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第7章 迷宮の異世界 ~パンドラエクスプローラーⅢ~
第286話 騎士団長、黒狼のウルブス
しおりを挟む「あっ……! いけませんわっ!」
と、前方を見てピリカは表情をさっと青ざめさせた。
人通りの少ない裏通りに差し掛かり、街を東へ抜けようとしていたそのとき。
ドガラッ、ドガラッ、ドガラッ……!
突如として正面から現れた一騎の騎馬が、真っ直ぐこちらへ突撃してきた。
異様な迫力を感じる。
馬の巨体さと、それを駆る男が長身であったことだけが理由ではない。
その手には片手で扱うには長大すぎる剣が握られている。
むき出しの殺意が、騎馬の全身から噴き出していた。
「……くっそっ!」
「きゃあっ!?」
びゅおんッ……!!
ミヅキはとっさに並走するピリカを抱えて石畳の地面に転がった。
瞬間、二人が立っていたところを大剣の刃が凄まじい勢いで通り過ぎる。
すれ違いざまに放たれた一撃は、あわやミヅキとピリカの命を奪いかけた。
「観念するのだな。最早、貴様に逃げ場は無い」
馬を操り、素早く反転させると、再びミヅキの行く手を阻んで陣取る。
転倒したミヅキは馬上の男を睨み付けた。
「あっぶねえな! お嬢様に当たったらどうするんだよっ?!」
「そんなヘマをするか。……じっとしていろ、貴様の首だけを飛ばしてやる」
端正な顔立ちから注がれる視線は冷たい。
危険な雰囲気を漂わせる野性味ある男。
ピリカを追うために放たれた猟犬、ウルブスであった。
「うまく逃げているつもりだったろうが、追い詰められていることに気付かないとは、所詮は愚かな賊だな。先回りして待ち伏せさせてもらった」
不敵な台詞からやはり泳がされていたことを知る。
逃亡経路を路地裏に限定され、人の多い表通りには出してもらえなかった。
その誘導は意図的に行われ、こうしてまんまと先回りされていた。
「くそっ! アイアノアがいてくれれば……!」
起き上がったミヅキはピリカを後ろに庇いつつ、ウルブスを見上げる。
圧倒的な膂力が大剣を天に突き掲げていた。
あんなものを振り下ろされれば、今のミヅキに防ぐ術は無い。
「……行くぞ、今度は外さん」
ぶおぉんッ……!
まるで木切れの棒でも振り回すかのようだった。
それくらい軽々しく、鉄の大剣はミヅキの眼前にまで迫った。
ガァンッ!
但し、響いたのは重々しい金属音。
ミヅキの元にウルブスの凶刃は届いていない。
「むっ!? オレの剣を止めるだと……!?」
独りごちり、ウルブスは二撃、三撃と連続で剣を振るった。
ガンッ、ガキンッ!!
しかし、それらもミヅキの前に颯爽と乱入した彼女に弾かれていた。
青い瞳の眼光がウルブスを睨み上げている。
「エルトゥリンッ!」
ミヅキは頼もしすぎる背中に向かって歓声をあげた。
絶体絶命の危機に割って入ったのは、白銀色の髪を振り乱し、愛用のハルバードを携えたエルトゥリンであった。
ウルブスの重く鋭い剣を難なく受け散らす勇姿は戦士たる面目躍如だ。
「ミヅキ、無事みたいね」
振り向いたエルトゥリンの髪の毛が風で揺れている。
風はミヅキのさらに後ろから吹いていて、瞬時に生き物みたいにひとかたまりになると分厚い突風に変わった。
それは衝撃波となり、ウルブスに向かって真っ直ぐ発射される。
ドガンッ!!
「ちぃっ……!」
ウルブスはもう一方の手で大盾を構え、風の衝撃を受け止めた。
激しい衝突音はおおよそ形の無い気体のものとは思えない。
あまりに強い空気の勢いに、ウルブスは騎馬ごと後ろへ下がらされる。
さらなる助太刀に入ってくれた彼女の魔法、衝突の風であった。
「助かったよ、アイアノアっ! 追い掛けてきてくれてありがとう! よく俺がここに居るってわかったね」
「間に合って良かったです! ミヅキ様のことを思えば、どこにおられようと私にはわかります! 勇者様の相棒たる者、これくらいは当然ですともっ!」
ミヅキが振り向いて安堵の表情を浮かべると、魔法を撃って手を突きだしたままのアイアノアは笑顔で答えた。
「……勇者様?」
目にも止まらぬほどの攻防が繰り広げられ、ピリカはあっけにとられていた。
突然美女が二人現れ、自分たちの危機を救ってくれたようである。
ただ、アイアノアの言った言葉にはぴくんと反応を示した。
「ほう、女か……」
馬を落ち着かせたウルブスは、新たに現れた二人の加勢に目を細めた。
油断なくハルバードを構えるエルトゥリンの隣に、凜々しい顔つきのアイアノアが並んで立つ。
彼女らがいる限り、ミヅキには手を出せそうにない。
「……ふん、女だてらにいい腕をしているな。賊にしておくには惜しい。そのうえ、極上の器量よしときている」
ウルブスは二人の実力を見抜いていた。
自らの打ち込みをいなしたエルトゥリンと、強力な魔法を使うアイアノア。
どちらも相当な使い手であると警戒を強める。
さらに、ウルブスは彼女たちの美貌にも興味を持ち、口許に笑みを浮かべた。
「オレはウルブス。栄えある王国の騎士団を束ねる者だ。貴様たち賊の処遇を自由にしていい権限と爵位を有している。つまり、貴様たちの運命は我が手中だ」
「やけに偉そうだと思ったら、騎士団長サマかよ……」
ミヅキは自分を守って立つ二人の後ろからウルブスを見上げた。
騎士団の長を務めるのだから、強いのはもちろん、身分も高い人物に違いない。
この異世界が中世を背景とするなら、主君と騎士は一種の契約関係である。
相手がどれほど偉かろうが、忠誠を誓っていなければ従う理由も義理も無い。
仮に、ピリカお嬢様が貴族の娘で目上の存在だったとしても、礼儀や敬意はあれどウルブスにとって服従の対象ではない。
特に騎士団長ともなれば、王族や王自身が兼ねている場合さえある。
このウルブスの権威も相当なものだろうことは想像に易い。
「──そこでだ。おい女たち、聞くがいい」
薄く笑み、アイアノアとエルトゥリンを金眼にとらえる。
彼女らを見下ろすウルブスの目は、獲物を狙う猛獣の目だった。
「どうだ、オレのところへこないか? かしずいて許しを請い、その身柄を差し出すのなら悪いようにはしない。貴様たちの態度次第では騎士団か魔術師団に取り立ててやらなくもないぞ。……今晩、オレと付き合うのが条件だがな」
「ハァ……!」
それは何が目的か見え透いた誘い文句で、アイアノアはため息をついた。
ウルブスの態度に呆れ、毅然とした態度で言い返す。
「冗談はほどほどにして下さいまし。私もエルトゥリンも、そのように力と権威をひけらかされて服従するほど安くはありません。私たちの居る場所は、ミヅキ様のお側と決まっているのです!」
ゴオオォッ……!
アイアノアを中心として風が巻き上がる。
それは秘めたる魔力の解放で、彼女が戦う意思を示したことを表していた。
そして、アイアノアがアイアノアである証──。
エルフの長耳が元の形に戻った。
「……エルトゥリン、大怪我をさせない程度にお相手してあげて」
「わかったわ。姉様はミヅキをお願い」
姉の意思に従い、エルトゥリンがさらに前へと進み出た。
ハルバードを上段に振り上げて構え、威風堂々と仁王立ちする。
エルトゥリンの耳も、エルフのそれに戻っていた。
長耳が空を向いて立ち、やけに誇らしく見えた。
「エ、エルフッ!? あ、貴方たち、エルフでいらしたのっ?!」
アイアノアとエルトゥリンの正体を知り、ピリカは口許を覆って驚いていた。
但し、今は釈明をしている暇は無い。
「ふん、腕の立ついい女かと思ったが。……エルフか!」
エルトゥリンを前にしてもウルブスは怯まない。
それどころか、嫌悪感をあらわにした表情は苦々しくもあった。
さっきまでのギラついた色目はどこへやらである。
「興がさめた。いくら見てくれが良くてもエルフの女など願い下げだ。王都に忍び込んで賊に手を貸すとは、どのような悪事を企てているやら知れたものではない。暗い森の奥に引っ込んでいればよかったと後悔させてやろう」
エルフが人間を嫌うなら、人間もエルフを嫌っている。
アイアノアとエルトゥリンがエルフだとわかると、ウルブスの態度は豹変した。
と、視線はミヅキへと移る。
目の前の二人はエルフだと判明したが、追ってきたミヅキの耳が人間のままなのを怪訝に思っている様子だ。
「で、貴様もエルフ──、いや、その顔でエルフは無いな。不細工が過ぎる」
「……うぐぅ。へいへい、どうせ俺みたいな不細工なエルフはいませんよ……」
罵ろうとして言ったのか、単純な感想だったのかミヅキへの言葉は辛辣だ。
美男美女揃いな異世界の美的感覚にはつくづく嫌気がさす。
「人間でありながらエルフに与するとはな! 面汚しの裏切り者め! 神聖な王都をけがすゲスは剣のサビにしてやろう!」
人間なのにエルフに加担するなど言語道断。
ウルブスは怒り、エルトゥリンに構わずミヅキに向かって突撃する。
馬上から長大な剣が、リーチの長さを存分に生かして襲い掛かった。
ガキンッ!
「ミヅキに手は出させない。お前の相手は私よ」
しかし、それは即座にエルトゥリンによって阻まれた。
並の者なら造作なく叩き潰す剣を、ハルバードの斧刃で難なく受け止める。
「女に守ってもらわねばならないとは情けないな。しかもエルフの女にだ! 貴様のような薄汚い賊にはお似合いだがなッ!」
このエルフの女戦士は手強い。
そう思ってウルブスは剣と馬を引いて距離をとった。
ただ、またも邪魔をされて苛立ちを隠せない。
エルトゥリンの後ろ、さらにアイアノアに守られるミヅキを睨み付けた。
「……黙って聞いていれば好き放題な悪口ばかり。もう我慢できない……」
と、ミヅキは目の前のアイアノアの肩が震えているのに気がついた。
かと思えば、真っ直ぐとウルブスを見返し、彼女らしくない大声をあげる。
「薄汚いのは貴方たち人間のほうでしょう! ひとの善し悪しを見た目だけで判断して、何が不細工よっ!?」
ありありと感じさせられる怒りの感情。
ただでさえ人間が嫌いで、自分たちエルフを蔑まれて心穏やかではなかった。
そして、そのうえ──。
「取り消しなさいッ! ミヅキ様を悪く言うのは絶対に許さないっ!」
ミヅキを悪く言われたことが本当に腹立たしかった。
何なら自分を罵られるよりいくらも沸点が低かったほどだ。
「ア、アイアノア……?」
心の底から怒る彼女を見てミヅキは困惑していた。
アイアノアは誰にでも優しいお淑やかなエルフの女の子。
しかし、それはミヅキの思い込みでしかない。
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嫌いな人間を相手に愛想良くなんてしない。
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「フッ! エルフだろうと気の強い女は嫌いではない。その分、屈服させるときが楽しみになるからな」
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「ふん、所詮人間なんてこんなのものよ。特別なのはミヅキだけ」
エルフ姉妹は人間に失望する。
種族間融和は人類の崇高な目標だが、こんな相手と仲良くなどしたくはない。
いかにミヅキという存在が異端であるかがよくわかるというものであった。
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