妖狐な許嫁が怖すぎるので、ヒロイン様にお任せしたいのですが(泣)

真弓りの

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驚きのセカンド

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「それを力を合わせて切り抜けていく中で絆が深まるわけね。ロマンだなあ」


思わず想像して、うっとりしてしまう。あの耽美な世界観の中での、互いを守りあって深まる愛、とかめっちゃ萌える。


「うわあ、やってみたかったなあ。ねえねえ、スチル綺麗だった?」

「真白ちゃんのがなくてムカついた。だから最後までやってねえ」


コケた。

話の腰が思いっきり折れてしまったじゃない……! いや、折ったの私か?


「ま、とにかく。絢香がケガしたり妖気を纏ったりするようになると、兄も放っておけなくて敵対するようになるんだってさ」

「そうだろうね」

「そっからは泥沼だぞ。特に妖サイドは陰陽師に恨みがあるやつも多い。ルートにもよるけどさ、一族率いて全面戦争とかシャレになんねえ展開もあるって聞いたからよ。その場合、兄な俺、めっちゃ死亡」

「めっちゃ死亡!?」

そ、それは慎重にもなるよね……。


「ちなみに一族率いて全面戦争のシャレになんねえルート、確かお前の千尋様ルートだって聞いた気がするワケ」

「うわあ」

「物騒なんだよ、お前の元許嫁」

「悪かったわね、現婚約者。でもまさか、セカンドではそんな事になっているなんて……いや、でもあり得るかな、ウチの一族なら」


妖狐一族は特定の方向に異常に結束が固い。一族の頭であるお屋形様と、その跡継ぎの千尋様を守るためであれば、一族の総てをかけて戦うだろう。


「だよなー、妖狐一族ってなんか怖えーんだよ。お前なんか許嫁じゃなくなった途端、一族から追い出されてるしよ」


腕組みしたまま頬っぺたをぷくっと膨らませて、絢香さんが言う。

なんだか私よりも悔しそうにしているのが不思議だった。……でも、ちょっと嬉しいかな。


「だからあんま千尋に出張って来て欲しくないわけ、俺としては。あいつも面倒くせえけど、その後ろにくっついてくる一族ってのがもうキナくせえし融通きかなそう」


確かに、雅様の一族と妖狐一族が全面戦争とかなったら目も当てられないかも。

私も絢香さんに倣って腕組みで「うーん」と考えこめば、いきなり後ろから「コホン」とわざとらしい咳払いが聞こえた。


「!?」


バッと後ろを振り返ったら、やっぱり千尋様がいる。このところ、いきなり登場多すぎない!?


「真白が一族追放になっている件については、取り消せないか意見衆と協議中だ」

「えっ」

「これから先、親御殿とも永久に会えぬのは真白も辛いだろうし、何より……」


そこで言葉を切った千尋様は、私をじっと見てからフイと視線を逸らした。
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