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第6章 現実の世界 ~カミナギ ふたつ~
第238話 膝枕とキス
しおりを挟む「きゃっ!?」
「ちぃっ……!」
眠っている三月の頭の中から、力尽くで追い出された闇の精霊たちが黒い水蒸気みたいにブワッと噴き出した。
夕緋は顔を背けて驚き、フィニスは苦々しく表情を歪ませる。
三月から地平の加護を除去する、という処置が失敗に終わってしまったのはその有様からも明らかであった。
「駄目だ、この程度の闇の精霊じゃ歯がたたねえ。ミヅキの魂に取り憑いてやがる何かは相当強力だぞ。これじゃ、無理やり引き剥がそうとすりゃ心が壊れて廃人になっちまう」
三月の額に突きつけた指先はそのままに、フィニスは夕緋を見た。
まだ手はあるが、これ以上の深入りは危険を伴う。
「夕緋、どうする? もっと強い刺客を送ることはできるが、ミヅキの精神と魂が持たねえかもしれねえ」
「嗚呼、忌々しい……。私の大事な三月の中で我が物顔をして……! 許せない、三月は誰にも渡さないんだから……!」
三月の中に居る何かは精神と密接な関係にあり、魂と同化してしまっている。
これを取り除こうとするなら、宿主の三月にも重い負担を強いることになる。
フィニスの言う通り、無理な処置は心を破壊してしまう恐れがあった。
夕緋にはその事実が、自分が邪魔をされていると感じて、心底腹立たしい思いに駆られた。
得体の知れない何者かが大事な三月を奪おうとしているのかもしれない。
それは夕緋にとって許されざる大罪だ。
天地がひっくり返っても、看過するなどできようはずもない。
「ならば、中身ごと壊してしまえばいい。抜け殻になったなら、おれが小僧を体のいい操り人形にしてやろう」
部屋の中に、悪意がぞわりと満ち満ちた。
事の成り行きを静かに見守っていた八咫が、いつの間にやら手に弓を構え、夕緋が膝枕をする三月に標的を定めていた。
弓幹は漆黒で長く、2メートルは下らない長弓である。
「呪いあれかし。──宿れ、破壊毒」
八咫は口から呪いの言葉を吐く。
あらゆる物を壊す意思がどす黒い闇となり、つがえた矢の先端に付与された。
自らの毒に数多の呪いを吹き込み、それを弓矢で射出するのが八咫の権能だ。
この矢に触れれば、絶対に払えない祟りに見舞われるのである。
怒る夕緋に代わり、気に入らない三月を壊して憂さ晴らしをするつもりだ。
「おい馬鹿、やめろ! まだ術の途中だ!」
取り乱すフィニスに構わず、八咫は迷い無く弦を弾いた。
両の口角をつり上げて悪辣に笑う。
ほぼ目の前の三月に目掛け、矢は射かけられた。
がぁんッ……!!
バチバチッと点滅する光が瞬き、激しい衝突音が部屋に反響する。
八咫の放った矢の鏃は、気絶する三月の顔すれすれのところで止まっていた。
矢と三月の間に、全てを拒絶する強固で透明な壁がある。
「……ちっ! 必死なことだな」
苦々しく表情を歪める八咫の見る先に、両手の平を合わせた格好で睨みを利かせている夕緋の姿があった。
三月とフィニスを内側にして、夕緋は防御結界を展開した。
悪神の呪いが込められた矢であろうと絶対に抜かせはしない。
「八咫ぁっ、邪魔をするんならもう出て行って!」
夕緋は怒りに任せて叫んだ。
合掌した手はそのままに、ばちんと両目を閉じ込む。
憎々しげに、唇が強い戒めの言葉を紡ぎ出した。
「神水流夕緋の名に於いて命ず! 禍津日ノ神、八咫! 我が神域に踏み入ることを禁じます! 清めの炎で焼かれなさいッ!」
この部屋は元より、夕緋の張り巡らせた結界の中である。
存在するのを許すも許さないも夕緋の意思一つで決められる。
居ることを禁じられれば、禁を破る者には「神罰」が与えられるのみ。
ごおおおおおおッ……!
「ぐおおッ……! またしてもおれを焼こうというか、夕緋……!」
瞬時に八咫の全身が金色の炎に巻かれ、勢いよく炎上した。
全てを浄化し、燃やし尽くす聖なる火である。
八咫だけでなく、その手が持っていた呪いの弓も矢も焼かれて消滅していく。
「えぇい、腹立たしい小僧め……! 夕緋の庇護下でなくば、ひと思いに息の根を止めてやるところを……! 今に見ていろッ!」
捨て台詞を残し、堪らず八咫は部屋から姿を消した。
元から居なかったみたいに、瞬時にかき消えていなくなってしまった。
無論、金色の炎が焼いたのは八咫だけで、部屋自体には何の影響もない。
「……ふぅ、中止よ。三月の中の何かは、一旦捨て置くとするわ……」
「残念だったな、夕緋。ま、引き際は弁えといたほうがいい」
八咫の退散を見届け、夕緋はため息と落胆交じりに言った。
その様子に、フィニスも三月に伸ばしていた手を引っ込めて立ち上がる。
「そうね……。だけど、驚いたわ。三月にこれほどの反抗する力があるだなんて、想定外のことも起こるものね。本当に忌々しい……!」
この一手で芳しくない状況に片が付くと思っていたのに、夕緋は考えを改めざるを得なかった。
三月の寝顔を見ながら苛立たしげに唇を噛みしめる。
「……フィニス、悪いけどあなたも出て行ってもらえるかしら」
「わかったよ。後はうまくやんな、夕緋」
夕緋の沈んだ声を受け、フィニスも空気に溶けて消えた。
それに一瞥もくれず、夕緋は手の中にある三月の顔をじっと見つめていた。
「三月は私が解放してあげる……。何もかも全部が敵になったとしても、三月だけは私が守るからね……。私だけが、三月を助けてあげられるんだから……」
夕緋の言葉の真意は誰にもわからない。
決して関係の悪くないフィニスに向ける気持ちとも違い、敵対していると見られる八咫への反発とも違い、明確な敵として認めた地平の加護への憎悪とも違う。
ただ、三月に対してだけは嫌な感情を微塵にも抱かず、盲目的とも取れる愛情をひたすらに注いでいるように見える。
異世界の魔人や悪神と繋がりを持つ、元は神に仕える巫女の思いは文字通り神秘であった。
「う……。夕緋……?」
ややあって、三月はゆっくりと目を覚ました。
相変わらず夕緋の膝枕の上で寝ていて、心配そうに見下ろす顔をぼんやりと見上げている。
「三月、目が覚めたのね。急にひどいことしてごめんなさい。三月の中に居る何かを取り除けば、もしかしたら女神様の試練から解き放ってあげられるかと思ったのだけど、うまくいかなかったわ……」
三月の意識が戻ったのを確認すると夕緋は安堵の息を吐き、自分の行った行為を正直に話し、謝罪をするのであった。
他に対しては強い態度を見せる夕緋も、三月の前では基本的にしおらしい。
「あ、ああ、そっか……。やっぱり夕緋に心配を掛けたみたいだな……」
「……」
先ほどまでの心象空間への攻撃には、おそらく夕緋が関わっている。
それはわかっていたが、三月は不思議と夕緋を怒る気にはならなかった。
「……私を責めないの? 三月に黙って勝手なことしようとしたんだよ?」
「驚きはしたけど、夕緋には日頃お世話になってるし、俺も頼り切ってるところがあるからなぁ……。夕緋が俺のためを思ってしてくれたんなら責めたりしないよ」
眉を八の字にして苦笑いする三月に、夕緋は、そう、とだけ言った。
見下ろしてくる複雑な表情は何を思っているのか黙っている。
三月も三月で、何かしら仕掛けてきた夕緋に対して反発はせず、強い言葉を使うこともない。
優しさか、お人好しなだけか、それとも隠し事をしなくてはならない後ろ暗さが憤る気持ちを起こさせないだけなのか。
二人はそうして黙ったまま上と下で視線を合わせていた。
「……ねえ、三月。前にこうして膝枕してあげたときのこと覚えてる? 私と飲み比べして、三月が酔い潰れちゃったときよ」
と、見上げる先で、きつく結ばれていた夕緋の唇が開いた。
言い始めるのは、とある夜の二人の出来事。
「え、ああ、覚えてる……。夕緋がいくら飲んでも全然けろっとしてるもんだから俺も無茶をやっちまったよ……」
「三月ったら、私を酔わせてどうするつもりだったのかしらね」
「あっ、いや、変な下心があった訳じゃ……」
「うふふ、冗談よ」
翌日が休みだったとはいえ、話が盛り上がった末にお酒の飲み比べを夕緋としたのは、再会を果たしてから少ししてのこと。
言い出しっぺが三月だったのなら、不純な下心がなかったとするのは苦しい。
とはいえ、その飲み比べの勝敗は歴然としていたのであった。
「──そのときにね、三月はこう言ったの」
そうして夕緋は当時のことを語った。
膝枕と頭に添えられている手から、そのときの記憶が流れ込んでくる。
『……ごめん、ありがとう。俺の面倒見て、心配してくれるのはもう夕緋だけだ。
いつまでも一人で過ごすのも限界だ……。こうして、二人で過ごしてみて寂しさが身に染みてわかったんだ』
今と同じように夕緋に膝枕をされながら、顔を真っ赤にして酩酊する三月はうわごとみたいに言っていた。
ずっと一人暮らしをしてきて、もう一人でも大丈夫だと自分に言い聞かせていた矢先、酔った拍子に思い掛けず心の弱い部分が浮き彫りになってしまった。
『夕緋さえ良ければだけど……。これからも頼らせてもらっていいかな?』
親兄弟、家族のいない身空で、誰が面倒を見て、心配をしてくれるだろうか。
押しかけ女房気味に訪ねてきてくれる夕緋の存在は本当にありがたかった。
仕事をして生きていくだけの灰色の生活に彩りを与えてくれた。
そんな夕緋にだから、三月は閉じていた心を開いたのである。
「お、俺、そんなこと言ってたのか……。酔いすぎて記憶があやふやだ……」
「言ったわよもう。それで私も三月に、頼っていいよって言ったの」
肝心なところをはぐらかそうとする三月に夕緋は頬を膨らませた。
地平の加護のお陰で綺麗に思い出せたはずだが、実は本当に覚えていなかったのは内緒にしておこうと三月は思った。
一つ息をついて、夕緋は淡々と語り出す。
「自慢話だと思わないで真面目に聞いてね。私は元々人よりも色々なことが優れていたわ。物心ついた頃からそれがわかるようになった。努力すれば努力した分だけ自分が優れていくのがわかった」
それは幼少時からの夕緋の昔語りだ。
幼いながらに神水流の巫女としての自覚があった夕緋は、自身が他よりも秀でている事実に早々に気付いていた。
小学生になる頃には、もう達観する域にまで精神が成長していた。
「私は神水流の巫女だったから……。神童だとか、麒麟児だとか随分と持てはやされていたものよ。自然と人から頼られることが多かった。私も誰かのお世話をするのは嫌じゃなかったから、すすんで頼られていたわ」
いつしか自分は優れているのだから、誰かに頼られるのが当たり前だと思うようになっていた。
ありがたがられ、拝まれ、崇められて。
夕緋もそれに全力で応え、努力を惜しむことは決して無かった。
「そうやって、ずっとずぅっと、私は頼りにされて生きてきた。それしかないのよ私には……。誰かに頼るのは怖い。全部私がお世話してあげないと気が済まない。……多分、これから先もそうして生きていくと思う」
それが自他共に認める当たり前になったとき、夕緋は神巫女町という土地においての「神」になっていた。
聖女、生き神と呼ばれる存在であったとして何ら差し支えはない。
最早、それは夕緋の人生そのもの、宿命なのであろう。
「だから、三月に頼ってもらえて本当に嬉しかった……。同じお世話をするのでも好きな人にするお世話は特別よ。三月の人生は、私が最期まで面倒を見てあげる。それこそが私の生き甲斐なの」
誰彼構わず分け隔てなく手を差し伸べてきた夕緋だったが、想いを寄せる三月に頼られるのは格別に心が充実したものであった。
三月の面倒を見て世話をして、添い遂げ、最期までを看取る。
それを自分の役目だと定め、唯一無二の願いとして掲げた。
「お願い、三月。あなたの一生を私に頂戴。絶対に幸せにしてみせるから」
宝物みたいに三月の頭を大事そうに抱え、目線を真っ直ぐに夕緋は言い切った。
一番欲しいものを額面通りに手中に収め、強い意志をもって訴えかける。
婚約を結んだ間柄なれど、改めての逆プロポーズであった。
しかし──。
「絶対に駄目だよ。三月を夕緋に明け渡しちゃいけない」
膝枕をされ、横目に見えるところに雛月が立っていた。
両腕を組んだ仁王立ちで、二人を見下ろしている。
眉を吊り上げた表情は厳しいものだ。
「10年前のトラウマに向き合ったとはいえ、三月はまだ病み上がりなんだ。朝陽のことが気掛かりなら、夕緋との色恋沙汰は全部が終わってからにしてくれ」
最初は自分からけしかけておいて、今は手の平を返して夕緋と結ばれるのを反対している。
異世界渡りやタイムリープの事情を打ち明けるのを頑なに拒み、そのうえで今の交際関係を維持しろと雛月は言っている。
「お願いだよ、三月。ぼくと約束しただろ? 夕緋の気持ちに向き合うのは願いを叶えた後にするんだ」
平和な過去を取り戻し、朝陽との再会に気持ちを向ければ、それは夕緋への裏切りに直結するだろう。
全てを話して身勝手な精算をしようにもそれは許されない。
三月の立ち位置が明らかになれば、フィニスと八咫に何をされるかわからない。
何もかもを隠し、一時的に夕緋と結婚して異世界渡りとタイムリープに取り組むのも考えてはみたが、それはあまりに不義理が過ぎるためできそうにない。
それに、嫌な予感がしたのも嘘ではなかった。
──雛月の言う通り、夕緋とフィニスと八咫の関係は不明のままだ。ついさっき、闇の精霊から襲撃を受けたばかりだろ。その手引きをしたのは間違いなく夕緋だ。フィニスか八咫に脅されてやったのか? やっぱり、今すぐは夕緋に全部を任せるのは危険だってことなのか……? だからこそ、少なくとも全ての敵と戦えるだけの強さを身に付けるまではおとなしくするって話を雛月としたんだ……。
冷静な自分が別に居て、根拠の無い警鐘を鳴らしている気がする。
このまま流れに身を委ねるのは、何故だかひどく危うい気がする。
しかし、見上げる目の前の愛情溢れる切ない顔には心を持っていかれそうだ。
──だけど、夕緋はこんなにも俺のことを想ってくれてて……。
もういない朝陽の影を追い掛けるより、生き残った者同士、夕緋を選んで未来を選択したい気持ちもまた本心であった。
絡み合った各々の事情に板挟みにされ、運命が揺さぶられる。
「うぅ……」
三月は苦しげに呻き声をあげた。
頭の奥がじくじくと痛み始める。
夕緋に応じようとする意思が強制的にへし折られ、ねじ曲げられている。
「三月、駄目だよ。駄目だからね……!」
精神を制御する地平の加護による、全力の忌避感の押し付けであった。
雛月も三月を自らの思う方向へ導こうと必死である。
──誠実を貫けば命の危機に瀕して、俺の願いを叶えようとすれば夕緋への不誠実になってしまう……。くそ、全部忘れず引きずって、前向きな現状維持をするって決めただろう……。やっぱり、人間の俺の心は弱い……。
結局のところを三月は選択してしまう。
強大な地平の加護の圧力に負けたと言い訳をし、自らの望みを優先させる。
夕緋との関係に白黒をつけることなく、宙ぶらりんな現状維持の道を選んだ。
後ろめたそうに目を逸らしつつ、歯切れの悪い言葉で言った。
「夕緋、ごめん……。もちろん最後にはちゃんとけじめをつけるし、夕緋の気持ちには応えるつもりだよ……。だけど、今はちょっと待って欲しいんだ……」
「三月、そんな……!」
三月の答えに夕緋は泣き出しそうな悲しみの表情になった。
決定的な別れを切り出された訳ではないのに、それに等しいくらいのショックを受けてしまう。
しかし、そんな弱々しい感情は即反転し、強い憎悪の気持ちが湧き上がった。
「邪魔しないでよ……。今は三月と二人きりのはずなのに……」
怒りの声の矛先は三月ではない。
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薄く開いた口から覗く歯を、折れるかと思うくらい強く食いしばる。
尋常ならぬ憤怒が、夕緋の中で紅蓮の炎となって燃え上がった。
「──じゃあ! 待つ代わりにさっきの続きをさせて。キスする途中だったでしょ。今回はそれで許してあげる」
「ゆ、夕緋、待っ──」
冷めた口調に聞こえる怒りの声で夕緋は言うと、即座に行動に移った。
何かを言おうとする三月に構わず、横向きに膝枕をしているその頭と顎を力強く抑え付け、迷い無く自分の顔を近付ける。
そして、そのまま夕緋は三月の唇を奪った。
「あっ!? み、三月っ……!」
それを目の前で見せつけられることになった雛月は愕然となった。
三月にしか聞こえない声を漏らして、思わず手を伸ばそうとする。
しかし、その手は途中で止まり、今度は息を呑んだ。
「うっ……!」
夕緋と目を合わせてしまったからだ。
三月と唇を重ねたまま、寸分違わず、見えないはずの雛月を睨み付けている。
物恐ろしい獣めいた獰猛な三白眼が、らんらんと光っていた。
──これは私の獲物よ……! 絶対に誰にも渡さないから……!
夕緋の激怒する目は確かにそう物語っていた。
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