー様が手を貸して下さり、何とか立ち上がる事が出来ました。
あ、手を貸して下さるって変な言い方よね、今から私を殺そうとしている相手に。
それでも立ってサクシード侯爵に付いて行かないと。
よろけながらも後をついて行くと今度はリビングに入りました。
ここは以前来た時とは別のリビングだわ、かなり小さいし窓も小さいのが三つあるだけ、小さなテーブルと椅子が二脚のみ。
サクシード侯爵が椅子に座ると、私はヴュー様にもう一つの椅子に座らされます。
「さてシルビアよ、最後にお前の願いを可能な範囲でかなえてやる。何なりと言うがよい」
最後の願い、ね。完全に勘違いしてくれてて嬉しいわ。
でもまだ、もう少しの辛抱よ。
そうね私の願い……もちろん生贄になりたくないなんて言えないし、悪魔教を解体してくれなんて無理よね。
それなら。
「それなら素敵なティータイムをお願いします」
「ティータイムがよいのか。わかった、では用意させよう。おい」
ヴュー様が部屋を出ていくと、しばらくしてワゴンと共に戻って来た。
ワゴンにはティーセットが一式乗っており、ヴュー様は手際よくテーブルに並べていく。
「準備が完了いたしました、お嬢様」
お嬢様! なるほど、紅茶やケーキだけでなく、私の扱いも良くなるのね。
パッと見た感じだけど……どれも高級品だわ!
ふー、こんな状況でなければ素直に喜べたのに。
紅茶のおかわりも頂いて、ケーキを三つも食べてしまいました。
そろそろ……頃合いかしら。
「ありがとうございます、それでは参りましょうか」
そう言って席を立つとサクシード侯爵も立ち上がり、ヴュー様が奥の戸棚の置物を動かすと戸棚が横にずれ、なんと扉が現れました!
ああ、こんな所に隠し部屋があったんですね。
「ではこちらに来るがよい」
奥の扉をくぐると思ったよりも広い部屋でした。
二十人ほど座れるテーブルを置いてもまだ余裕があるくらい。
中央には丸い大きな石のテーブルが置いてあり、赤黒いしみがあります。
そして何よりも臭い! とても気分が悪くなる匂いがします。
「さあテーブルに上がり横になるのだ」
「サクシード侯爵、あの赤黒いのは何でしょうか」
「あれは尊き者達の体液だ」
「尊き者達というのは、つまり、生贄になった人達でしょうか?」
「うむ。君で五百人目だ」
確定! 私は服の中から筒状の笛を取り出して大きく息を吸うと力一杯笛を吹き鳴らしました!
少し低い音ですが異様に大きな音が鳴り響き、まるでお屋敷全体が震えるように感じます。
あ、サクシード侯爵とヴュー様が耳を押さえて悶えてる。
私の笛の音がなった直後には屋敷のあちこちから手持ちベルの音が響き渡り、門から大量の兵士がなだれ込みます。
「き、貴様何のつもりか! 自ら生贄になるといいながら笛を鳴らすとは何事であるか!」
あ、笛の音が大きすぎてベルや門から人がなだれ込んだ事には気が付いてないみたい。
それはそうよね、鳴らした私でも耳がキーンとしてるもの。
「みみ……耳が聞えませんご主人様……」
あらら、ヴュー様は致命傷みたい。
部屋の外から誰かが走ってくる音がするわ、プリメラ? いえ流石にそれはないわね、セフィーロ様かしら。
「い、今の笛はなんだぁ!」
「え!? 元男爵⁉」
元男爵はしゃがみ込んで耳を押さえているヴュー様を見て顔が真っ赤になり、さらに何とか立っているサクシード侯爵を見て怒髪天を衝く形相になる。
でも直後にスゥっと不気味な笑顔になった。
「そうだな、やはりお前は俺が殺そう。なに怖がることはない、俺は女をよがらせるのが得意でな、果てる瞬間に殺してやる」
懐から短剣を取り出し、ツカツカと私に歩み寄ります。
に、逃げないと!
「動くなぁ!!」
体が麻痺したように動けなくなります。
石のテーブルに手をかけて倒れるのを防ぎますが、ダメです、それ以上体が言う事を聞きません!
「丁度いい、石テーブルの上でヤれば一石二鳥だなぁ」
元男爵は短剣を私の首筋に当てると薄皮を切って襟元へと移動させそして、一気に服の前を切り裂きました。
「キャー!」
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