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第三十六話
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「オッティ? どうしたんですか? あの、あまり力を入れると肩が痛いのですが」
育児部屋の壁に押し付けられましたが、オッティは何をしようと……⁉
まさかオッティもお年頃、女性に興味が!! いえ、それなら私以外を狙うでしょうね。
「お前、あの男共に囲まれて喜んでんのか?」
「男共? リック様とセフィーロ様の事ですか? 確かに御二人とは仲良くして頂いているし、一緒に居ると嬉しいですよ」
「そうじゃねぇ! くそっ、結局は顔なのかよ」
顔? 確かに御二人とも顔が整っていて女性が寄ってきます。
特にセフィーロ様なんて女性だけではなく男性にも人気がありますし。
「オッティ? 顔がどうかしたんですか? 御二人の顔はとても綺麗ですが、私はオッティの顔も好きですよ」
そっとオッティの頬の手を当てます。
そばかすがあって少し日焼けをしているし、髪は多少ボサボサですが、この顔はしっかりと仕事をしている証です。
庭師として師匠である父親からしっかりと指導されているのでしょう。
「てゅおぉ!? す、好き⁉ お、おま、俺の事がすすすすすきなのか⁉」
「ええ、しっかり仕事をしてくれますし、お陰で庭はいつもキレイです。あなたの仕事ぶりはとても好きです」
「し……ごと?」
「はい、やはり職人さんは良いですね、優れた職人さんの手際は見ているだけで惚れ惚れしてしまいます!」
あ、オッティの頬って柔らかいですね、思ったよりプニプニしています。
両方から引っ張ってみたら……うふふ、結構伸びますね、目も平らになって面白い顔になっています。
あれ? 手を放しても目が平らで死んだような目をしていますよ?
「お、おうそうか、ま、まかせとけー、庭は俺がメンテしてるんだからなー」
「はい! 庭はお客様も目にしますからぜひお願いします!」
「ん……じゃあな。はぁ」
なぜか肩を落として育児部屋を出ていきました。
どうしたんでしょうか、ひょっとして仕事づくめで疲れているんでしょうか。
いけませんね、疲れはしっかりと取らないと翌日の仕事にも響いてしまいます!
「ぷっ……くっ……そう来たか、ぶふっ!」
「ちょっとお兄様、声が大きいわよ!」
「ちょっと……かわいそうになった」
「私、少々シルビアの事が心配になってまいりましたわ」
声がしたので部屋を出ると、プリメラ、リック様、セフィーロ様、リバティ様がいました。
セフィーロ様は口を押えて笑いをこらえているけど、何か面白いことがあったのかしら?
「皆さんどうしたんですか? ああティータイムの時間ですね、今用意します」
さていよいよメイドや他の業種の募集内容が決まり、続々と応募されてきました。
ふんふん、えっとこの人は二十八歳、この人は三十三歳、十四歳!? 五十八歳か。
執事さん、メイド頭と一緒に応募者の内容を見ていますが、私も選んでいいのかしら。
「思ったよりも子連れが多いですね。メイド頭、あなたの欲しい人材がいますか?」
「あたしゃいい人ならだれでもいいでしゅとも」
「ではシルビアはどうだい?」
「目的としては若い人に働いてもらう事なので、基本的に若い人を選びたいですね。子連れなどは優遇したいです」
「そうだね、育児部屋も作ったし、今の状態ならメイド達は余裕があるから、子供の面倒は交代で見る事も可能だね」
「はい。育児部屋が大手商会にも採用されれば、領内の働き手は一気に増えると思います」
「では子供を預けたいという人を優先して選ぶとしよう。とはいえ全部子連れという訳にもいかないから、応募枠十人のうち五人は子連れかな」
「そうですね、後の五人は通常通りの選び方でいいと思います」
そうして十人が新しくエクストレイル伯爵邸で働くことが決定した。
子連れは十九歳から三十三歳の女性が五名、三十三歳の人は三人姉弟だ。
他は一人か二人なので預かる子供は全部で九人になった。
ゼロ歳から五歳までを考えていたけど、三人姉弟の一番上は七歳の女の子なので、一緒に子守りをしてもらいましょう。
「あの、本当に良いんですか? 天引きはいくらなんですか?」
三人の子供を預ける人が料金を気にしています。
募集の紙には書いてあるけど気が付かなかったのかもしれない。
「子供を預かるのは無料です。あ、もちろんお屋敷で働いている人に限りますよ」
「わあ、本当にタダなんですね。紙に書いてあったけど信じられなくって」
なるほど! 今までにない事なので無料と書いてあっても信じられないんですね!
これは盲点でした。
早速新人メイドさんに仕事を教えていきましょう。
子供たちは当番制でお婆ちゃんメイドさんが面倒を見ます。
なぜか人気があって、結局はジャンケンで決めていましたね。
よし! これで安定して人員が確保できれば、お屋敷の高年齢化問題は何とかなるわね!
しかし予想もしない問題が当日から発生しました。
「あの? なんで皆さんで子供の面倒を見ているんですか?」
お婆ちゃんメイドのほぼ全員が育児部屋に入り浸り、赤ちゃんや子供達と楽しそうに遊んでいました。
育児部屋の壁に押し付けられましたが、オッティは何をしようと……⁉
まさかオッティもお年頃、女性に興味が!! いえ、それなら私以外を狙うでしょうね。
「お前、あの男共に囲まれて喜んでんのか?」
「男共? リック様とセフィーロ様の事ですか? 確かに御二人とは仲良くして頂いているし、一緒に居ると嬉しいですよ」
「そうじゃねぇ! くそっ、結局は顔なのかよ」
顔? 確かに御二人とも顔が整っていて女性が寄ってきます。
特にセフィーロ様なんて女性だけではなく男性にも人気がありますし。
「オッティ? 顔がどうかしたんですか? 御二人の顔はとても綺麗ですが、私はオッティの顔も好きですよ」
そっとオッティの頬の手を当てます。
そばかすがあって少し日焼けをしているし、髪は多少ボサボサですが、この顔はしっかりと仕事をしている証です。
庭師として師匠である父親からしっかりと指導されているのでしょう。
「てゅおぉ!? す、好き⁉ お、おま、俺の事がすすすすすきなのか⁉」
「ええ、しっかり仕事をしてくれますし、お陰で庭はいつもキレイです。あなたの仕事ぶりはとても好きです」
「し……ごと?」
「はい、やはり職人さんは良いですね、優れた職人さんの手際は見ているだけで惚れ惚れしてしまいます!」
あ、オッティの頬って柔らかいですね、思ったよりプニプニしています。
両方から引っ張ってみたら……うふふ、結構伸びますね、目も平らになって面白い顔になっています。
あれ? 手を放しても目が平らで死んだような目をしていますよ?
「お、おうそうか、ま、まかせとけー、庭は俺がメンテしてるんだからなー」
「はい! 庭はお客様も目にしますからぜひお願いします!」
「ん……じゃあな。はぁ」
なぜか肩を落として育児部屋を出ていきました。
どうしたんでしょうか、ひょっとして仕事づくめで疲れているんでしょうか。
いけませんね、疲れはしっかりと取らないと翌日の仕事にも響いてしまいます!
「ぷっ……くっ……そう来たか、ぶふっ!」
「ちょっとお兄様、声が大きいわよ!」
「ちょっと……かわいそうになった」
「私、少々シルビアの事が心配になってまいりましたわ」
声がしたので部屋を出ると、プリメラ、リック様、セフィーロ様、リバティ様がいました。
セフィーロ様は口を押えて笑いをこらえているけど、何か面白いことがあったのかしら?
「皆さんどうしたんですか? ああティータイムの時間ですね、今用意します」
さていよいよメイドや他の業種の募集内容が決まり、続々と応募されてきました。
ふんふん、えっとこの人は二十八歳、この人は三十三歳、十四歳!? 五十八歳か。
執事さん、メイド頭と一緒に応募者の内容を見ていますが、私も選んでいいのかしら。
「思ったよりも子連れが多いですね。メイド頭、あなたの欲しい人材がいますか?」
「あたしゃいい人ならだれでもいいでしゅとも」
「ではシルビアはどうだい?」
「目的としては若い人に働いてもらう事なので、基本的に若い人を選びたいですね。子連れなどは優遇したいです」
「そうだね、育児部屋も作ったし、今の状態ならメイド達は余裕があるから、子供の面倒は交代で見る事も可能だね」
「はい。育児部屋が大手商会にも採用されれば、領内の働き手は一気に増えると思います」
「では子供を預けたいという人を優先して選ぶとしよう。とはいえ全部子連れという訳にもいかないから、応募枠十人のうち五人は子連れかな」
「そうですね、後の五人は通常通りの選び方でいいと思います」
そうして十人が新しくエクストレイル伯爵邸で働くことが決定した。
子連れは十九歳から三十三歳の女性が五名、三十三歳の人は三人姉弟だ。
他は一人か二人なので預かる子供は全部で九人になった。
ゼロ歳から五歳までを考えていたけど、三人姉弟の一番上は七歳の女の子なので、一緒に子守りをしてもらいましょう。
「あの、本当に良いんですか? 天引きはいくらなんですか?」
三人の子供を預ける人が料金を気にしています。
募集の紙には書いてあるけど気が付かなかったのかもしれない。
「子供を預かるのは無料です。あ、もちろんお屋敷で働いている人に限りますよ」
「わあ、本当にタダなんですね。紙に書いてあったけど信じられなくって」
なるほど! 今までにない事なので無料と書いてあっても信じられないんですね!
これは盲点でした。
早速新人メイドさんに仕事を教えていきましょう。
子供たちは当番制でお婆ちゃんメイドさんが面倒を見ます。
なぜか人気があって、結局はジャンケンで決めていましたね。
よし! これで安定して人員が確保できれば、お屋敷の高年齢化問題は何とかなるわね!
しかし予想もしない問題が当日から発生しました。
「あの? なんで皆さんで子供の面倒を見ているんですか?」
お婆ちゃんメイドのほぼ全員が育児部屋に入り浸り、赤ちゃんや子供達と楽しそうに遊んでいました。
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