1 / 1
私ではありませんから
しおりを挟む
「この場をもって、カスティージョ公爵令嬢との婚約を破棄させてもらう」
王立学園の卒業パーティーで、第一王子のミハエル・ゼムレブルが宣言した。
いきなり呼び出されたので何かと思えば、とカスティージョ公爵家の長女アリアナは溜め息を吐きそうになった。
「どういうことなのか、ご説明いただけますか? 殿下」
口元を扇子で覆って平静を装いつつ、アリアナは訊ねた。
「貴女は公爵家という身分を笠に着て、下級貴族や平民出身の生徒たちを見下していたらしいな。さらに、私が懇意にしているヒース男爵家のコレット嬢には嫌がらせをしていたというではないか。そのようなことをする女を、国母と認めるわけにはいかない。よって、婚約を破棄し、新たにコレット嬢を私の婚約者とする!」
ミハエルは隣に立つコレット嬢の肩を抱き寄せて、そう言い放った。
パーティー会場は静寂に包まれ、視線だけが煩く彼らに注がれていた。アリアナは再び溜め息を吐きそうになった。
しかし、殿下から伝えられた内容は、彼女にはまるで心当たりがない。
「私は、下級貴族や平民出身の生徒たちを見下したことはありません。もし誤解を与えてしまうような言動があったのなら、心より謝罪します。ヒース男爵令嬢に対しても、婚約者がいる殿方に必要以上に近づかないようにと注意をしたことはありますが、嫌がらせに関しては一切記憶にございません」
「そんなはずはない。コレット嬢はこれまでに、いくつもの嫌がらせを受けてきた。教科書を破かれたり、私物を壊されたり。一ヶ月前には何者かに階段から突き落とされたというではないか。すべて、貴女が企てたことではないのか!」
毅然とした態度のアリアナと、そんな彼女を自信満々に告発するミハエル。そして、王子の腕の中で目を潤ませているコレット。
会場にいる者たちは、その様子をじっと見守っていた。
「そうですか……」
アリアナは、やれやれと呆れたように言った。
「お話は判りました。婚約破棄の件、父と妹に報告させていただきます」
その言葉を聞いて、王子は眉をひそめた。
「待て。父親は判るが、なぜ妹に報告する必要があるのだ?」
「だって、殿下の婚約者は私ではありませんから」
「は?」
ミハエルは呆気に取られた。コレット嬢も意味が判らないといった表情をしている。
「どういうことだ。私の婚約者は、カスティージョ公爵令嬢なのだろう?」
「元、です。たった今、婚約の破棄を宣言されたではありませんか。この婚約は王家と公爵家の間で交わされたものなので、殿下の一存で決められることではありません。ですが、卒業パーティーという皆の門出を祝う場で、このような騒ぎを起こしてしまったのですから、きっと婚約関係は見直されることでしょう」
この場に集まる卒業生たちは何も言わなかったが、内心ではアリアナの言葉に大きくうなずいていた。ミハエルの国王としての資質についても首を傾げていることだろう。
「そ、それで、貴女が婚約者だったのだろう?」
「いえ、違います。殿下の婚約者は、私の妹のリリアナです」
それを聞いて、会場は再び静寂に包まれた。
卒業生たちの中には事情を知らない者たちもいるだろうが、王家とつながりの深い上級貴族の卒業生たちは理解していた。
「な、なぜ長女である貴女ではなく、妹のほうなのだ?!」
ミハエルは声をあげた。会場中にその声が響き渡る。
「逆にお尋ねしますが、なぜ殿下は私が婚約者だと思い込んでいたのですか?」
はぁ──。
アリアナは、今度は溜め息を隠そうとはしなかった。
「だって、私の婚約者なのだから、同世代でもっとも高貴な地位にいる貴女が選ばれたのだと……」
「定期的に行われている、婚約者との顔合わせの茶会。そこで妹と会っているはずですが?」
「髪と瞳の色が、貴女と同じだった」
アリアナはこめかみを押さえた。
そんな理由で、私と妹を間違えていたのか──と。
確かに、アリアナと妹のリリアナは同じ色の髪と瞳をしている。しかし、姉は父親似の凛々しさが感じられ、妹は母親似で大人しく可愛らしい顔立ちをしていた。遠目に見た感じはそっくりかもしれないが、ちゃんと顔を合わせていれば違うとすぐ判るはずである。
それに、自分の婚約者候補の条件を知っているということは、この婚約が政略的だということも理解していたはずである。ならば、コレット嬢は側妃に据えるべきだという考えにも至ることができただろう。
それなのに、どうしても彼女を正妃にしたかったミハエルは、婚約者であるカスティージョ公爵令嬢を貶めて、婚約破棄をすることで自らの行いを正当化しようとしたらしい。
「殿下がとんでもない勘違いをしていたことは判りました。しかし、これで私がヒース男爵令嬢に、嫌がらせをする理由がないことが証明されたと思います」
「そ、そんなはずありません!」
コレット嬢が声をあげる。
「確かに、私はイジメられてました! アリアナ様じゃないなら、きっとその妹さんがやったんです!」
彼女はそう訴えるが、アリアナは冷静に首を横に振った。
「それはあり得ません」
「どうしてですか?!」
「妹はまだ、学園の生徒ではありませんので」
コレット嬢が口をぽかんとさせる。これには周りからクスクスと堪え切れなかった笑い声が聞こえてきた。
リリアナは来年、学園に入学予定なのである。学園への立ち入りは厳しく、生徒の家族でも簡単に出入りすることはできない。なので、生徒ではないリリアナが彼女に嫌がらせをすることは実質不可能なのである。
「じゃあ、妹を貶めるためにやったんですよ! 自分がミハエル様の婚約者になりたいから!」
めげずにコレット嬢は主張する。
しかし、それもあり得ないことなのだ。
「私には婚約者がおります。卒業後は、その方のもとに嫁ぐ予定です。王妃の座に興味はありませんし、貴女に害を成す理由はないのです」
王子の婚約者でもなく、王妃の座にも興味がない。そう言われてしまえば、コレット嬢にはもう何も言い返すことはできなかった。
「一体、どこに嫁ぐというのだ」
ミハエルが訊ねる。まだ、彼女が婚約者ではなかったという事実を受け入れきれていないようだった。
「同盟国である、帝国の皇太子殿下のもとです」
帝国との同盟は数年前に結ばれ、皇太子との婚約はその証だった。しかし当時の王家には皇太子と釣り合う姫君がいなかった。そのため過去に王女が降嫁したことがあり、第二の王家と言われているカスティージョ家の長女であるアリアナに白羽の矢が立ったのだった。
そして側妃の子であるミハエル殿下の後ろ盾として、妹のリリアナが彼の婚約者として選ばれたのである。
「まさか、殿下がご自分の婚約者を勘違いしていた挙句、同盟国の皇太子の婚約者を無実の罪で糾弾するとは……」
呆れて物が言えないとは、まさにこのことである。
ミハエルとコレットは、もはや嘲笑の的だった。
「そもそも、殿下がきちんとリリアナに向き合っていれば、こんなことにはならなかったのです」
意気消沈な王子に、アリアナは追い打ちをかける。
「妹は言っていました。殿下からお手紙や贈り物を賜ったことはない、と。茶会のときはまともに目を合わせることはなく、お茶を一杯だけ飲み干すと、すぐに席を立ってしまい、まともに会話をしたことがないと」
アリアナが語る実状に、この場にいないリリアナに対する同情の声が聞こえてくる。
形だけでも、婚約者としてきちんと振る舞っていれば、こんな勘違いをすることはなかったのだ。そして、公衆の面前での婚約破棄ではなく、しかるべき手続きのもと婚約の解消を国王に願い出れば、もしかしたら──。
「まあ、別の令嬢を侍らせて婚約者を蔑ろにする相手など、たとえ王子であったとしても公爵家は願い下げですけどね。──ところで、殿下。貴方は婚約者の顔だけでなく、名前すら憶えていらっしゃらなかったようですね?」
アリアナに言われて、ミハエルはビクッと身体を震わせる。
確かに、ミハエルは婚約者だと勘違いしていたとはいえ、彼女のファーストネームを一度も呼んではいなかった。
「私を婚約者だと思い込むくらい、婚約者に関心がなかったとはいえ、まさか名前すら出てこないとは……さすがに無関心すぎやしませんか?」
そう言ったアリアナの視線は、冷ややかなものであった。
もはやミハエルも何も言い返すことはできなかった。
「国王となられるのであれば、もっと他人に関心を持つべきでしたね」
〇
後日、ミハエル・ゼムレブル殿下とリリアナ・カスティージョ公爵令嬢の婚約は正式に破棄され、ミハエルは騒ぎを起こした責任で、廃嫡となった。公爵令嬢を貶める発言をしたコレット・ヒース男爵令嬢は修道院へ送られた。ちなみに、嫌がらせはすべて自作自演だったという。
アリアナ・カスティージョ公爵令嬢は、無事に帝国へ輿入れし、皇太子妃として日々研鑽を積んでいるという。また、王家との婚約から解放されたリリアナは留学と称して姉とともに帝国に渡ったそうだ。
王立学園の卒業パーティーで、第一王子のミハエル・ゼムレブルが宣言した。
いきなり呼び出されたので何かと思えば、とカスティージョ公爵家の長女アリアナは溜め息を吐きそうになった。
「どういうことなのか、ご説明いただけますか? 殿下」
口元を扇子で覆って平静を装いつつ、アリアナは訊ねた。
「貴女は公爵家という身分を笠に着て、下級貴族や平民出身の生徒たちを見下していたらしいな。さらに、私が懇意にしているヒース男爵家のコレット嬢には嫌がらせをしていたというではないか。そのようなことをする女を、国母と認めるわけにはいかない。よって、婚約を破棄し、新たにコレット嬢を私の婚約者とする!」
ミハエルは隣に立つコレット嬢の肩を抱き寄せて、そう言い放った。
パーティー会場は静寂に包まれ、視線だけが煩く彼らに注がれていた。アリアナは再び溜め息を吐きそうになった。
しかし、殿下から伝えられた内容は、彼女にはまるで心当たりがない。
「私は、下級貴族や平民出身の生徒たちを見下したことはありません。もし誤解を与えてしまうような言動があったのなら、心より謝罪します。ヒース男爵令嬢に対しても、婚約者がいる殿方に必要以上に近づかないようにと注意をしたことはありますが、嫌がらせに関しては一切記憶にございません」
「そんなはずはない。コレット嬢はこれまでに、いくつもの嫌がらせを受けてきた。教科書を破かれたり、私物を壊されたり。一ヶ月前には何者かに階段から突き落とされたというではないか。すべて、貴女が企てたことではないのか!」
毅然とした態度のアリアナと、そんな彼女を自信満々に告発するミハエル。そして、王子の腕の中で目を潤ませているコレット。
会場にいる者たちは、その様子をじっと見守っていた。
「そうですか……」
アリアナは、やれやれと呆れたように言った。
「お話は判りました。婚約破棄の件、父と妹に報告させていただきます」
その言葉を聞いて、王子は眉をひそめた。
「待て。父親は判るが、なぜ妹に報告する必要があるのだ?」
「だって、殿下の婚約者は私ではありませんから」
「は?」
ミハエルは呆気に取られた。コレット嬢も意味が判らないといった表情をしている。
「どういうことだ。私の婚約者は、カスティージョ公爵令嬢なのだろう?」
「元、です。たった今、婚約の破棄を宣言されたではありませんか。この婚約は王家と公爵家の間で交わされたものなので、殿下の一存で決められることではありません。ですが、卒業パーティーという皆の門出を祝う場で、このような騒ぎを起こしてしまったのですから、きっと婚約関係は見直されることでしょう」
この場に集まる卒業生たちは何も言わなかったが、内心ではアリアナの言葉に大きくうなずいていた。ミハエルの国王としての資質についても首を傾げていることだろう。
「そ、それで、貴女が婚約者だったのだろう?」
「いえ、違います。殿下の婚約者は、私の妹のリリアナです」
それを聞いて、会場は再び静寂に包まれた。
卒業生たちの中には事情を知らない者たちもいるだろうが、王家とつながりの深い上級貴族の卒業生たちは理解していた。
「な、なぜ長女である貴女ではなく、妹のほうなのだ?!」
ミハエルは声をあげた。会場中にその声が響き渡る。
「逆にお尋ねしますが、なぜ殿下は私が婚約者だと思い込んでいたのですか?」
はぁ──。
アリアナは、今度は溜め息を隠そうとはしなかった。
「だって、私の婚約者なのだから、同世代でもっとも高貴な地位にいる貴女が選ばれたのだと……」
「定期的に行われている、婚約者との顔合わせの茶会。そこで妹と会っているはずですが?」
「髪と瞳の色が、貴女と同じだった」
アリアナはこめかみを押さえた。
そんな理由で、私と妹を間違えていたのか──と。
確かに、アリアナと妹のリリアナは同じ色の髪と瞳をしている。しかし、姉は父親似の凛々しさが感じられ、妹は母親似で大人しく可愛らしい顔立ちをしていた。遠目に見た感じはそっくりかもしれないが、ちゃんと顔を合わせていれば違うとすぐ判るはずである。
それに、自分の婚約者候補の条件を知っているということは、この婚約が政略的だということも理解していたはずである。ならば、コレット嬢は側妃に据えるべきだという考えにも至ることができただろう。
それなのに、どうしても彼女を正妃にしたかったミハエルは、婚約者であるカスティージョ公爵令嬢を貶めて、婚約破棄をすることで自らの行いを正当化しようとしたらしい。
「殿下がとんでもない勘違いをしていたことは判りました。しかし、これで私がヒース男爵令嬢に、嫌がらせをする理由がないことが証明されたと思います」
「そ、そんなはずありません!」
コレット嬢が声をあげる。
「確かに、私はイジメられてました! アリアナ様じゃないなら、きっとその妹さんがやったんです!」
彼女はそう訴えるが、アリアナは冷静に首を横に振った。
「それはあり得ません」
「どうしてですか?!」
「妹はまだ、学園の生徒ではありませんので」
コレット嬢が口をぽかんとさせる。これには周りからクスクスと堪え切れなかった笑い声が聞こえてきた。
リリアナは来年、学園に入学予定なのである。学園への立ち入りは厳しく、生徒の家族でも簡単に出入りすることはできない。なので、生徒ではないリリアナが彼女に嫌がらせをすることは実質不可能なのである。
「じゃあ、妹を貶めるためにやったんですよ! 自分がミハエル様の婚約者になりたいから!」
めげずにコレット嬢は主張する。
しかし、それもあり得ないことなのだ。
「私には婚約者がおります。卒業後は、その方のもとに嫁ぐ予定です。王妃の座に興味はありませんし、貴女に害を成す理由はないのです」
王子の婚約者でもなく、王妃の座にも興味がない。そう言われてしまえば、コレット嬢にはもう何も言い返すことはできなかった。
「一体、どこに嫁ぐというのだ」
ミハエルが訊ねる。まだ、彼女が婚約者ではなかったという事実を受け入れきれていないようだった。
「同盟国である、帝国の皇太子殿下のもとです」
帝国との同盟は数年前に結ばれ、皇太子との婚約はその証だった。しかし当時の王家には皇太子と釣り合う姫君がいなかった。そのため過去に王女が降嫁したことがあり、第二の王家と言われているカスティージョ家の長女であるアリアナに白羽の矢が立ったのだった。
そして側妃の子であるミハエル殿下の後ろ盾として、妹のリリアナが彼の婚約者として選ばれたのである。
「まさか、殿下がご自分の婚約者を勘違いしていた挙句、同盟国の皇太子の婚約者を無実の罪で糾弾するとは……」
呆れて物が言えないとは、まさにこのことである。
ミハエルとコレットは、もはや嘲笑の的だった。
「そもそも、殿下がきちんとリリアナに向き合っていれば、こんなことにはならなかったのです」
意気消沈な王子に、アリアナは追い打ちをかける。
「妹は言っていました。殿下からお手紙や贈り物を賜ったことはない、と。茶会のときはまともに目を合わせることはなく、お茶を一杯だけ飲み干すと、すぐに席を立ってしまい、まともに会話をしたことがないと」
アリアナが語る実状に、この場にいないリリアナに対する同情の声が聞こえてくる。
形だけでも、婚約者としてきちんと振る舞っていれば、こんな勘違いをすることはなかったのだ。そして、公衆の面前での婚約破棄ではなく、しかるべき手続きのもと婚約の解消を国王に願い出れば、もしかしたら──。
「まあ、別の令嬢を侍らせて婚約者を蔑ろにする相手など、たとえ王子であったとしても公爵家は願い下げですけどね。──ところで、殿下。貴方は婚約者の顔だけでなく、名前すら憶えていらっしゃらなかったようですね?」
アリアナに言われて、ミハエルはビクッと身体を震わせる。
確かに、ミハエルは婚約者だと勘違いしていたとはいえ、彼女のファーストネームを一度も呼んではいなかった。
「私を婚約者だと思い込むくらい、婚約者に関心がなかったとはいえ、まさか名前すら出てこないとは……さすがに無関心すぎやしませんか?」
そう言ったアリアナの視線は、冷ややかなものであった。
もはやミハエルも何も言い返すことはできなかった。
「国王となられるのであれば、もっと他人に関心を持つべきでしたね」
〇
後日、ミハエル・ゼムレブル殿下とリリアナ・カスティージョ公爵令嬢の婚約は正式に破棄され、ミハエルは騒ぎを起こした責任で、廃嫡となった。公爵令嬢を貶める発言をしたコレット・ヒース男爵令嬢は修道院へ送られた。ちなみに、嫌がらせはすべて自作自演だったという。
アリアナ・カスティージョ公爵令嬢は、無事に帝国へ輿入れし、皇太子妃として日々研鑽を積んでいるという。また、王家との婚約から解放されたリリアナは留学と称して姉とともに帝国に渡ったそうだ。
2,870
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(6件)
あなたにおすすめの小説
何故、わたくしだけが貴方の事を特別視していると思われるのですか?
ラララキヲ
ファンタジー
王家主催の夜会で婚約者以外の令嬢をエスコートした侯爵令息は、突然自分の婚約者である伯爵令嬢に婚約破棄を宣言した。
それを受けて婚約者の伯爵令嬢は自分の婚約者に聞き返す。
「返事……ですか?わたくしは何を言えばいいのでしょうか?」
侯爵令息の胸に抱かれる子爵令嬢も一緒になって婚約破棄を告げられた令嬢を責め立てる。しかし伯爵令嬢は首を傾げて問返す。
「何故わたくしが嫉妬すると思われるのですか?」
※この世界の貴族は『完全なピラミッド型』だと思って下さい……
◇テンプレ婚約破棄モノ。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
〖完結〗私との婚約を破棄?私達は婚約していませんよ?
藍川みいな
恋愛
「エリーサ、すまないが君との婚約を破棄させてもらう!」
とあるパーティー会場で突然、ラルフ様から告げられたのですが、
「ラルフ様……私とラルフ様は、婚約なんてしていませんよ?」
確かに昔、婚約をしていましたが、三年前に同じセリフで婚約破棄したじゃないですか。
設定はゆるゆるです。
本編7話+番外編1話です。
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
幸せな人生を送りたいなんて贅沢は言いませんわ。ただゆっくりお昼寝くらいは自由にしたいわね
りりん
恋愛
皇帝陛下に婚約破棄された侯爵令嬢ユーリアは、その後形ばかりの側妃として召し上げられた。公務の出来ない皇妃の代わりに公務を行うだけの為に。
皇帝に愛される事もなく、話す事すらなく、寝る時間も削ってただ公務だけを熟す日々。
そしてユーリアは、たった一人執務室の中で儚くなった。
もし生まれ変われるなら、お昼寝くらいは自由に出来るものに生まれ変わりたい。そう願いながら
真実の愛に婚約破棄を叫ぶ王太子より更に凄い事を言い出した真実の愛の相手
ラララキヲ
ファンタジー
卒業式が終わると突然王太子が婚約破棄を叫んだ。
反論する婚約者の侯爵令嬢。
そんな侯爵令嬢から王太子を守ろうと、自分が悪いと言い出す王太子の真実の愛のお相手の男爵令嬢は、さらにとんでもない事を口にする。
そこへ………
◇テンプレ婚約破棄モノ。
◇ふんわり世界観。
◇なろうにも上げてます。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※短編です。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4800文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
学園長からのお話です
ラララキヲ
ファンタジー
学園長の声が学園に響く。
『昨日、平民の女生徒の食べていたお菓子を高位貴族の令息5人が取り囲んで奪うという事がありました』
昨日ピンク髪の女生徒からクッキーを貰った自覚のある王太子とその側近4人は項垂れながらその声を聴いていた。
学園長の話はまだまだ続く……
◇テンプレ乙女ゲームになりそうな登場人物(しかし出てこない)
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
お姉ちゃん今回も我慢してくれる?
あんころもちです
恋愛
「マリィはお姉ちゃんだろ! 妹のリリィにそのおもちゃ譲りなさい!」
「マリィ君は双子の姉なんだろ? 妹のリリィが困っているなら手伝ってやれよ」
「マリィ? いやいや無理だよ。妹のリリィの方が断然可愛いから結婚するならリリィだろ〜」
私が欲しいものをお姉ちゃんが持っていたら全部貰っていた。
代わりにいらないものは全部押し付けて、お姉ちゃんにプレゼントしてあげていた。
お姉ちゃんの婚約者様も貰ったけど、お姉ちゃんは更に位の高い公爵様との婚約が決まったらしい。
ねぇねぇお姉ちゃん公爵様も私にちょうだい?
お姉ちゃんなんだから何でも譲ってくれるよね?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
(こうなるまで娘を放置した)男爵家への処罰がないが・・・
まあ公爵家ににらまれた男爵家に未来なんてないからいいか
アリアナの理路整然としたお言葉。さすが、次期帝国の国母!
脳ミソお花畑の二人の罪状は甘すぎる!
一国の王太子が、知らない事が罪すぎる。国家転覆罪と言われてもおかしくない。
話しを聞いた皇太子は、御立腹であらせられたでしょうね。
読みやすくセリフに熱が籠っていて、とても好きです!
アリアナの理路整然としたお言葉。さすが、次期帝国の国母!
脳ミソお花畑の二人の罪状は甘すぎる!
一国の王太子が、知らない事が罪すぎる。国家転覆罪と言われてもおかしくない。
話しを聞いた皇太子は、御立腹であらせられたでしょうね。
読みやすくセリフに熱が籠っていて、とても好きです!