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プロローグ
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私は、男爵家の長女であるエレーヌ様に仕える侍女。
名をメリダという。
当家の旦那様は変わってしまわれた。
数年前に奥様を亡くされた寂しさからか、いつの間にかどこの馬の骨とも判らぬ娘を屋敷に招き入れ、お嬢様の妹として養女になさったのだ。
その娘はカノンという。
奥様の遠縁で、両親を亡くした後に親類中をたらい回しにされていたところを、旦那様が不憫に思い引き取った、という触れ込みだが、その話もどこまで本当なのか判然としない。
年の割に妙に艶めかしく整った容姿なのも、胡散臭い事この上ない。
どうやって旦那様に取り入ったのか、この娘の好き勝手な振舞いのせいで、お嬢様の存在はすっかり隅に追いやられてしまい、旦那様はもちろん、使用人でさえ私以外はあのいけ好かない義妹の虜だ。
近頃は、お嬢様の婚約者でさえ、あの娘に毒され、お嬢様を蔑ろにしている。
カノンは直接手を下すようなことはしないし、お嬢様に暴言を吐くわけでもない。
いつも思わせぶりに微笑んでばかりで、なかなか尻尾を見せないが、行動の結果の方から見てみれば、その実とんでもない性悪に決まっている。
私だけは絶対に騙されないで、お嬢様を守って見せる。
名をメリダという。
当家の旦那様は変わってしまわれた。
数年前に奥様を亡くされた寂しさからか、いつの間にかどこの馬の骨とも判らぬ娘を屋敷に招き入れ、お嬢様の妹として養女になさったのだ。
その娘はカノンという。
奥様の遠縁で、両親を亡くした後に親類中をたらい回しにされていたところを、旦那様が不憫に思い引き取った、という触れ込みだが、その話もどこまで本当なのか判然としない。
年の割に妙に艶めかしく整った容姿なのも、胡散臭い事この上ない。
どうやって旦那様に取り入ったのか、この娘の好き勝手な振舞いのせいで、お嬢様の存在はすっかり隅に追いやられてしまい、旦那様はもちろん、使用人でさえ私以外はあのいけ好かない義妹の虜だ。
近頃は、お嬢様の婚約者でさえ、あの娘に毒され、お嬢様を蔑ろにしている。
カノンは直接手を下すようなことはしないし、お嬢様に暴言を吐くわけでもない。
いつも思わせぶりに微笑んでばかりで、なかなか尻尾を見せないが、行動の結果の方から見てみれば、その実とんでもない性悪に決まっている。
私だけは絶対に騙されないで、お嬢様を守って見せる。
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