3 / 30
モヤモヤする気持ち
しおりを挟む
バタバタと慌てて教室へと入る。
俺ら3人はほぼつるんでいるから一緒にいるのは珍しい事では無いけれど、3人そろって登校するのは珍しいのだろう。みんなにジロジロと見られてしまった。
席に着いて、ホッと一息。カバンから教科書を出していると、後ろから畑山に話しかけられた。
「なあ、陽翔と苺谷ってさ、いつもどんな話してるの?」
「どんなって? 普通、だけど。何で?」
畑山が何を聞きたいのか今一理解出来なくて、キョトンと首を傾げる。そんな俺の様子に、畑山が苦笑した。
「あー、だからかあ」
「何?」
意味深な畑山の言葉に、ますます訳が分からなくなってきてモヤモヤしてきた。眉間にしわを寄せて尋ねると、畑山は微妙な表情で口を開いた。
「中学時代の陽翔の話って知ってる?」
「……ああ、うん。聞いた。カレカノがいないときは誰とでも付き合ってたって」
彼女はまだしも、彼氏までいたと聞かされた時はかなり驚いたけど。
「中学時代から知ってる奴はさ、陽翔は誰とでも付き合う事の出来る奴だって思ってて、次は自分だって思いであいつのことを狙ってたんだよ。陽翔が実は面倒だから仕方なく付き合ってるって知らなくてさ」
「…………」
「実際今でもそんな陽翔の気持ちを理解できない奴も結構いて、あいつに突進してくる奴もいるだろ? そのたびに陽翔は嫌な顔をしてるけどな」
「……うん。ホントに嫌そうな顔するよね」
「だろ? だからなんだろうな。苺谷や蒼空と一緒に居る時の陽翔が楽しそうなのは。蒼空は陽翔の事友達にしか思ってないし、それは苺谷もそうなんだろ?」
「うん」
チクリ。
……あれ?
なんだ? 何か引っかかる。
「あ、先生来た」
畑山が乗り出していた体を元に戻して、教科書を引っ張り出した。俺も前を向いてノートを引き寄せる。
何だろう?
この妙に引っかかる、モヤモヤする気持ちは……。
自分の中に渦巻く訳の分からない感情に首を捻りながら、俺はぱらぱらと教科書を捲った。
俺ら3人はほぼつるんでいるから一緒にいるのは珍しい事では無いけれど、3人そろって登校するのは珍しいのだろう。みんなにジロジロと見られてしまった。
席に着いて、ホッと一息。カバンから教科書を出していると、後ろから畑山に話しかけられた。
「なあ、陽翔と苺谷ってさ、いつもどんな話してるの?」
「どんなって? 普通、だけど。何で?」
畑山が何を聞きたいのか今一理解出来なくて、キョトンと首を傾げる。そんな俺の様子に、畑山が苦笑した。
「あー、だからかあ」
「何?」
意味深な畑山の言葉に、ますます訳が分からなくなってきてモヤモヤしてきた。眉間にしわを寄せて尋ねると、畑山は微妙な表情で口を開いた。
「中学時代の陽翔の話って知ってる?」
「……ああ、うん。聞いた。カレカノがいないときは誰とでも付き合ってたって」
彼女はまだしも、彼氏までいたと聞かされた時はかなり驚いたけど。
「中学時代から知ってる奴はさ、陽翔は誰とでも付き合う事の出来る奴だって思ってて、次は自分だって思いであいつのことを狙ってたんだよ。陽翔が実は面倒だから仕方なく付き合ってるって知らなくてさ」
「…………」
「実際今でもそんな陽翔の気持ちを理解できない奴も結構いて、あいつに突進してくる奴もいるだろ? そのたびに陽翔は嫌な顔をしてるけどな」
「……うん。ホントに嫌そうな顔するよね」
「だろ? だからなんだろうな。苺谷や蒼空と一緒に居る時の陽翔が楽しそうなのは。蒼空は陽翔の事友達にしか思ってないし、それは苺谷もそうなんだろ?」
「うん」
チクリ。
……あれ?
なんだ? 何か引っかかる。
「あ、先生来た」
畑山が乗り出していた体を元に戻して、教科書を引っ張り出した。俺も前を向いてノートを引き寄せる。
何だろう?
この妙に引っかかる、モヤモヤする気持ちは……。
自分の中に渦巻く訳の分からない感情に首を捻りながら、俺はぱらぱらと教科書を捲った。
421
あなたにおすすめの小説
モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)
夏目碧央
BL
兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。
ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?
彼はオレを推しているらしい
まと
BL
クラスのイケメン男子が、なぜか平凡男子のオレに視線を向けてくる。
どうせ絶対に嫌われているのだと思っていたんだけど...?
きっかけは突然の雨。
ほのぼのした世界観が書きたくて。
4話で完結です(執筆済み)
需要がありそうでしたら続編も書いていこうかなと思っておいます(*^^*)
もし良ければコメントお待ちしております。
⚠️趣味で書いておりますので、誤字脱字のご報告や、世界観に対する批判コメントはご遠慮します。そういったコメントにはお返しできませんので宜しくお願いします。
罰ゲームって楽しいね♪
あああ
BL
「好きだ…付き合ってくれ。」
おれ七海 直也(ななみ なおや)は
告白された。
クールでかっこいいと言われている
鈴木 海(すずき かい)に、告白、
さ、れ、た。さ、れ、た!のだ。
なのにブスッと不機嫌な顔をしておれの
告白の答えを待つ…。
おれは、わかっていた────これは
罰ゲームだ。
きっと罰ゲームで『男に告白しろ』
とでも言われたのだろう…。
いいよ、なら──楽しんでやろう!!
てめぇの嫌そうなゴミを見ている顔が
こっちは好みなんだよ!どーだ、キモイだろ!
ひょんなことで海とつき合ったおれ…。
だが、それが…とんでもないことになる。
────あぁ、罰ゲームって楽しいね♪
この作品はpixivにも記載されています。
見ぃつけた。
茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは…
他サイトにも公開しています
どうせ全部、知ってるくせに。
楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】
親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。
飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。
※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。
美澄の顔には抗えない。
米奏よぞら
BL
スパダリ美形攻め×流され面食い受け
高校時代に一目惚れした相手と勢いで付き合ったはいいものの、徐々に相手の熱が冷めていっていることに限界を感じた主人公のお話です。
※なろう、カクヨムでも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる