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エピローグ
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私とリック様の婚約が発表されて一年が過ぎました。
私は忙しい日々を過ごしながらも、リック様や他の方々と楽しく暮らしています。
変わった事は色々とありますが、一番大きな変化はプリメラが王城に入り浸っている事でしょうか。
「聞いてよシルビア、あの人ったら私の誕生日に去年と同じ花と同じ演劇、同じリストランテに連れて行ったのよ?」
「プリメラは愛されていますね」
宮殿のバルコニーで私とプリメラ、リバティ様、そしてリック様の四人でお茶をしています。
私は婚約発表後にメイド長となり、忙しくも楽しい毎日を送っています。
「愛されてるの? 確かに子供は沢山ほしいとか言ってるけど。ねえリック、男の人って自分の誕生日は去年と同じって平気なの?」
「去年と同じ事で楽しめたら……自分が変わらずシルビアを愛していると自覚できる。プリメラは……楽しくなかった?」
「……楽しかった」
「愛しているのですね、プリメラも」
あ、プリメラの顔が赤くなりました。
可愛いですね相変わらず。
「そ、そんな事よりも! リックもシルビアも、明日が結婚式なのにのんびりしてていいの?」
そう、明日が結婚式です。
結婚前日に友人とのんびりお茶をしてていいのかと言われれば……構わないのではないでしょうか。
「明日の準備は……全て終わっている。たった一つの問題は……楽しみ過ぎて今夜眠れないかもしれない事……かな」
リック様が私の顔を見て微笑んでくれます。
私も微笑み返しますが……だ、だめ、リック様の顔をじっと見ていると照れてしまいます。
「まったくあなた達ったら、一年前から反応が変わってないわね」
「し、仕方がないじゃありませんか。諦めていた恋が叶うんですよ? リック様ですよ? 王族でも一番カッコイイんですよ?」
「シルビア……シルビアは王宮どころか世界一かわいいよ」
「り、リック様……」
「はーっ!! ダメよリック! シルビアは私のなんだからね!」
そう言ってプリメラは私の頭を抱えます。
プニっと豊かな胸に顔が埋まりますが、相変わらず大きくて柔らかいですね。
いつまでもこんな関係でいられたら、私はどれだけ幸せなんでしょうか。
明日が待ち遠しいです。
結婚式はかなり大掛かりで、来場者も各国から様々な人が訪れ祝福してくれました。
プレアデス教国からエクシーガ大司教、スリーヒルズ連邦からヒミコ様、ディアマンテ龍王国から王太子エクリプス殿下、私が訪れた事のある国々から来てくれました。
そして国内からも私がお世話になった方々が祝福してくれます。
エクサ子爵、エクストレイル伯爵、フーガ侯爵、レパード公爵、アベニール辺境伯。
ああ、坊っちゃんたちもお元気そうでよかった。
一日目は各国からの訪問客や国内の貴族から祝福を受け、二日目は友人たちが身内だけのパーティーを開いてくれました。
プリメラやリバティ様、学園の友人たちもいます。懐かしいですね。
それから更に一年が過ぎました。
メイド長として二年を過ごし、妃殿下として一年が過ぎました。
周辺が落ち着きリック様はようやく目的を果たす事が出来るようになりました。
「シルビア……僕と一緒に行商をしてくれないか」
リック様の執務室で書類を纏めているとそんな事をおっしゃいました。
リック様の目標は国内外を問わず行商を行い、国内に庶民向けの商店を開く事です。
それにより各国や自国の庶民の情報を集める事。
最終的には行商は他の誰かに任せる事になりますが、しばらくは自分の足で各国を、王族ではなく商人として回りたいそうです。
「出会って間もない頃にもおっしゃっていましたね。私は構いません。メイド長の立場を誰かに譲り、リック様と共に行商について行きます」
「それなんだけど……メイド長は止めてもらうけど、メイドは止める必要はないよ」
「そうなんですか? あ、リック様のメイドとして?」
「ふふふ、妃殿下の専属メイドとは光栄……だけど違うよ、シルビアはね……王宮筆頭メイドとしてメイドの教育に当たる事になったんだ」
「筆頭メイドですか? 聞いた事がありませんが」
「シルビアの為に作られた役職……だよ。お兄様やお姉様たちが「セドリックだけにシルビアを独占させるわけにはいかない」って、作ったみたい」
ああなるほど、リック様と結婚して以降も妃殿下だったりメイド長だったりを使い分けていましたからね。
リック様と共に行商に出てしまってもメイドを辞めて欲しくない、という事なのでしょう。
とはいえ行商に出ている期間の方が長いでしょうし、肩書だけの役職になりそうですね。
「メイドの教育といっても、すでに新人メイド用の教育課程は完成していますし、最近はリック様のメイドとしての活動が多かったですから、肩書だけの役職になりそうですね」
「その肩書を残しておきたい……んだと思うよ。サファリお兄様なんてシルビアを行商に連れて行たいって言ったら……本気で止めようとしていた」
あー、目に浮かびます。
とはいえ今の私なら、リック様が置いて行こうとしても無理やり行商について行きますけどね。
離れたくありませんから。
「行商に行く前に、一度皆さんに挨拶をした方がよさそうですね」
「ああ……しばらく会えなくなるからね」
その一週間後に壮行会が行われ、その次の日に私とリック様は四台の馬車でお城を出ました。
まずは国内の各町を回り、その後で国外に行く予定です。
「シルビア……楽な旅ではないけど、必ず君を守り抜く」
先頭馬車の御者席に座る私服の私とリック様。
少し申し訳なさそうな表情ですが、私はとびっきりの笑顔を返します。
「リック様の居る場所が私の居場所です。どんな旅でもアナタと一緒なら乗り越えて見せましょう」
「ああ……ああ! 共に乗り越えよう!」
「さあ、最初の街へ向けて出発です!」
fin
私は忙しい日々を過ごしながらも、リック様や他の方々と楽しく暮らしています。
変わった事は色々とありますが、一番大きな変化はプリメラが王城に入り浸っている事でしょうか。
「聞いてよシルビア、あの人ったら私の誕生日に去年と同じ花と同じ演劇、同じリストランテに連れて行ったのよ?」
「プリメラは愛されていますね」
宮殿のバルコニーで私とプリメラ、リバティ様、そしてリック様の四人でお茶をしています。
私は婚約発表後にメイド長となり、忙しくも楽しい毎日を送っています。
「愛されてるの? 確かに子供は沢山ほしいとか言ってるけど。ねえリック、男の人って自分の誕生日は去年と同じって平気なの?」
「去年と同じ事で楽しめたら……自分が変わらずシルビアを愛していると自覚できる。プリメラは……楽しくなかった?」
「……楽しかった」
「愛しているのですね、プリメラも」
あ、プリメラの顔が赤くなりました。
可愛いですね相変わらず。
「そ、そんな事よりも! リックもシルビアも、明日が結婚式なのにのんびりしてていいの?」
そう、明日が結婚式です。
結婚前日に友人とのんびりお茶をしてていいのかと言われれば……構わないのではないでしょうか。
「明日の準備は……全て終わっている。たった一つの問題は……楽しみ過ぎて今夜眠れないかもしれない事……かな」
リック様が私の顔を見て微笑んでくれます。
私も微笑み返しますが……だ、だめ、リック様の顔をじっと見ていると照れてしまいます。
「まったくあなた達ったら、一年前から反応が変わってないわね」
「し、仕方がないじゃありませんか。諦めていた恋が叶うんですよ? リック様ですよ? 王族でも一番カッコイイんですよ?」
「シルビア……シルビアは王宮どころか世界一かわいいよ」
「り、リック様……」
「はーっ!! ダメよリック! シルビアは私のなんだからね!」
そう言ってプリメラは私の頭を抱えます。
プニっと豊かな胸に顔が埋まりますが、相変わらず大きくて柔らかいですね。
いつまでもこんな関係でいられたら、私はどれだけ幸せなんでしょうか。
明日が待ち遠しいです。
結婚式はかなり大掛かりで、来場者も各国から様々な人が訪れ祝福してくれました。
プレアデス教国からエクシーガ大司教、スリーヒルズ連邦からヒミコ様、ディアマンテ龍王国から王太子エクリプス殿下、私が訪れた事のある国々から来てくれました。
そして国内からも私がお世話になった方々が祝福してくれます。
エクサ子爵、エクストレイル伯爵、フーガ侯爵、レパード公爵、アベニール辺境伯。
ああ、坊っちゃんたちもお元気そうでよかった。
一日目は各国からの訪問客や国内の貴族から祝福を受け、二日目は友人たちが身内だけのパーティーを開いてくれました。
プリメラやリバティ様、学園の友人たちもいます。懐かしいですね。
それから更に一年が過ぎました。
メイド長として二年を過ごし、妃殿下として一年が過ぎました。
周辺が落ち着きリック様はようやく目的を果たす事が出来るようになりました。
「シルビア……僕と一緒に行商をしてくれないか」
リック様の執務室で書類を纏めているとそんな事をおっしゃいました。
リック様の目標は国内外を問わず行商を行い、国内に庶民向けの商店を開く事です。
それにより各国や自国の庶民の情報を集める事。
最終的には行商は他の誰かに任せる事になりますが、しばらくは自分の足で各国を、王族ではなく商人として回りたいそうです。
「出会って間もない頃にもおっしゃっていましたね。私は構いません。メイド長の立場を誰かに譲り、リック様と共に行商について行きます」
「それなんだけど……メイド長は止めてもらうけど、メイドは止める必要はないよ」
「そうなんですか? あ、リック様のメイドとして?」
「ふふふ、妃殿下の専属メイドとは光栄……だけど違うよ、シルビアはね……王宮筆頭メイドとしてメイドの教育に当たる事になったんだ」
「筆頭メイドですか? 聞いた事がありませんが」
「シルビアの為に作られた役職……だよ。お兄様やお姉様たちが「セドリックだけにシルビアを独占させるわけにはいかない」って、作ったみたい」
ああなるほど、リック様と結婚して以降も妃殿下だったりメイド長だったりを使い分けていましたからね。
リック様と共に行商に出てしまってもメイドを辞めて欲しくない、という事なのでしょう。
とはいえ行商に出ている期間の方が長いでしょうし、肩書だけの役職になりそうですね。
「メイドの教育といっても、すでに新人メイド用の教育課程は完成していますし、最近はリック様のメイドとしての活動が多かったですから、肩書だけの役職になりそうですね」
「その肩書を残しておきたい……んだと思うよ。サファリお兄様なんてシルビアを行商に連れて行たいって言ったら……本気で止めようとしていた」
あー、目に浮かびます。
とはいえ今の私なら、リック様が置いて行こうとしても無理やり行商について行きますけどね。
離れたくありませんから。
「行商に行く前に、一度皆さんに挨拶をした方がよさそうですね」
「ああ……しばらく会えなくなるからね」
その一週間後に壮行会が行われ、その次の日に私とリック様は四台の馬車でお城を出ました。
まずは国内の各町を回り、その後で国外に行く予定です。
「シルビア……楽な旅ではないけど、必ず君を守り抜く」
先頭馬車の御者席に座る私服の私とリック様。
少し申し訳なさそうな表情ですが、私はとびっきりの笑顔を返します。
「リック様の居る場所が私の居場所です。どんな旅でもアナタと一緒なら乗り越えて見せましょう」
「ああ……ああ! 共に乗り越えよう!」
「さあ、最初の街へ向けて出発です!」
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